>

アイルランド出身「ジム・シェリダン」監督&製作総指揮9作品のご紹介(順不同)

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

アイルランド・ダブリン出身の映画監督、81年に妻子を連れてニューヨークに移住、映画製作を学びます。8年後89年、ダブリンに戻り監督デビュー作「マイ・レフトフット」を製作しています。良質な人間ドラマを次々発表しています。どの作品も人間観察の鋭さに加え、表現力に圧倒され強く印象に残る作品となっています。監督8作品+製作総指揮1作品をご紹介致します。参考にしてみてください。

『ローズの秘密の頁(ページ)』(2016)

取り壊しが決まった精神病院から転院する患者たちを診察するため、ロスコモンにある聖マラキ病院を訪れた精神科医のスティーブン・グリーンは、赤ん坊殺しの罪で精神障害犯罪者として40年もの間病院に収容されている老女ローズ・F・クリアを看ることに。

自分の名が「ローズ・マクナリティ」であると訴え続ける彼女は、赤ん坊殺しの罪を否認し続け、大切にしている聖書の中に何十年にもわたって密かに日記を書きつづっていました。精神障害とは異質のものを感じたグリーン医師に、彼女は半世紀前からの自分の真実の人生を語り始めます。

マーラが若き日のローズを、老年のローズをイギリスを代表する大女優バネッサ・レッドグレーブがそれぞれ演じるほか、エリック・バナ、テオ・ジェームズ、ジャック・レイナーらが脇を固める。

映画『ローズの秘密の頁(ページ)』(感想)赤ん坊殺しの罪で“精神障害犯罪者”として40年もの間収容されている老女の衝撃の真実が明らかに!

『ドリームハウス』(2011)

主演はダニエル・クレイグ、レイチェル・ワイズ。家族との時間を大切にするため妻と2人の娘たちとの時間を大切にするため勤めていた出版社を辞め、小説執筆に打ち込むため郊外の家に引越したウィル。しかし、その家ではかつて、父親を除く家族全員が惨殺された忌まわしい事件が起こっていました。

最初は気にしていなかったウィルでしたが、子どもたちが幽霊のようなものを目撃したり、不審な男が家の周囲に現れたりと、不気味な出来事が相次ぎます。やがて、過去の事件の犯人がまだ捕まっていないことを知ったウィルは、独自に調査を始めるのですが、容疑者とされた一家の父親は精神病院にいることを突き止めましたが…

映画『ドリームハウス』(2011/ジム・シェリダン監督)感想‣奇怪な事件から妻子を守ろうとする男の姿と、ラストに待ち受ける驚愕の真実とは?!

『マイ・ブラザー』(2009)

スサンネ・ビア監督によるデンマーク映画「ある愛の風景」(04)を、「マイ・レフトフット」「父の祈りを」の名匠ジム・シェリダンがリメイクした人間ドラマ。

アフガニスタンへ出兵し戦死した兄の米軍大尉サムの代わりに、一家のはみ出し者だった弟トミー(銀行強盗を犯したため刑務所に収監されていた)が、未亡人となったサムの妻グレースと残された2人の娘のいる家庭に入ることになります。トミーとグレース残された二人の可愛い娘は親密な関係を築いていきますが、死んだと思われていた兄サムは実は生きていたという突然の連絡が入ります…。

映画『マイ・ブラザー』(2009/ジム・シェリダン監督)感想‣戦争をする国を生きる家族の苦悩が描出される!ナタリー・ポートマンxトビー・マグワイア共演

『父の祈りを』(1993)

「マイ・レフトフット」の監督ジム・シェリダンと主演ダニエル・デイ=ルイスが再タッグを組み、再審への15年にも及ぶ長い長い戦いを描く。1994年・第44回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞しています。1974年、北アイルランド。定職にも就かず遊んでいる青年ジェリー・コンロンは、IRAを挑発したために彼らから目をつけられてしまいます。父ジュゼッペはほとぼりが冷めるまで、ジェリーをロンドンへ行かせることに。やがて、ロンドンから約50キロ離れたギルフォードで爆破テロ事件が発生し多くの死傷者を出します。一方、久々にアイルランドに帰ったジェリーは、爆破テロをIRAの犯行と考える警察に容疑者として逮捕され、父ジュゼッペもイギリスに連行されてしまいます。ジェリーは厳しい尋問の末に白紙の供述書に署名し、父子は同じ刑務所に投獄されます。

おすすめ映画『父の祈りを』(1993/ジム・シェリダン監督)感想‣実直な父と放蕩息子の絆を軸に、冤罪とテロリズムへの怒りを描く!

『マイ・レフトフット』(1989)

脳性小児麻痺の画家クリスティ・ブラウンの半生を実写映画化した伝記映画。1932年、アイルランド・ダブリン。大家族の22人兄弟の10番目の子どもとして生まれたクリスティは、生まれつき重度の脳性小児麻痺に冒されていました。それでも彼は優しい母や兄弟たちに支えられ、貧しくも温かい家庭で成長していきます。ある日、クリスティは父に「言葉もわからないし字も扱えない」と侮蔑された悔しさから左足にチョークを持つと、必死に這いずり回りながら床に初めての字「MOTHER」を書いて見せます。こうして外の世界と触れ合う手段を得た彼は、やがて左足に全てを託し自身の才能を開花させていくことになります。

1990年・第62回アカデミー賞でダニエル・デイ=ルイスが主演男優賞、ブレンダ・フリッカーが助演女優賞を受賞した。

おすすめ映画『マイ・レフトフット』(1989/ジム・シェリダン監督)感想‣本作はダニエル・デイ=ルイスの最高傑作に違いない!

『ボクサー』(1997)

北アイルランド、ベルファスト。ボクサーとして有望視されながら、IRAに参加したことで服役していたダニーは14年ぶりに故郷の町に帰ってきました。元恋人で組織の幹部ジョーの娘でもあるマギーは、親友の妻となり、息子のリアムを育てながら服役中の夫を待つ身でした。ダニーはマギーへの愛を胸に、元コーチのアイクの助けを借り、再びボクサーとしてリングへあがります。

再燃するかに見えたダニーとマギーの仲は、穏健派のリーダーであるジョーにも従わないIRAの過激な闘士ハリーをはじめとする組織の監視の目に阻まれてしまいます。そして警察互助会会長のレジー・ベルが主催するボクシングの試合の日。強敵をくだしたダニーでしたが、直後、会長が暗殺される事件が起こり騒然となります。暴動の中、ジムも炎上。放火したのはマギーとダニーの密会に疑いを抱き、ふたりがどこかにいってしまうのではないかと考えた息子リアムでした。マギーからことの次第を聞き、ショックを受けるダニー。そこをハリーたち過激派が急襲、ダニーは拉致されてしまいます・・・

おすすめ映画『ボクサー』(1997/ジム・シェリダン監督)感想‣北アイルランド紛争、ボクシングが絡む元恋人の人妻とのラヴ・ロマンス!

『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(2002)

80代初頭のニューヨーク・マンハッタン、ハーレムが舞台。映画「E.T.」を脚本のプロットに巧みに引用しています。幼い息子を失った悲しみを引きずる若い夫婦ジョニーとサラは2人の幼い娘を連れアイルランドから夢を抱いてニューヨークへと渡ります。一家はボロボロのアパートで新生活をスタートさせますが、そこには厳しい現実が待っていました。俳優を目指すジョニーは、オーディションを何回受けてもなかなかチャンスに恵まれず、タクシー運転手の仕事に就きます。サラもウェイトレスをして僅かなお金を稼ぎ何とかやりくりする日々を過ごしていました。それでも2人の娘は新天地で楽しみを見出していきます。やがて姉妹は同じアパートに住む黒人画家マテオと仲良くなります。そして、この出会いが一家に大きな変化をもたらすことになります…。

おすすめ映画『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(2002/ジム・シェリダン監督)感想‣過酷な移民の人生を10歳の少女の目を通して描く

『ブラディ・サンデー』(2002/製作総指揮)

1972年1月30日、北アイルランドのデリーでデモ隊と軍隊が衝突し、13人の死者を出した「血の日曜日事件」をドキュメンタリータッチで再現した社会派ドラマ。2002年・第52回ベルリン国際映画祭で、「千と千尋の神隠し」とともに金熊賞を受賞しています。北アイルランドで公民権運動のリーダーを務める下院議員アイバン・クーパーは、カトリック系住民に対する差別や政府による裁判なしの拘禁に反対するデモを計画しました。デモはあくまで平和的に行われるはでしたが、イギリス軍も過剰に警備を強化し、デモ隊を刺激することに…やがて一部の若者が投石を始めたことから現場は混乱し、銃撃戦へと発展。一般市民13人が死亡、14人が負傷するという最悪の事態を招く事になります…

『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』(2005)

ヒップホップ界のスーパースター“50セント”の半自伝的物語を、50セント本人の主演で映画化した作品。ニューヨーク・クイーンズを舞台に、父親を知らず、母親も亡くした少年の成長と挫折、そしてヒップホップ界のスターとして羽ばたくまでの壮絶な半生をリアルに描きます…

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました