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おすすめ映画感想|『ベン・イズ・バック』(2018/ピーター・ヘッジズ監督)J・ロバーツ迫真の演技で熱演!

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Satheesh SankaranによるPixabayからの画像
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『ベン・イズ・バック』のあらすじと概要

米国で現在、非常に大きな問題となっている薬物依存症の息子を全力で守ろうとする母の愛と家族の絆をジュリア・ロバーツ主演で描いたシリアスなヒューマンドラマです。

クリスマスイブの朝、薬物依存症の治療施設で暮らす19歳のベンが突然、施設を抜け出し自宅に帰り、家族を驚かせました。母ホリーが久々の再会に喜ぶ一方、妹アイビーと継父ニールは、ベンが昔の仲間とのトラブルを抱えている為、何かまた問題を起こすのではないかと大きな不安を抱きます。

両親はベンに1日だけ家で過ごすことを認めますが、その晩、一家が教会から帰宅すると、家の中が荒らされ愛犬が消えていました。昔の仲間の仕業だと確信したベンは愛犬を取り戻しに向かいます。後を追ったホリーは息子の人生を食い荒らす恐ろしい事実を知ることになります。息子を全力で守ることを決意するホリーでしたが、ベンはホリーの前から姿を消してしまいます……。

息子ベン役に「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でアカデミー賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズ。ルーカスの実父で、「ギルバート・グレイプ」「アバウト・ア・ボーイ」の脚本家として知られるピーター・ヘッジズが監督・脚本を手がけています。なお、J.ロバーツの演技はキャリアベストと評されるほどの称賛を集めたものの、残念ながらアカデミー賞にノミネートされることはありませんでした。

原題:Ben Is Back

CouleurによるPixabayからの画像

『ベン・イズ・バック』のスタッフとキャストについて

ピーター・ヘッジズ監督:米アイオワ州出身。自身の処女小説をベースに映画「ギルバート・グレイプ」(93)の脚本を執筆。03年の「エイプリルの七面鳥」(03)で長編監督デビューしている。本作出演のルーカス・ヘッジスは実子。

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ルーカス・ヘッジス(ベン・バーンズ):若手演技派の一人として期待されている。ウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズ・キングダム」(12)で本格的な俳優デビューしている。ケネス・ロナーガン監督の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)でケイシー・アフレック演じる主人公の甥パトリックを演じて脚光を浴び、アカデミー助演男優賞にノミネートされている。

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ジュリア・ロバーツ(ホリー・バーンズ=ビーバイ):00年の「エリン・ブロコビッチ」ではタイトルロールを演じ、アカデミー主演女優賞を受賞。

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キャスリン・ニュートン(アイヴィー・バーンズ):キャメロン・ディアス主演「バッド・ティーチャー」(11)で映画デビュー。

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『ベン・イズ・バック』のネタバレ感想

ネタバレあり。

とても考えさせる内容の映画でした。医療ミスによる薬物依存症になった少年と家族の絆(母親)の物語です。主演のジュリア・ロバーツとルーカス・ヘッジズの熱演が光っていました。しかし、ジュリア・ロバーツはアカデミー賞主演女優賞にノミネートすらされることは無かったと聞きます…

問題は薬物絡みで関係の出来た”悪”との切っても切れない因縁がその後の人生を深く蝕む様子が描かれ、何とも後味の悪さを残していました。世の中の闇の部分を鋭く抉り出し、問題提起している意義を混じる事が出来ます。中盤以降母親ホリーが息子ベンを必死に行方を探す部分は、危険を顧みない追跡の様子はまるでサスペンス映画を見ている様で、ヒシヒシと緊迫感が伝わりました。もうこれ以上薬物に手を染めないで欲しい、さもなければもうお前の命は無いんだよという母親の必死な悲痛の声が聞こえてきました。

映画の終わり方は、奇跡的『蘇生』はなるものの、その後の人生もまだまだ前途多難という予感を感じずるものでした。

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