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上映中 おすすめ映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』(2024/タイカ・ワイティティ監督)感想‣人生の応援歌、笑いと感動の胸熱ドラマ!

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『ネクスト・ゴール・ウィンズ』のネタバレ感想・見どころ

最近の映画タイカ・ワイティティ監督の作品『ジョジョ・ラビット』を見てからファンになって以来、久々に新規上映作品を見ることが出来ました。事前に詳しい解説などを読んだ訳ではありませんでしたが、期待以上に大きな笑いと深い感動に包まれラストには「さすが!」と唸らされました。

鬼軍曹の様なサッカーコーチがアメリカでのチームから脱落、厄介払いの様な形でW杯の予選で1点も点が取れない米領サモアのサッカーチームを指導する事になりました(実話というから驚き)この国は地球上のどこにあるのか定かではありませんでした。地図を確認すると南太平洋の国で、ハワイとニュージーランドの中間あたりにある島国(人口5万人)です。出演するサッカー選手たちはかなりごつく、とても頑丈そうな身体をしていました。本人たちは本物のサッカー選手ではなく、”新進気鋭の俳優”と聞いて驚きました。別の国ですが、「サモア」はラグビーでも有名です。

とにかく、本作は笑いの渦に包まれるシーンが多く、腹筋が翌日痛くなるので注意が必要です。カルチャーショックという言葉は最近聞く機会は少なくなりましたが、全編を貫く「おかしさ」はまさに「異文化」同士の衝突から来ているのではないかと思います。新コーチを空港で出迎える歓迎の「踊り」から始まり、砂浜で缶拾いのおばさんに化けての”説教”などなど数え上げればキリがないエピソードの数々、どれもこれも10分に一度は抱腹絶倒! 真面目なマイケル・ファスベンダーの鬼コーチとしての演技が際立っていました。多分彼は本作で演技の新境地を開いたのではないかと思ってしまいます。最後にコーチと選手、そのサポーター達の見解が見事に割れて(当然のことですが)、コーチを辞めると言い出します…もはや万事休す!!と思われた時に、キーマンである米領サモアサッカー協会の重鎮のタピタ会長兼何でも屋の勝利に対する情熱と言葉は、チームに”奇跡”を起こさせる原動力なっていました。たいへん見応えのある映画ですので、是非映画館に足を運んで見てください…

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』のあらすじと概要

「ジョジョ・ラビット」「マイティ・ソー」シリーズのタイカ・ワイティティ監督が、公式試合で一度もゴールした事が無い世界最弱のサッカーチームがワールドカップ予選で起こした奇跡のような実話をもとに映画化。2014年に「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」としてドキュメンタリー映画化もされたエピソードを、ワイティティ監督独自の世界観とユーモアを交えて描き出します。

米領サモアのサッカー代表チームは、2001年にワールドカップ予選史上最悪となる0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められずにいました。次の予選が迫る中、型破りな性格のためアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが監督に就任し、チームの立て直しを図りますが、果たして奇跡のワンゴールを上げる事が出来るのか?

2023年製作/104分/イギリス・アメリカ合作
原題:Next Goal Wins

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』のスタッフとキャストについて

タイカ・ワイティティ監督・脚本・(出演):父親はマオリ族出身。ニュージーランド・ウェリントン出身。

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マイケル・ファスベンダー(トーマス・ロンゲン監督):かつての出演作品はクールな役柄が多かったのですが、今回は熱血鬼コーチ役に徹します/クエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」(09)で主要キャストのヒコックス中尉役に抜てきされる。再びマックイーン監督と組んだ主演作「SHAME シェイム」(11)ではベネチア国際映画祭の男優賞を受賞。

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オスカー・ナイトリー(タピタ):米領サモアサッカー協会会長、新監督ロンゲンと選手たちの間ですっかりぶれることなく、非常に上手い舵取り役として大きな存在感を示します。

カイナマ(ジャイヤ・サエルア):FIFAワールドカップ出場選手(予選)の中で、初のトランスジェンダーの選手。”紅一点”という珍しい存在、これが実話というのも驚きです。(※米領サモアではファファフィネ=第3の性と呼ばれています)

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