『ザ・キラー』のあらすじと概要
「セブン」「ファイト・クラブ」「ソーシャル・ネットワーク」など数多くの名作を生み出した鬼才デビッド・フィンチャー監督が、アカデミー賞10部門にノミネートされた前作「Mank マンク」に続いてNetflixオリジナル映画として手がけた作品で、マイケル・ファスベンダーを主演に迎えて描いたサスペンススリラー。
ちょっとしたミスによって運命が大きく転換し、岐路に立たされた暗殺者の男が、雇い主や自分自身にも抗いながら、世界を舞台に追跡劇を繰り広げます。アレクシス・ノレントによるフランスの同名グラフィックノベルを原作（シリーズもので、Amazon には15巻まであります）、「セブン」のアンドリュー・ケビン・ウォーカーが脚本を手がけています。
主人公の暗殺者を演じるファスベンダーのほか、ティルダ・スウィントン、「Mank マンク」のアーリス・ハワード、「トップガン マーヴェリック」のチャールズ・パーネルらが出演。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。Netflixで今週11月10日から配信される予定。それに先立ち10月27日から一部劇場で公開され、「池袋シネリーブル」のスクリーンで鑑賞したもの。
2023年製作／113分／アメリカ
原題：The Killer
『ザ・キラー』のスタッフとキャストについて
デビッド・フィンチャー監督：完璧主義者と言われるデヴィッド・フィンチャー監督は最近、 Netflix 以外では映画を撮らなくなっています。2020年の「Mank マンク」以降4年間の独占契約を結んでいるそうです。それ以前も2014年の劇場公開作「ゴーン・ガール」を最後に、それ以降は Netflix でテレビドラマを撮っているだけだという。
マイケル・ファスベンダー（クリスチャン / ザ・キラー）：殺し屋なのにアロハシャツを着ている。腕道警には心拍数が表示され、”仕事”の際は数値を確認しながら落ち着く様に自己暗示を掛けている。
➢映画『SHAME -シェイム-』(感想）狂気を孕んだ性依存症の男を演じるマイケル・ファスベンダーの圧巻の演技力！
アーリス・ハワード
ティルダ・スウィントン
『ザ・キラー』のネタバレ感想・見どころ
優秀であるはずの腕利きの殺し屋がミスを犯した事から、家族にまで危害が及んでしまいます。用意周到の殺し屋「ザ・キラー」は世界各地に秘密の倉庫を持ち、完璧な武器類・偽造パスポート・クレジットカードを隠し持っていました。しかしながら、ある依頼主のターゲットの狙撃に失敗、ドミニカの自分自身のアジト(隠れ家）に舞い戻ると一緒に暮していた恋人が何者かに襲われ瀕死の重傷を負わされ、生死の境を彷徨う深手を受けていました。
彼は自分の失敗を棚に上げ、”仕事”の仲介者が彼のアジトの住所をバラしたと判断して、怒り心頭、早速復讐に乗り出します。仲介者の弁護士やアシスタントの女性も容赦無く殺害するという冷酷非情ぶりには少々驚きました。更に復讐の矛先は自分の恋人に大怪我を負わせた一味へと容赦なく向けられていきます。
フロリダ、ニューヨークで次々と相手を仕留めて行きます。一方、航空会社のスタッフからは「マイレッジがたくさん貯まっていますね」など御愛想を言われているシーンはこの映画にとって何だったのかと思います(殺し屋が一々マイレッジを貯めたりするだろうか？・・・ジョージ・クルーニーならやるかもしれません！）
デヴィッド・フィンチャー監督は最近Netflixでしか映画を撮らないらしく、上述通り、2020年の「Mank マンク」以降4年間の独占契約を結んでいると言います。多分デヴィッド監督に好きなように取らせてくれるところが気に入っているようです。その分、映画会社から横槍や突っ込みも入らず監督”好み”の映画を視聴者も見る事が出来ますが…
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