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上映中 おすすめ映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』(2020/ウッディ・アレン監督)感想‣スペインのサン・セバスチャンを舞台に男女4人の交錯する恋心を描く!

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『サン・セバスチャンへ、ようこそ』のネタバレ感想・見どころ

アレン監督自身の若き日々の夢がつまったオマージュの数々と言われても、私にとってはちょっと縁遠い作品が多いです。判ったのは「勝手にしやがれ」位でした。参考までにオマージュが捧げられている映画作品は以下の通りです。

・「市民ケーン」(オーソン・ウェルズ)

・「8 1/2」(フェデリコ・フェリーニ)

・「突然炎のごとく」(フランソワ・トリュフォー)

・「男と女」(クロード・ルルーシュ)

・「勝手にしやがれ」(ジャン=リュック・ゴダール)

・「仮面ペルソナ」(イングマール・ベルイマン)

・「野いちご」(イングマール・ベルイマン)

・「皆殺しの天使」(ルイス・ブニュエル)

・「第七の封印」(イングマール・ベルイマン)

これらのシーンは殆んどが夢の中の回想シーンとしてモノトーン(白黒)で描かれています。クラシック映画もっと見ていれば本作の味わいも一層素晴らしいものになったに違いありません。しかしながら、たとえ作品を見ていなくともストーリーは男女4人の不安、期待、諦めなどの複雑な心情が絡む微妙な恋愛関係が痛いほど伝わって来ました。多分、アレン監督の実体験された内容もストーリーに少し投影されているのかもしれません。

パリ、ローマ、バルセロナ、本作はサン・セバスチャン。次期作品「Coup de chance」もパリと海外ロケが続いています。将来的には海外ロケ作品にこだわりはなく、ニューヨークを舞台とする良いアディアがあれば、ニューヨークの作品も撮ると言われています。(現在御年88才と大変にお元気!)

『サン・セバスチャンへ、ようこそ』のあらすじと概要

ウッディ・アレン監督が、スペイン最大の国際映画祭であるスペイン北部バスク地方のサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、妻の浮気を疑う映画学の大学教授が体験する不思議な出来事(夢と現実の世界を縦横無尽に往来)を描いたロマンティック・コメディ。

ニューヨークの大学の映画学を専門とする教授で、現在は人生初の小説の執筆に取り組んでいる作家のモート・リフキン(ウォーレン・ショーン)は、有名な気鋭のフランス人監督フィリップの広報を担当している妻のスー(ジーナ・ガーション)に同行して、サン・セバスチャン映画祭にやって来ます。リフキンはいつも楽しそうな妻とフィリップの浮気を疑っていますが、そんな彼が街を歩くと、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」の世界が突然目の前に現れます。さらには、夢の中でオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の世界に自身が登場するなど、クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々と巻き起こってきます。

2020年製作/88分/スペイン・アメリカ・イタリア合作
原題:Rifkin’s Festival

『サン・セバスチャンへ、ようこそ』のスタッフとキャストについて

ウッディ・アレン監督・脚本

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ウォーレン・ショーン(映画学の教授・モート・リフキン):ウディ・アレン監督『マンハッタン』(1979)で映画デビューを果たしています。その他アレン作品に多数出演。

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ジーナ・ガーション(モートの妻):1962年生まれ。アメリカ、ロサンゼルス出身/映画業界のプレスエージェントとして、フランス人監督フィリップと共にプロモーションのために映画祭に参加しています。夫モートを帯同して出張。映画祭開催期間中は、夫を差し置いてフィリップにべったりと付き添っています。

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エレナ・アナヤ(ドクター・ジョー・ロハス):人柄も容姿も魅力的な医師、浮気癖のある芸術家の2人目の夫との結婚生活に悩む。モートは彼女の診察所に訪問した事を切っ掛けに彼女への恋心を抱き始めます/ペドロ・アルモドバル監督作「トーク・トゥ・ハー」(02)で国際的な注目を集め、「ヴァン・ヘルシング」(04)でハリウッドに進出しています。

クリストフ・ワルツ(死神):メーキャップで誰だか余り良く分かりませんでした。雰囲気はワルツでした。最後のクレジットを見て納得。死神との”会話”内容が超現実的なので思わず笑いを誘われました/登場シーンはオーラスなのでお見逃しなく…

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