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映画『あの頃ペニー・レインと』(2000/キャメロン・クロウ監督)感想‣1970年代のアメリカでロックバンドに熱狂する若者たちの青春と恋愛を描いた作品!

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映画『あの頃ペニー・レインと』のあらすじ概要

「ザ・エージェント」のキャメロン・クロウ監督が自身の実体験を基に、15歳で音楽ライターになった少年の恋と成長を綴った青春映画。

1970年代サンディエゴ。大学教授であり教育熱心な母に育てられた少年ウィリアムは、18才になり独り立ちした姉が残していったレコードをきっかけに、ロック音楽にのめり込んでいきます。やがてウィリアムは、自分の書いた音楽記事を伝説的ロックライターのレスターに送って才能を認められ、彼が編集長を務める音楽誌で記事を書き始めます。さらに有名音楽誌ローリングストーンからも声が掛かり、仕事をもらうことに成功。取材のため、ブレイク間近で期待の新星として注目されるロックバンド「スティルウォーター」のライブ会場を訪れたウィリアムは、楽屋でペニー・レインと名乗るグルーピーの少女に出会います。

クロウ監督自身が実際に15歳で『ローリング・ストーン』誌の記者になっていたことから、半自伝的な内容となっています。

ケイト・ハドソンがペニー・レインを魅力たっぷりに演じています。2001年・第73回アカデミー賞で脚本賞を受賞。

2000年製作/123分/アメリカ
原題:Almost Famous

映画『あの頃ペニー・レインと』のスタッフとキャストについて

キャメロン・クロウ監督・脚本・制作:監督作3本目「ザ・エージェント」(96)でアカデミー脚本賞に初ノミネート。続く半自伝的映画・本作「あの頃ペニー・レインと」(00)で同賞を受賞しています。監督は、実際イギリスのロックバンド ザ・フーに同行した際に飛行機事故に見舞われたものの、なんとか一命を取り留めたというたいへん貴重な体験をしています。本編ではその時の体験が反映されたリアルなストーリーとして展開されます…

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パトリック・フュジット(ウィリアム・ミラー):本作は映画デビュー作。

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フランシス・マクドーマンド(エレイン・ミラー):ロック音楽を嫌う、厳格で過保護な母親役を好演。

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ケイト・ハドソン(グルーピー、ペニー・レイン):彼女は自ら監督のキャメロン・クロウに直談判しオーディションを受け採用されたという経緯があります。その後『10日間で男を上手にフル方法』や『トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合』といったロマンティック・コメディ作品のヒットが多く、新ラブコメの女王と評されています。

フィリップ・シーモア・ホフマン(レスター・バングス):ウィリアムの才能を信じ、彼に助言する雑誌『クリーム』の編集者で実在の人物レスター・バングスを演じています。

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映画『あの頃ペニー・レインと』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

キャメロン・クロウ監督の実体験に基づく半自伝的な内容の作品という事で大変興味深く観ることが出来ました。15,6才で既にロックバンドの取材記事を「ローリングストーン詩」に投稿しているという大変早熟で、才能に溢れていた事がよく分かります。大学教授であった母親からは弁護士になれと執拗に言われ続けていた様です。

バンド仲間は当然の事乍ら、仲間内だけには本心をさらけ出し(そうでもないという内容の話はありましたが)外部の人間に対する警戒心が強い事が分かりました。特に雑誌の記者(ジャーナリスト)の取材には非常に敏感な様子が覗われます。都合の良い記事であればどんどん書いてもらう事は当然の事乍ら、大歓迎ですが、批判的な記事や、内輪の暴露記事などには恐ろしく敏感になっていました…

可憐で美しいペニー・レインは、自分はグルーピーではなくバンドを支えるバンド・エイドとウィリアムには話していますが、どう見ても実態は「グルーピー」そのもので、ニューヨークにバンドグループが帰ると、付き合っていたバンドメンバーのラッセルの本当の恋人が現れます。そこで、彼女はあっさり捨てられてしまいます。失恋しニューヨークの街に独りで消え、睡眠薬の過剰摂取で意識が朦朧としますが、必死の応急措置で一命を取り留める事になります…

10代の少年記者(一見学生新聞の記者に見えてしまいます)をいっぱしの『記者』として認め、対等に扱い同行取材を受け付けたロックバンド「スティルウォーター」も凄いと思いました。又、彼の記事を読んで年齢に関係無く才能を認めた雑誌『クリーム』の編集者レスター・バングス、彼は貴重なアドバイスをウィリアムに与え続けています。また、「ローリングストーン」誌の編集者の対応にも驚きました。まるで嘘の様な本当の話であることにびっくり仰天してしまいました。

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