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おすすめ映画『さよなら。いつかわかること』(2007/ジェームズ・C・ストラウス監督)感想‣イラク戦争で妻を亡くした男が娘たちにその事実を伝えるまでの葛藤を描く

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『さよなら。いつかわかること』のあらすじと概要

ホームセンターで働くスタンレー(ジョン・キューザック)の妻グレースは、兵士としてイラクに赴任しています。2人の幼い娘たちと上手くコミュニケーションが取れず、ぎこちない生活を送っていたある日、彼の元に妻が戦士したとの報せが届きます。娘たちに事実を言い出すことができず、途方に暮れたスタンレーは、じめは子供たちと外食に出かけようとします。食事を取ろうとレストランの店内へ入る3人。しかし、すぐにレストランを立ち去り、そして車で当てもなく行き当たりばったりの旅を始めますが、最終目的地はフロリダ州の遊園地(魔法の庭?)へ…

2007年製作/85分/アメリカ
原題:Grace is Gone 邦訳はあまりセンスが無いような気もします

『さよなら。いつかわかること』のスタッフとキャストについて

ジェームズ・C・ストラウス監督:長編映画デビュー作品

クリント・イーストウッド 音楽 :無類のジャズファンで、作曲家でありピアノもプロ級!多数の映画作品でも音楽を担当しています。クリントは役者としてデビューする以前、ジャズピアノ奏者としてバイトをしていた経験もあるという。

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ジョン・キューザック(スタンレー・フィリップス):ティーン映画に多数出演し、「シュア・シング」(85)、「セイ・エニシング」(89)などで主演を務めています。88年に旗揚げした劇団の監督や製作にも力を入れています。

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シェラン・オキーフ(長女ハイディ・フィリップス 12才)
グレイシー・ベドナルジク(次女ドーン・フィリップス 8才)

『さよなら。いつかわかること』のネタバレ感想・見どころ

クリント・イーストウッド関連作品で視聴して見ましたが、なんと「映画音楽」を担当していた事に少々驚きました。実は、彼は無類のジャズファンで、作曲家でありピアノもプロ級!多数の映画作品でも音楽を担当しています。本作の監督はジェームズ・C・ストラウス(映画監督デビュー作品です)

ストーリーは単純ですが、万一、父親スタンレーの立場になったら自分ならどう対応するかという事ばかり考えていました。奥さんがイラクに出征、夫が祖国に残り娘二人の面倒をみるという一般的な家庭とは少し違った形態でした。理由は夫は同じ軍隊に入隊していたもの「近視」を理由に除隊?したという事でした。(極度の近眼であれば徴兵を免れるのでしょうか!?)

映画冒頭よりまさかの妻が戦士したという訃報が届きます。それを娘らに正直に伝える事が出来ず、右往左往するばかり、娘たちには学校を休ませ、食事や遊園地に連れ回すことで気を紛らわせることしかできません。13才の姉はちょっと背伸びをしたがっている少女です。8才の妹は無邪気で天真爛漫過ぎる可愛い盛りの女の子です。父親として、母が戦場で亡くなったことをどうやって話せばいいのか映画を見乍らスタンレーと一緒に悩みました。映画の終演時間が迫って来ると、愈々話すのかな・・・などとドキドキする場面が近づきます。それにしても、ふたりの可愛い娘の笑顔に癒されると同時に哀しい母親の死を彼女らに伝える事はなんて残酷なことだとずっと思い続けました…

ジョン・キューザックの父親役も最初はなんとなく頼りない感じがしました。なんで女房が出征しているのに、夫が家庭を守って娘の世話をしているんだろうと不思議に思いました。それなりの理由があった訳ですが…旅をする間にすっかり父親らしさが板についてくるところは名演技だと思いました。なお、ジョンは撮影時、独身だったそうです。

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