映画『50/50 フィフティ・フィフティ』のあらすじ概要
「（500）日のサマー」のジョセフ・ゴードン＝レビットが主演し、ガンで余命宣告を受けた青年の姿を笑いや涙を交えて描くハートフルドラマ。
酒もタバコもやらない２７歳の陽気な青年アダムは、ある日腰の痛みを感じ病院で検査したところ、5年生存率50％の脊髄癌（悪性神経鞘腫）であることを宣告されます。同僚や恋人、家族は病気を気づかってどこかよそよそしくなっていくなか、悪友カイルだけはガンをネタにナンパに連れ出すなど、いつも通りに接してくれていました。闘病生活を続けるうちに周囲の対応は様々な形で変化していき、本当に愛を持って接してくれる人、そしてそうでない人との違いが顕著に現れるようになります。アダムはなんとかガンを笑い飛ばそうと日々を過ごしていきますが、刻々と進む病状に次第に平穏を装えなくなってしまいます…
カイル役のセス・ローゲンが製作を務め、ガンを克服した親友の脚本家ウィル・ライザーによって書かれたの実体験をもとに映画化された作品。
2011年製作／100分／アメリカ
原題：50/50
映画『50/50 フィフティ・フィフティ』のスタッフとキャストについて
ジョナサン・レビン監督：ニューヨーク出身。ブラウン大学を卒業。
ジョセフ・ゴードン＝レビット(アダム）：ロサンゼルス出身。6歳の頃から子役としてTVドラマに出演し、10歳のとき「リバー・ランズ・スルー・イット」（92）で映画デビューしています／本作品では２７歳という若さで癌に犯される患者役。題名の通り５年以内に死ぬ確率を５０％！という深刻な宣告を受けてしまいます。しかしながら、悲観に暮れる事も無く、癌治療を継続し、最後に手術を受ける事になる心境などを見事に演出。
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セス・ローゲン(親友カイル）・製作：13歳からスタンダップ・コメディを始め、のちにアメリカで人気コメディアンとして活躍／アダムの唯一の気を許せる親友役を好演、『がん患者』を出しに女性をナンパしようという変な”根性”には恐れ入ります。しかし、心底友だち想いのいい奴でした。
アナ・ケンドリック（セラピスト／キャサリン）：ジェイソン・ライトマン監督作「マイレージ、マイライフ」（09）では、ジョージ・クルーニー演じる主人公の部下役でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、注目の若手女優となります。
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ブライス・ダラス・ハワード（別れた恋人レイチェル）：ブロードウェイの舞台を見たM・ナイト・シャマラン監督に「ヴィレッジ」（04）のヒロイン役に抜てきされ注目を集め、「レディ・イン・ザ・ウォーター」（06）では主演を務めています。
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映画『50/50 フィフティ・フィフティ』のネタバレ感想・見どころ
【ネタバレ有り】
癌の宣告を受けるという厳しい状況を、映画の中の様に「笑い飛ばせる」かというと正直、かなり困難なのではないかと思います。無事何とか癌を克服出来て初めて、笑い話として話せる余裕が出来るのではないかと思います。
ネタバレになりますが、『このストーリーは、脚本を執筆したウィル・ライザーの実体験に基づいている。ウィルは闘病生活の末にガンを克服したとき、自らの経験をコメディとして描くことを決意した』とある通り、本作の脚本執筆を担当したウィル・ライザー氏がこの経験をコメディとして表現しようとしたとあります。２７歳の若さで癌を宣告されながらも、無事に克服した青年の物語なので、少し安心して見る事が出来ます・・・
映画の中のストーリーは１００％真実とは限りませんが、バーに飲みに行って女性客２人に話しかけるシーンがあります。「俺、癌なんだよ〜」と話し掛け、ドン引きされるどころか女性に興味を持たれ、とんとん拍子で親密度が頂点に達する様子が描かれています。とても本当とは思われませんが、わたしが想像するに、もしかするとこの部分はまるで嘘の様な事実の可能性が高いのではと感じています。皆さんのご意見は如何でしょう？
一方、暗いイメージとなる癌宣告を受けた青年のストーリーを、ただ一人、まるで癌など関係無いような態度を取り続け、ストーリーを「コメディ」に変えてしまった張本人、親友カイルの存在感は非常に大きかったと思います。癌であることすらナンパの「小道具」に使う柔軟な（馬鹿げた）発想には恐れ入ります。それでも親身になって本当にアダムを心配している事を所々に感じられました…非常に上手い演技振りです。
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