マンブルコア(Mumblecore)映画とは、Mumble(口籠る)からきており、明瞭化されていない現代の日常的な口語をブツブツと話し続けたり、若者の飾り気のない日常を捉えた低予算映画
グレタ・ガーウィクはマンブルコア界のスターと呼ばれています。今や女優業のみならず、映画監督・脚本家として大活躍し才能を開花させているのはご存知の通り。1980年生まれの40歳これからの大活躍が期待されます。彼女の主演作・監督作10作品についてまとめてみました。是非参考にしてみてください。
- 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019/グレタ・ガーウィグ監督)
- 『レディ・バード』(2017/グレタ・ガーウィグ監督)
- 『フランシス・ハ』(2012/ノア・バームバック監督)
- 『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(2015/レベッカ・ミラー監督)
- 『抱きたいカンケイ』(2011/アイバン・ライトマン監督)
- 『20センチュリー・ウーマン』(2016/マイク・ミルズ監督)
- 『ホワイト・ノイズ』(2022/ノア・バームバック監督)Netflix
- 『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』(2016/パブロ・ラライン監督)
- 『バービー』(2023/グレタ・ガーウィグ監督)
- 『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』(2010/ノア・バームバック監督)
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』(2019/グレタ・ガーウィグ監督)
「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再タッグを組んだ注目作。150年年前のルイザ・メイ・オルコットの半自伝的小説「若草物語」を新たな視点で映画化。南北戦争時代に家族が寄り添い力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす永遠不朽の物語。オルコットの分身でもある作家志望の次女ジョー(シアーシャ・ローナン)を主人公に躍動的なタッチで描く。堅実派の長女メグ(エマ・ワトソン)、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で引き籠り勝ちで繊細な三女ベス、人懐っこく頑固で腕白な末っ子エイミー(注目株フローレンス・ピュー)。女性が表現者として成功することが難しい時代=南北戦争の最中に、ジョーは作家になる夢を叶えようと必死になっていた。性別によって決められてしまう保守的な時代の人生を乗り越えようと、思いを寄せる隣人の幼なじみで大金持ちローリー(ティモシー・シャラメ)からのプロポーズを断ってしまう。自分が信じる道を突き進もうとするジョーであったが……。
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『レディ・バード』(2017/グレタ・ガーウィグ監督)
「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」などで知られる女優のグレタ・ガーウィグが、自身の出身地でもある米カリフォルニア州の田舎町サクラメントを舞台に、自伝的要素を盛り込みながら描いた青春映画。
「フランシス・ハ」や「ハンナだけど、生きていく!」などでは脚本も手がけ、「Nights and Weekends」(日本未公開)では共同監督を務めた経験もあるガーウィグが、初の単独監督作としてメガホンをとった。
カリフォルニア州のサクラメント。閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンが、高校生活最後の年を迎え、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしくユーモアたっぷりに描いた。
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『フランシス・ハ』(2012/ノア・バームバック監督)
アカデミー脚本賞にノミネートされた監督作「イカとクジラ」のほか、「ライフ・アクアティック」「ファンタスティック Mr. Fox」などウェス・アンダーソン作品の脚本にも参加しているノア・バームバック監督が、ニューヨークを舞台にモダンダンサーを目指す主人公の女性フランシスと、彼女を取り巻く奇妙な友人関係を、モノクロの映像でいきいきと描いたドラマ。
モダンダンサーを目指し、ニューヨーク、ブルックリンで親友ソフィとルームシェアをしながら楽しい日々を送っていた27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)。しかし恋人に振られ、ソフィとの同居生活も解消になってしまったことから、居場所を求めて町を転々とするはめになる。周りの友人たちは次々と身を固めていき、焦りも感じたフランシスは、自分の人生を見つめ直していくことになります。
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『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(2015/レベッカ・ミラー監督)
ニューヨークで暮らす男女の奇妙な三角関係を、「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグ、「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホーク、「アリスのままで」のジュリアン・ムーア共演で軽やかに描いたハートフルコメディ。
妻子持ちの男性と恋に落ちて略奪婚するものの、最終的に元妻に夫を返そうと思い立つヒロインを取り巻く不思議な人間模様を描いています。
ニューヨーク・グリニッチ・ビレッジで、アート関係の仕事に携わりつつ、大学でアート・ビジネスを教えているマギー(グレタ・ガーウィグ)、彼女は子供が欲しいと思うようになり、一方で、マギーは半年と恋愛が続かないので結婚することなく、旧知のガイ・チャイルダーズから精子の提供を受けることになりました。
一方、妻子持ちの文化人類学者ジョン(イーサン・ホーク)と知り合いになります。仕事ひとすじで家庭を顧みない妻ジョーゼット(ジュリアン・ムーア)、同じ教授ながらコロンビア大学で学部長をオファーされている、妻に愛想を尽かしたジョンは離婚を決意し、ついにマギーと再婚します。
数年後、ジョンとマギーは子どもにも恵まれ幸せな毎日を送っているかに見えたが、小説家になるため仕事を辞めたジョンとの生活にマギーは不安を感じ始めていました。そんな中、多忙なジョーゼットの子どもたちの世話をするうちに、ジョーゼットとも親しくなったマギーは、ジョンはジョーゼットと一緒にいた方が幸せになれると気づき、魅力を失いつつある夫を前妻に返すという突拍子もない計画を思いつきますが…
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『抱きたいカンケイ』(2011/アイバン・ライトマン監督)
ナタリー・ポートマン&アシュトン・カッチャー共演のラブコメディ。
都市の病院に勤務する医者のエマ(ポートマン)は、週80時間も働く日々の仕事に追われ、恋愛をする暇のない独身女性。そんなある日、ひょんなことから、テレビの番組アシスタントとして働く長年の親友アダム(カッチャー)と一線を超え、肉体関係を持ってしまう。2人は恋愛感情も嫉妬もデートもない、カラダだけの関係をしばらく続けることを約束していましたが、やがてお互いの気持ちに少しづつ変化が生じてきます。しかし、男女の恋愛で傷つきたくないエマは普通の恋愛をする事を、どうしても素直にに受け入れる事が出来ずにいました、、、
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『20センチュリー・ウーマン』(2016/マイク・ミルズ監督)
「人生はビギナーズ」で自身のゲイの父親をモデルに描いたマイク・ミルズ監督が、今度は自由な心を持ち、自立心旺盛だった自身の母親をモチーフにユーモアたっぷりに描いた物語。
舞台は1979年の南カリフォルニア・サンタバーバラ。15歳の少年ジェイミーとシングルマザーのドロシア、そして彼らを取り巻く人々の特別な夏を描いています。思春期の息子ジェイミーとの間柄が上手く行っていない事に悩むシングルマザーのドロシアは、ドロシアらの家にルームシェアで暮らす24歳の「姉貴的存在」である写真家アビーと、近所に暮らすジェイミーの幼馴染ジュリー17歳に、より良い人生を送れるようになってほしいという、子を思う母の願いから、ジェイミーを助けてやってほしいと依頼します。
母ドロシアに扮した主演アネット・ベニングは、息子に対する無条件の愛と、思春期の息子が足を踏み入れていく世界に困惑していくさまを見事に演じ切りゴールデングローブ賞の主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)にノミネートされています。ジュリーを「マレフィセント」のエル・ファニング、アビーを「フランシス・ハ」のグレタ・ガーウィグが演じた。
おすすめ映画感想|『20センチュリー・ウーマン』(2016/マイク・ミルズ監督)身近にいる大切な人をテーマに物語を紡ぐ。
『ホワイト・ノイズ』(2022/ノア・バームバック監督)Netflix
「マリッジ・ストーリー」「フランシス・ハ」のノア・バームバック監督が、アダム・ドライバーを主演に迎えて描く風刺的なブラック・コメディ。
原作は、アメリカの作家ドン・デリーロによる同名小説。鉄道衝突事故により化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れるあまり錯乱してしまった大学教授(米中西部の大学で「ヒトラー学」を教える)が、4番目の妻や連れ子たち家族とともに命を守るため逃走する。現代アメリカに生きる家族が死を身近に感じる環境という非日常の中で、愛や幸福といった普遍的な問題に向き合っていく姿を描いています。
新作映画『ホワイト・ノイズ』(2022/ノア・バームバック監督)感想‣化学物質の流出事故に見舞われ家族を守った大学教授に、更にもう一つの大惨事!
『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』(2016/パブロ・ラライン監督)
ナタリー・ポートマンがジョン・F・ケネディ元大統領夫人ジャクリーン・ケネディを演じ、ケネディ大統領暗殺事件をファーストレディの視点から描いた伝記ドラマ。ファーストレディであった彼女が過ごした、ケネディ大統領の暗殺から葬儀までの4日間を活写しています。
1963年11月22日、テキサス州ダラスを訪れたケネディ大統領が、オープンカーでのパレード中に何者かに射撃され命を落としました。目の前で夫を殺害された妻ジャクリーンは悲しむ間も与えられず、葬儀の取り仕切りや代わりに昇格する副大統領の大統領就任式への出席、ホワイトハウスからの退去など様々な対応に追われることになります。
その一方で事件直後から夫が「過去の人」として扱われることに憤りを感じた彼女は、夫が築き上げたものを単なる過去にはさせないという決意を胸に、ファーストレディとして最後の使命を果たそうとします。
おすすめ映画『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』(2016/パブロ・ラライン監督)感想‣最愛の夫の暗殺事件からの4日間、彼女が取った行動とは?
『バービー』(2023/グレタ・ガーウィグ監督)
世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール「バービー」を、マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングの共演で実写映画化。さまざまなバービーたちが暮らす完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービーが、世界の真実に直面しながらも大切なことは何かを見つけていく姿を描きます。
ピンクに彩られた夢のような世界「バービーランド」。そこに暮らす住民は、皆が「バービー」であり、皆が「ケン」と呼ばれている。そんなバービーランドで、オシャレ好きなバービーは、ピュアなボーイフレンドのケンとともに、完璧でハッピーな満ち足りた毎日を過ごしていました。ところがある日、彼女の身体に異変が起こります。困った彼女は世界の秘密を知る変わり者のバービーに導かれ、ケンとともに人間の世界へと旅に出ることになります。しかしロサンゼルスにたどり着いたバービーとケンは人間たちから好奇の目を向けられ、思わぬトラブルに見舞われてしまいますが…
「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」に続く第三作目としてグレタ・ガーウィグが監督を務め、「マリッジ・ストーリー」のノア・バームバックとガーウィグ監督が共同で脚本を手がける。なお、ガ―ウィク監督は現在、C・S・ルイスの不朽の名作「ナルニア国物語」の映画化を準備していると言われています。
公開中 おすすめ映画『バービー』(2023/グレタ・ガーウィグ監督)感想‣“この夏観たいNo.1映画”あのバービーが人間の世界に現れる!
『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』(2010/ノア・バームバック監督)
「イカとクジラ」のノア・バームバック監督が、人気コメディ俳優ベン・スティラーを主演に迎えて描くヒューマンドラマ。精神病院から退院したばかりの40歳の独身男ロジャー(ベン・スティーラ―)は、ベトナムへの長期旅行に出かけた弟家族の豪邸を預かるため、久々に故郷ロサンゼルスに戻ってきます。昔の仲間たちと再会を果たすも、彼らの変化にますます孤独感を募らせていくロジャー。そんな中、ロジャーは弟のアシスタントとして働く女性フローレンス(グレタ・ガーウィグ)と急接近しますが……。日本では残ながら劇場公開されず、スター・チャンネルで放送されました。
おすすめ映画『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』(2010/ノア・バームバック監督)感想‣本作の邦題は最悪だ!ちょっとストーリー内容と方向違い!?
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