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おすすめ映画『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(2016/ケリー・ライカート監督)感想‣モンタナの保守的な片田舎で、悩みながらも真摯に生きる女性たち

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『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』のネタバレ感想・見どころ

ほぼ独立仕立ての4名の女性のそれぞれの生き様を綴っている群像劇。ケリー・ライカート監督の作風が好みで見た映画でした。ほとんどスポットライトも当たる事のないであろうごく普通の女性が悩みを抱えながらもごく当たり前の日常生活を淡々と送る様子に何故か見入ってしまうところがある不思議な映画でした。

ジム・ジャームッシュの『パターソン』や最近の映画ビム・ベンダースの『PERFECT DAYS』と同じく平凡な日々の積み重ねも意外と興味を引かれる素晴らしい作品になるという好例かもしれません。

それにしても片道4時間(往復8時間)も車を運転して担当している法学教室の授業のため、若い女性講師が、週2回も遠征してくる、本当にこんな人がいるものなのか驚きました。路面が凍結していたり、家畜の群が道を塞いでる場面に遭遇することもしばしばあるとか…

それと庭にうず高く積まれた”砂岩”の不思議な塊、あんなもののに価値を見出し、必死に譲って欲しいと頼み込むミシェル・ウィリアムズ演じるジーナ。アメリカでは古い石材を家屋の壁として再利用する事がしばしばあるのかもしれません(勉強不足…)

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『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』のあらすじと概要

「トワイライト」シリーズクリステン・スチュワート「マリリン 7日間の恋」ミシェル・ウィリアムズ「ブルーベルベット」ローラ・ダーンが共演した群像ドラマ。「ウェンディ&ルーシー」のケリー・ライヒャルトが監督・脚本を手がけ、マイリー・メロイの短編小説を映画化した作品。

アメリカ北西部モンタナの田舎町を舞台に、そこで暮らす4人の女性達の、ごく普通の日常が描かれていきます。厄介なクライアントに振り回される弁護士ローラ、secondハウスの建設のことで頭がいっぱいのジーナ、夜間学校で学校法など法律を教える弁護士エリザベス、牧場で馬の世話をしながら暮らすジェイミーら4人の女性たちが、それぞれ悩みを抱えながら懸命に生きる姿が淡々と描かれる群像劇…

本作は日本国内で劇場公開されなかった作品です。

2016年製作/106分/アメリカ
原題:Certain Women

『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』のスタッフとキャストについて

ケリー・ライカート監督・脚本:作品の多くはごく少数の登場人物の感情を精密にたどろうとする会話劇で、アメリカのインディペンデント映画作家として最も高い評価を受ける一人とも評されています。

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ローラ・ダーン ( ローラ・ウェルズ):厄介なクライアントに付きまとわれる女性弁護士

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クリステン・スチュワート (エリザベス・トラヴィス=ベス):弁護士をしながら夜間学校で市民向けに法律を教えています。しかし、その学校は彼女が住み町からは車で片道4時間も掛かる田舎にありました。週二回の講義に通う為にかなり苦労していました。

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ミシェル・ウィリアムズ ( ジーナ・ルイス):思春期の娘を抱えながら、郊外にsecondハウスを建設する事で頭がいっぱいです/「ウェンディ&ルーシー」(2008年)、「ミークズ・カットオフ」(2010年)に続いてケリー・ライヒャルト監督とは三度目のコラボになる作品。

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リリー・グラッドストーン(ジェイミー):牧場で動物たちとの世話する孤独な先住民の女性、興味本位で教室を訪れたことから、エリザベスの講義に興味を持ち始めます。需要終了後は一緒にレストランでエリザベスの食事に付き合い、見送る事を日課としていました。突然エリザベスが授業を辞退してしまった頃から、彼女の住む町まで訪ねて行き彼女と会い最後の別れを言う事になります。

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