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おすすめ映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(2011/デビッド・フランケル監督)感想‣現実と夢のあいだで葛藤する“大人になりきれない男たち”

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『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のネタバレ感想・見どころ

北米最大のバードウォッチング大会「ザ・ビッグイヤー」の存在を初めて知りました。1年間をかけ、北米大陸で見た野鳥の種類を自己申告して、もっとも多かった人が優勝するという大会です。

マーク・オブマシックの小説『ザ・ビッグイヤー』(原題: The Big Year: A Tale of Man, Nature and Fowl Obsession)を原作としています。本の紹介によると「1年間に北米大陸で見つけた鳥の種類の多さを自己申告制で競う、アメリカ探鳥協会主催の記録会の名称である。仕事も家庭も棒にふり、1000万円以上注ぎ込み、40万キロ以上も飛び回って1年間も「鳥探し」をする競技者・バーダーたち…」とスケールの大きさに度肝を抜かれる大会であることが分かります。また、見つけた鳥の証拠写真を撮る事も有りますが、自己申告制というのも”紳士”の大会という感じであることを物凄く感じます。

自分の見つけた鳥の数を隠し続けて最後の最後に数値を公表するという事は相手もあるので、競合者との腹の探り合いになるところもかなり面白い展開でした。さらに、「ザ・ビッグイヤー」そのものに参加している事すら”隠し”続けるというのも不思議です。

また、鳥の出現のニュースがどこからともなく伝えられその情報を元に猛然と移動を開始します。もういてもたってもいられないのでしょう。大昔アフリカのケニア出張中に、事務所長が電話で必死にアフリカのサバンナの水辺を求め移動中のフラミンゴの集団の情報を聞いていました。その数数千羽!その時は何事が起ったのか全くピンときませんでした。ところが、事務所長は「お前、xx行きの航空券は手配したのか?フラミンゴを見に行って来い!」と言われました。そのすぐ後、今度は象の数千頭の大群がxxからxxへ移動中…乾季は水を求めアフリカ中の動物が大移動を行うらしいです。たまたま出張中だったので、当然のことながらその時はフラミンゴ見学は諦めましたが…

事務所長の趣味がバードウォッチングだったのかどうか詳しくは聞き逃しましたが、気持ちはわかるような気がします。映画の中の主人公たちも同じような気持ちなのかもしれません…

それにしても、登場人物らの大変な熱量の発揮に驚かされた映画でした。近くの公園でカワセミを望遠鏡でのぞいて喜んでいるのと私とわけが違います…

『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』の概要とあらすじ

ジャック・ブラック、スティーブ・マーティン、オーウェン・ウィルソン主演で、北米最大のバードウォッチング大会「ザ・ビッグイヤー」に参加する男たちの姿を描いたハートフルコメディ。愛鳥家にとってあこがれの大会「ザ・ビッグイヤー」は、1年間に北米大陸で見つけた野鳥の種類の数を競い合う、アメリカ探鳥協会主催の記録会。しかし、その大会に参加するには、仕事や家庭に支障をきたすほどの時間とお金を費やさなければなりません。年齢も立場も違う鳥好きな3人の男が、夢と現実の間で葛藤しながらも、人生を賭けて野鳥を探し求めて奔走する姿を描きます。監督は「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル。製作総指揮にベン・スティラー

2011年製作/100分/アメリカ
原題:The Big Year

『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のスタッフとキャストについて

デビッド・フランケル監督

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ジャック・ブラック(ブラッド・ハリス):2000年公開の『ハイ・フィデリティ』のオタク青年役でブレイク。2001年公開の『愛しのローズマリー』で初主演を果たし、2003年公開の『スクール・オブ・ロック』は全米で初登場1位を記録する大ヒットとなっています/仕事は原発のコードライター。バツイチで両親と三人暮らしの探鳥オタクの青年、野鳥の声を聴き分けられる特技を持つ。

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オーウェン・ウィルソン(ケニー・ボスティック): 米テキサス州ダラス出身。テキサス大学で知り合ったウェス・アンダーソン監督とともに製作した「アンソニーのハッピー・モーテル」(96)で映画に初出演/やり手の建築業者。前年度探鳥会の世界チャンピオンになっている。自分の記録が書きかえらる事を心配して隠れて参加し、今年も前年の記憶を上回る755で連続優勝を果たす。

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スティーヴ・マーティン(ステュー・プライスラー) :米国テキサス州ウェーコ出身のコメディアン、俳優、脚本家、ミュージシャン。『サタデー・ナイト・ライブ』出身/職業は大企業の経営者、探鳥の旅行中も会社の部下から仕事の相談を頻繁に受けている。本人は仕事を辞めて悠々自適に引退後の生活を夢見ているが…

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