『ジーサンズ はじめての強盗』のあらすじと概要
モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンという3人のハリウッドのレジェンドであるオスカー俳優が、平穏な余生を取り戻すために銀行強盗を企てる老人3人組を演じた犯罪コメディ。ウィリー、ジョー、アルの3人は平和な老後生活を送っていたが、40年以上勤めていた会社の合併によって大きく変わってしまう。突然の年金打ち切りで会社から見放され、ローンが支払えず家まで失うところまで追い込まれ、銀行からも冷たくあしらわれてしまった彼らは、今までの生活を取り戻し、家族と幸せに暮らすため、まさかの銀行強盗という命がけの大勝負を決意します。体の不調が気になる実直な男ウィリー役をフリーマン、冷静沈着な知能派ジョー役をケイン、心配症で気難しいアル役をアーキンがそれぞれ演じています。
「ビバリーヒルズ・コップ」「ミッドナイト・ラン」などで知られるマーティン・ブレスト監督のデビュー作「お達者コメディ シルバー・ギャング」（1979）を、「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」のザック・ブラフがリメイクしました作品。
2017年製作／96分／アメリカ
原題：Going in Style (流行に乗る、堂々と行くという意味、本作の場合は”模倣犯”という意味も併せ持つとか）
『ジーサンズ はじめての強盗』のスタッフとキャストについて
ザック・ブラフ監督：1993年にウディ・アレンの『マンハッタン殺人ミステリー』で映画デビュー。2001年からテレビドラマ『Scrubs〜恋のお騒がせ病棟』の主演を演じてブレイクしています。
モーガン・フリーマン（ウィリー・デイビス）：腎臓疾患がある腎臓移植が必要な程逼迫している状況ながら、明るい性格で軽妙なジョークを飛ばしまくる。
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マイケル・ケイン（ジョー・ハーディング）：冷静沈着、頭脳派の爺さん、年金資金を収納してきた銀行を襲って、自分たちのものを正当に取り返すことを遂に決意します。
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アラン・アーキン（アルバート・ガーナ―）；銀行強盗に行った後、ウィリーに腎臓を提供しています。元々ダスティン・ホフマンの出演が予定されていたらしい…
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『ジーサンズ はじめての強盗』のネタバレ感想・見どころ
ネタバレ有り 要注意！！
道徳的には余り薦められる事(銀行強盗！）ではありませんが、映画の中なのでとても楽しく見る事が出来ました。モーガン・フリーマン扮するウィリーの余裕綽々の軽快なジョークの連発に腹が捩れるほど笑わされました。それにこの３人の爺さんは極めて仲良し、羨ましい限りでした。不幸にも元勤めていた会社の吸収合併に伴い、４０年間せっせと貯めた年金が支給停止されるという大不幸に見舞われます。
強盗結構を決意した直接の切っ掛けは、ある日ウィリー自身が銀行強盗の現場に居合わせるという偶然でした。強盗一味の手際の良さに関心しました。また、ウィリーは銀行の態度に大きな不満を抱えていたことも要因です。自分達の金を銀行から取り戻そうという考えが思い浮かびました…
予行練習のため、なんとスーパーでの万引きで腕試し（度胸試し）をしています。当然のように店員に見つかってしまい、店長に叱られたものの高齢者という事で、店の温情により無罪放免になります。
友人の伝手で”銀行強盗”の指南役にアドバイスを受けています。（これはネタバレになりますが、指南役の男はウィリーが以前遭遇した銀行強盗の一味の一人だったのです）アリバイ工作に余念が無く、逃走用の車両、見せかけだけの・マスク・帽子・銃など念入りに揃えます。警察が銀行に急行するのが８分以内なので、それまでに金を奪い逃走すれば逃げる事が出来るという綿密な計画を立てます。いざ実行の際、ウィリーは息切れの為床に倒れ込むなどのピンチがあり、現場に居合わせた少女に孫からプレゼントされた写真入りの腕時計を見られてしまうというミスを犯します（これは少女の機転で後々命拾いすることになります…警察で少女に面通りされるシーンは本作品で一番の”山場”に間違いありません…）
銀行強盗はともかく、この３人のジーサンズの仲良しぶりは羨ましい限りでした。うち２人はルームシェアしていました。色々な老後の過ごし方はありそうですが、ちょっと息抜きに覗いてみるのも楽しい娯楽作品です。
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