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おすすめ映画『トータル・リコール』(2012/レン・ワイズマン監督)感想‣大戦争後の近未来が20世紀後半の香港九龍城界隈の様に描かれる!?

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『トータル・リコール』のあらすじと概要

フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化したアーノルド・シュワルツェネッガー主演の同名SFアクションを、コリン・ファレル主演で新たにリメイク。監督は「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン。戦争の果てに環境が荒廃した近未来。猥雑で(酸性)雨が降り続くコロニーに住み、工場のライン労働者のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、貧しいながら美人の妻ローリーと平和に暮らしていましたが、退屈な日々の生活に嫌気がさし、記憶を売買するリコール社を訪れます。しかし、クエイドが新しい記憶を植えつけられようとしたとき、何らかのトラブルが発生します。そして突然、警官隊が襲来。クエイドは思わぬ戦闘能力を発揮し、その場を逃げ切っています。やがてクエイドは、現在の自分が、記憶を上書きされてダグラス・クエイドという人物になっているだけだということを知り、自分の記憶のどこまでが本物なのか、すべてを疑いながら戦いに巻き込まれていくことになります。

2012年製作/118分/アメリカ
原題:Total Recall

『トータル・リコール』のスタッフとキャストについて

レン・ワイズマン監督:2007年公開の『ダイ・ハード4.0』では、「シリーズ全作品のジョン・マクレーンの台詞を全て覚えている。」と公言しており、子どもの頃からの熱烈なファン。 本作は全米国内と全世界トータルの興行収入でシリーズ最高額を記録しています…

コリン・ファレル(ダグラス・クエイド / カール・ハウザー): 「イニシェリン島の精霊」(22)ではベネチア国際映画祭のポルピ杯(最優秀男優賞)を受賞し、自身初となるアカデミー主演男優賞のノミネートも果たしています/もと革命戦士!?すっかり記憶を塗り替えられており現在は平凡なライン労働者、皮肉にもロボットの警察官組立工場で働いています。

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ケイト・ベッキンセイル(ダグラスの妻ローリー): ケネス・ブラナー監督・主演のシェイクスピア劇「から騒ぎ」(93)で映画デビューを果たしています/妻として一緒に暮していますが、実は本来の姿は彼の監視役。本作全般でダグラスを目の敵として執拗に追い駆け殺害しようとします。

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ジェシカ・ビール(謎めいた美女メリーナ) :ミュージカルスターに憧れて、9歳ごろから「アニー」「サウンド・オブ・ミュージック」「美女と野獣」といったミュージカル舞台に立っています/ダグラスが記憶を塗り替えられる以前から関係はあったようにおもわれる。

『トータル・リコール』のネタバレ感想・ハイライト

戦争で環境が変わり果てた後の近未来の地球が舞台。コロニーと言われ労働者・下層階級が住む地域と支配階層が住む世界の二極に分断されています。両地域を結ぶものが巨大なスケールの”エレベーター”で結ばれており、主人公ダグラスは毎朝通勤している様子が描かれています。途中”コア”(地球の中心?)を通過する際は無重力状態にある面白い映像が有ります。

記憶の塗り替えが自由自在に出来る未来はそう遠くない将来やって来るのかも知れません。”記憶”を売るする商売が繁盛していました。ダグラスは記憶はすっかりなくなっているものの、身体能力は革命戦士の頃の技量を備えているというのが、驚きです。十分鍛え上がれてていた鋼の様な身体は伊達ではありませんでした。「自分が誰なのか? 知らないのは自分だけ!」このような状況の映画は他にもたくさんあった気がしますが、映画の題名が直ぐに出てきません…

”どぉ〜この誰かは知らないけれど〜誰もがみぃ〜んな知っている〜♪”全然違いますが、月光仮面の歌を思わず思い出してしまいました(年がバレバレ…)

本作をご覧になった方はご存知の通り、本編のほとんどが追ってから追い駆けられるアクションシーンの連続で息つく暇もありません。クレーンが縦横無尽に走り回る”大型自動倉庫”のエレベーター版の様な巨大システムの中のアクションシーンは非常に複雑で良く撮影出来たものだと感心させられました。

パイプ・シャフトで地球のコアを通過する時に重力が反転する場所があり、そこで”無重力”空間となるシーン。身体が浮いていますが、そのシーンはどのように撮影したのでしょうか?まさか宇宙空間に出て撮影されたわけではないと思いますが…

コリン・ファレルの意外な強靭さと謎のふたりの美女(元オニ嫁と助っ人女性)との絡みも緊張感が切れず、最後の最後まで楽しむことが出来る映画でした。

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