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映画『評決のとき』(1996/ジョエル・シュマッカー監督)感想‣多彩な顔ぶれの出演陣に驚きの法廷サスペンス!

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映画『評決のとき』のあらすじ概要

人種差別問題が絡んだ事件の裁判を通して、正義と真実の問題に取り組む人々の姿を描いたサスペンス・タッチのヒューマン・ドラマの感動作。

「ペリカン文書」「依頼人」などのベストセラー作家、ジョン・グリシャムが新米弁護士時代の体験に基づく処女小説(邦訳・新潮文庫)を、自ら製作も兼ねて映画化。これまでのグリシャム映画と同様、法廷サスペンスのスタイルを取りながらも、重いテーマをエンターテインメントと両立させる手腕が見事。

ミシシッピー州の街カントンで10歳の黒人少女が二人の凶暴な白人青年に暴行を受けるという事件が起こります。娘の哀れな姿に心を傷めたその黒人労働者の父カール・リーは、マシンガンを持って裁判所に乗り込み、その青年2人を射殺してしまいます。人種差別が根強く残るこの街では黒人の白人殺しは特に不利でしたが、若手弁護士のジェイク(マシュー・マコノヒー)は、苦労を覚悟の上、カール・リーの弁護を引き受ける事になります。ジェイクはボストンで法律を学んでいる有能な法学生エレンの助けを借りてカール・リーの弁護を務めますが……。

監督には原作者自身に指名によって「依頼人」のジョエル・シュマッカーが再登場し、脚本も同作のアキヴァ・ゴールズマンが担当。

1996年製作/アメリカ
原題:A Time to Kill

映画『評決のとき』のスタッフとキャストについて

ジョエル・シュマッカー監督:1995年には『バットマン』シリーズの第3作目『バットマン フォーエヴァー』の監督を務め大ヒットを収めるが、次の『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』は失敗に終わっています。

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マシュー・マコノヒー(ジェイク・タイラー・ブリガンス):リチャード・リンクレイター監督の「バッド・チューニング」(93)で本格的デビュー。本作「評決のとき」(96)の主演に抜てきされて世界的な注目を集めます。

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サンドラ・ブロック(エレン・ロアーク):キアヌ・リーブスと共演した「スピード」(94)で大ブレイクを果たしました。近年は「消えない罪」(21)、「ザ・ロストシティ」(22)などで製作と主演を兼ねている。

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サミュエル・L・ジャクソン(カール・リー・ヘイリー):クエンティン・タランティーノ監督作「パルプ・フィクション」(94)でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、以降タランティーノ作品に欠かせない存在となります。

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ケビン・スパイシー(ルーファス・バックリー):高校時代に演劇に目覚め、ニューヨークの名門ジュリアード音楽院で2年間演技を学ぶ。

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映画『評決のとき』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

10才の少女への暴行事件、怒った父親がマシンガンで犯人2人を撃ち殺すという凄惨な事件の結末にびっくり仰天しました。殺人者となった父親カール・リー・ヘイリーは黒人でした。陪審員全員が白人という絶対的に父親カールにとり不利な裁判でしたが、見事に無罪を勝ち取ります。

白人至上主義者の過激で執拗な滅茶苦茶な行動にもびっくり仰天しました。弁護士の家は焼かれる、命は狙われる、助っ人の女子大生までが犠牲者に(一歩手前で命は救われますが…)裁判で無罪となりましたが、この後、白人至上主義者ら黙って結果を受け入れるはずもなく、またしても過激な行動に出ないとも限らず、かなり心配になりました。

裁判中の陪審員の意見は大半が”有罪”で推移していました。しかし、若手で正義感の強いジェイク弁護士の見事な最終弁論により評決は完全にひっくり返ってしまいました。弁護の出来不出来でこれほどまでに、人間の運命(無罪でなければ、まかり間違えば死刑だった可能性も高い…)が左右されてしまう事を知り、底知れぬ恐怖を感じました。”弁護”の巧拙次第で裁判はどうにでもなる…

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