『メリーに首ったけ』のネタバレ感想・見どころ
本作品は初見。とても下品で下ネタ満載映画と聞いていましたが、キャメロン(メリー)のとてもキュートな魅力100%満開映画で大変満足出来る作品でした。冴えない高校生テッドは、学園のマドンナであるメリーに卒業パーティープロムに誘われるという思いがけない幸運に恵まれます。しかしながら、とんでもないヘマを犯した為、夢は無残に水泡と消え、それ以来一度も再会出来ずにいました。しかしながら、一時も彼女の事が忘れられず、とうとう友人の紹介で保険会社の調査員と称するパットに依頼して、メリーの現状を調査させます。ところが、事もあろうに調査員パットはメリーの調査をする内にメリーの魅力にひかれ惚れ込んでしまうという驚きの展開、彼にまったく大嘘の報告をして、テッドにメリーの事を諦めさせようと悪企み、驚いたことに現在の会社をさっさと辞めてメリーの住むフロリダ・マイアミに転居する程の執念を見せます。そればかりではなく、ピザの配達員、フットボールの現役の選手なども絡み合い、恋敵となる男同士がお互いの足を引っ張り合う大変熾烈な戦いぶりが複雑に描かれます。どれもこれもメリー本人の魅力のなせる業ではありますが、誹謗中傷、嘘八百を並べて相手を蹴落とす様、完全なストーカー的な行為もあり、かなり後味の悪い感じを受けました。一方、ベン・スティーラ―の超真面目な顔をした間抜けな演技にも思わず笑ってしまいました。高校生役を演じた時の歯の矯正リングを見た瞬間、噴き出してしまいました。特別な「ヘアー・ジェル」もかなり強力なインパクトがありました…
大抵の映画の邦題は原題と比較してかなり見劣りしてしまう”意訳”が多いのですが、本作だけは邦題の方がそのものズバリで合っているのではないかと関心させられました…
また、製作費 $23百万に対して、全世界興行収入 $369百万というたいへんなヒット作品となっていることも頷ける面白作品に間違いありません。
『メリーに首ったけ』のあらすじと概要
キャメロン・ディアス扮する美女メリーを巡って男たちが繰り広げる騒動を、ブラックジョーク&下ネタ満載で描いたロマンティックコメディ。1985年のロードアイランド州プロビデンスが舞台。冴えない男子高校生テッドは、学園のマドンナ的存在であるメリーから卒業パーティに誘われますが、大失態を犯し彼女とはそれきりになってしまいます。13年後、未だにメリーのことが忘れられないテッドは、友人に紹介された探偵ヒーリーを雇って彼女の近況を調べることにします。しかしメリーに一目ぼれしてしまったヒーリーはテッドに嘘の報告をした挙げ句、あらゆる手段で彼女の心を掴もうとします。ヒーリーの嘘に気づいたテッドもメリーのもとへ向かい、彼女を巡る攻防は激しさを増していきますが……。テッドをベン・スティラー、ヒーリーをマット・ディロンがそれぞれ演じています。
1998年製作/119分/アメリカ
原題:There’s Something about Mary
『メリーに首ったけ』のスタッフとキャストについて
ピーター、ボビー・ファレリー兄弟監督:初メガホンは「ジム・キャリーはMr.ダマー」(94)で、以降、本作「メリーに首ったけ」(98)や「愛しのローズマリー」(01)などのラブコメを大ヒットさせています。なお、ピーター監督は、一転、単独で監督を務めたヒューマンドラマ「グリーン・ブック」(18)では、人種差別が残る1960年代の米南部で黒人ジャズピアニストと白人運転手の2人が繰り広げる旅を描いています。
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キャメロン・ディアス(メアリー・ジェンセン):とてもキュートな高校生。13年後は外科医になっているが、縁が無く独身を貫いている。フロリダに住んでおり、ゴルフなど趣味を楽しむ生活を送る。
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ベン・スティーラ―(テッド・ストローマン):16才の高校生時代からメアリーに思い入れがあり、13年後の現在も忘れられずにいる。
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マット・ディロン(私立探偵パット・ヒーリー):保険会社の調査員、テッドに依頼されメアリーの現況調査を行うが、メアリーに一目惚れしてしまう。テッドに対しては嘘のとんでもない報告を行い、メアリーへの思いを諦めさせようとする。
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