おすすめ映画『静かなる叫び』(2009/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣これは最悪!女子大生ばかりを標的とした不条理な銃乱射事件…
「プリズナーズ」「ボーダーライン」などを手がけ、「ブレードランナー」続編のメガホンも託され、更に「デューン 砂の惑星 PART2」が今月公開されています。ハリウッドで注目を集める気鋭監督ドゥニ・ビルヌーブが2009年に故郷カナダで手がけた作品。モントリオール理工科大学で実際に起きた銃乱射事件をモチーフに描いた社会派ドラマ。1989年12月6日、モントリオール理工科大学に通う女子学生バレリーと友人の男子学生ジャン=フランソワは、いつも通りの1日を送っていました。しかし突然、1人の男子学生がライフル銃を携えて構内に乱入し、女子学生だけを狙って次々と発砲を開始。犯人は14人もの女子学生を殺害し、更に14名の負傷者を出し、自らもその現場で命を断っています。バレリーは重傷を負ったものの何とか生還し、ジャン=フランソワは負傷した女子学生を救います。それぞれ心に深い傷を負った2人は、その後も続く非日常の中で苦悩にさいなまれますが……