『プルーフ・オブ・ライフ』のあらすじと概要
愛し合ってはいけない男女が危険な冒険を繰り広げるサスペンス。監督・製作は「ディアボロス／悪魔の扉」のテイラー・ハックフォード。脚本・製作総指揮は「アルマゲドン」のトニー・ギルロイ。
国際的な人質事件を専門に扱うプロの交渉人テリー（ラッセル・クロウ）は、会社の要請で南米の国テカラへ飛び、反政府ゲリラELTに誘拐されたクアド石油社員のアメリカ人ダム建設技師ピーター（デイヴィッド・モース）に関する事件を扱うことになります。だが身代金の交渉を進める前に、経営危機に陥ったピーターの会社が誘拐保険をキャンセルしていたことが発覚。この為テリーはいったん事件を離れますが、ピーターの妻アリス（メグ・ライアン）の哀願に心を動かされ、交渉人仲間のディーノ（デイヴィッド・カルーソー）と共にピーターを救出の為南米テカラに舞い戻ります。そして無線による身代金の交渉が始まります。持久戦が続く中、やがてテリーとアリスの間に愛が芽生えはじめることに…むろんそれは許されない感情。燃え上がる恋の情熱をストイックに抑えながら、テリーは不屈の粘り強さで人質解放の交渉にあたり、誘拐犯の居場所を突き止め自ら救出の為強行突入することに…
2000年製作／135分／アメリカ
原題：Proof Of Life（生存証明）
『プルーフ・オブ・ライフ』のスタッフとキャストについて
テイラー・ハックフォード監督：1982年の『愛と青春の旅だち』が絶賛され、興行収入は1億2千ドルに達し、総売上は2014年までに3億ドルを超える、80年代を代表する作品となっています。
メグ・ライアン（ピーターの妻アリス・ボーマン）：「トップガン」でアンソニー・エドワーズの妻役など多数の端役をこなしていたが、87年、後の夫であるデニス・クエイドと共演したSF「インナースペース」でブレイク。
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ラッセル・クロウ（国際的な人質事件を専門に扱うプロの交渉人テリー・ソーン／元イギリス陸軍特殊部隊）：
デイヴィッド・モース（技術者ピーター・ボーマン）：映画「グリーンマイル」（99）では、主人公ポールの相棒であるブルータス・ハウエルを演じています。
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『プルーフ・オブ・ライフ』のネタバレ感想・見どころ
ラッセル・クロウが国際的な人質事件専門の冷静沈着な交渉人テリーとして登場します。南米の国で、ダム建設技師として働くイギリス人ピーターが反政府武装ゲリラグループELTに突然誘拐されます。テリーは即座に派遣され”交渉人”として、犯行グループとの交渉を開始した矢先、ピーターの勤める石油会社クアド石油が保険料の支払いをケチり誘拐保険をキャンセルしていた事が発覚、テリーは所属する会社からの帰国命令を受けた為、即座に現場を離れ帰国してしまいます。
しかしながら、テリーはイギリスに一時帰国したものの、ピーター救出の事が気になり会社の命令に背き、独断で再度ピーター救出の為南米テカラに戻るという大変な男気を示します。
百戦錬磨の交渉人テリーの交渉術は、身代金の減額交渉が優先されました。会社からの身代金拠出は拒否されていたので、ピーターの命を救う為に家族・親族から資金集めが必要となりました…何とか家族が拠出できそうな60万㌦に下げる為の交渉が延々と続けられます。傍で交渉の様子を見ているピーターの妻アリスにとっては交渉の成り行きが心配でなりません。
漸く65万㌦まで下げる事に成功、ゲリラ側の最終確認の連絡を待ちますが、2週間も音信普通になってしまいます。その間、人質ピーターとゲリラのアジトで暫く一緒に捕らえられていたもう一人のイタリア人宣教師がピーターと二人で決死の脱出を図ります。ピーターは失敗しますが、宣教師は無事逃げて町に戻ってきます。彼は人質生活でのピーターとの詳細な生活振りを妻アリスに伝えます。
その後、ピーターが生き延びているという情報も入手し、身代金の交渉も頓挫してしまった事から、一転して、武装ゲリラのアジトを急襲して強行突破の人質救出作戦が展開される事になります。
目まぐるしい速さで変わるストーリー展開、緊迫した身代金交渉、長引くピーターの人質としての拘束で体力は限界に近づきます。そして、遂に終盤”交渉人”から”特殊部隊戦闘員”に変身するラッセル・クロウの本領発揮の大活躍で完結する事になります。見応え十分の結末は実にお見事！
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