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公開中 おすすめ映画『ナポレオン』(2023/リドリ―・スコット監督)感想‣総勢8000人のエキストラを動員、戦闘シーンをカメラ最大11台で同時撮影!

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『ナポレオン』のあらすじと概要

「グラディエーター」の巨匠リドリー・スコット監督が「ジョーカー」のホアキン・フェニックスを主演に迎え、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの人物像を新解釈で描いた歴史スペクタクル。

18世紀末、革命の混乱に揺れるフランス。若き軍人ナポレオンは目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命されます。ナポレオンは夫を亡くした子持の女性ジョゼフィーヌと恋に落ち結婚しますが、ナポレオンの溺愛ぶりとは裏腹に奔放なジョゼフィーヌは他の男とも関係を持ち、いつしか夫婦関係は奇妙にねじ曲がっていきます。その一方で英雄としてのナポレオンは快進撃を続け、クーデターを成功させて第一統領に就任、そしてついにフランス帝国の皇帝にまで上り詰めます。政治家・軍人のトップに立ったナポレオンと、皇后となり優雅な生活を送るジョゼフィーヌでしたが、2人の心は満たされることはありません。やがてナポレオンは戦争にのめり込み、何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく、フランスを守る為の戦いから、いつしか凄惨な侵略と征服を繰り返すようになっていきます。

妻ジョゼフィーヌ役に「ミッション:インポッシブル」シリーズのバネッサ・カービー。「ゲティ家の身代金」でもスコット監督と組んだデビッド・スカルパが脚本を手がけています。

2023年製作/158分/アメリカ
原題:Napoleon

『ナポレオン』のスタッフとキャストについて

リドリ―・スコット監督:11月30日に85歳の誕生日を迎えています。この後も『グラディエーター2(原題)』の撮影を控えるなど、まだまだ創作意欲にまったく衰えが見えていません、『エイリアン』(79)や『ブレードランナー』(82)をはじめとする大ヒット作品で世界的な人気監督。

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ホアキン・フェニックス(ナポレオン):2024年には『ジョーカー』の続編でレディー・ガガと共演する”Joker: Folie à Deux”の公開が控えているそうです。

初の子育てに挑戦、戸惑いながら「人生で初めての喜び」を得ていく物語、傑作『カモン カモン』あのジョーカーを演じたホアキン・フェニックスが主演!

ベネッサ・カービー(ジョセフィーヌ):英国王室を題材にした「ザ・クラウン」(16~17)でマーガレット王女役を演じ、18年に英国アカデミー(BAFTA)賞で助演女優賞を受賞しています。

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『ナポレオン』のネタバレ感想・見どころ

ナポレオンは世界中の誰もがその名前を知らない人はいない程有名な人物だと思います。わたしも小学・中学の頃『ナポレオン』の偉人伝を読んだ記憶があります。ほとんどイタリア半島に近いコルシカ島という田舎町出身の軍人(砲術などを勉強した)で、見事に立身出世を果たしています。勿論、本作で描かれる皇后ジョセフィーヌとの愛憎劇については知る由はありませんでしたが…

数々の軍役で勝利を重ね、あれよあれよと”皇帝”まで上り詰めて行きます。しかしながら、最後は2度も島流しに遭います。エルバ島、セントヘレナ島。歴史史実に実に忠実に各戦争のエピソードが続きます。有名な、エジプト侵攻、アウステリッツ、ロシアのモスクワ侵攻(トルストイの「戦争と平和」では延々と続く消耗戦の記述が続きますが、何故、『敗けたのか?』理由が良く分かりませんでした・・・)決定的な敗戦はワーテルローでした。本作品で壮大なスケールで実戦さながらの凄惨な戦いぶりが再現されているのが大変な見ものとなっています。フランス軍の死傷者・捕虜は4万人超、英国・プロイセン連合国側も2万人という凄まじい犠牲者の数からも悲惨さが伝わってきます…

ナポレオンが戦争を繰り返さざるを得なかった当時の状況をもう少し深く掘り下げて欲しかった気がします。史実を描写するだけで158分も費やしているので、これ以上の詳細を盛り込むことは困難なのかも知れませんが…一方、ナポレオンは愛妻ジョセフィーヌに戦場からも毎日、手紙を送り続けるその筆まめさにも呆れるばかりでした…妻が浮気をしているのではないかという”噂”を耳にして、エジプトから即戦線離脱パリに帰国してしまいました(この部分は新解釈なのか分かりませんが)

リドリ―監督の代表作『グラデュエータ―』のように、果たして人間=ナポレオンが赤裸々に描かれたかというと疑問が残り少し残念な点です。

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