全国的に大変人気の高い伊香保温泉ですが、今回ようやく初めて訪問宿泊をしてきました。群馬県はたくさんの温泉があり、草津温泉など何度も利用している所もありますが、何故か伊香保は今まで行く機会がありませんでした。
昨年同時期に上州武尊スキー場に行く際、高速道路左手の山の中腹に広がる伊香保温泉街が見え、同行者の友人より、伊香保は良い温泉がたくさんあり、よく出かけていると教えられた事も今回訪問する良い切っ掛けとなりました。
東京から伊香保温泉への旅程
自宅 ➡ 伊香保温泉 約150㌔ 関越自動車道を利用して2時間の道程。渋川伊香保ICからわずか10㌔と大変アクセスは便利です。
今回は1月中旬の時期で宿泊旅館の道路に積雪は無く、冬タイヤ・チェーンの装着は不要でした。しかしながら、温泉街の日陰には残雪もあり、また、温泉街の標高は6,700㍍と高い事、朝晩の冷え込みが厳しく、実際訪問した日はマイナス4度まで下がりました。万一雨か雪が降れば、翌朝凍結する可能性があるので、天気予報には十分注意し、万一の備えにチェーン等の備えは必要と思いました。
伊香保温泉(森秋旅館)とは
「森秋旅館」泉質
よく知られている「黄金の湯」は名前の通り、鉄分を含み茶褐色です。もともと無色透明な温泉は空気に触れた瞬間、茶褐色に変色するそうです。
さらに、伊香保温泉にはもう一つ「白銀の湯」という無色透明無味無臭の源泉もあることでも知られているそうです。宿泊した森秋旅館は内風呂も露天風呂も「黄金の湯」の源泉掛け流し100%の温泉を堪能することが出来ました。
★ PH値 6.4、泉温41.2度、湧出量 4627リットル/分(多分源泉全体!)
内風呂大浴場 ”地蔵の湯”、露天風呂 ”雨情の湯”の2か所を15:00〜9:00まで自由に利用することが出来ました。他に貸し切り露天風呂が一か所。朝9:00には一旦温泉の湯は全部抜かれ、清掃が行われるそうです。15:00には一番湯が提供されるという心遣いが有り難い。
後程知ったのですが、実際は100%源泉掛け流しとは言え、加温が行われているとの事です。源泉は石段の中央を流れて各旅館に提供されるそうですが、やはりその間温度は多少下がるのかもしれません。
GoToキャンペーン停止中の平日にも関わらず、宿泊した旅館にはそこそこの数の宿泊客はいました。しかしながら、温泉街の風情を愉しむ為、夜間の石段街のそぞろ歩きも余りの寒さに出来ませんでした。
こじんまりしてる旅館ですが、カラオケラウンジ、宴会場、卓球場なども設置されており、往時は団体客も十分受け入れられる設備は完備されていた雰囲気を感じる事が出来ます。また、源泉掛け流しの温泉は真夜中から早朝9:00まで自由に入浴可能なのは有り難い。但し、夕食後は一度しか入浴しませんでしたが、、、
食事は大変満足出来ました。ネットで予約する際、追加の一品は如何かという提案があり、追加しました。元々の通常のメニューは豊富で、多分一般の方は追加料理(栃木牛のすき焼き鍋)などは一切不要だと思います。
最近行った他の温泉投稿記事はこちら⇩
仙台の奥座敷「秋保温泉」の高台に立つ近代的な和風旅館”緑水亭”
温泉街(石段)
温泉まんじゅうを蒸かしている湯気も立っていなかった。観光客の姿は午前中ということもありほとんど見掛けませんでした。石階段の下を源泉が流れている事は発見でした。こういう仕組みで各旅館に分配しているそうです。それ程高くはない山の中腹から湧き出す温泉が絶えることなく、大量に湧き出しているということも本当に不思議です。
伊香保温泉付近の見どころおすすめ
五徳山 水澤観世音(水澤観音)
伊香保ICから温泉がに入る直前の道を標識に従い左折し、車で2,3分走った所にあります。開基は1300年前と言われる由緒あるお寺です。
非常に珍しい六角堂(六角二重塔)六道の地蔵尊を祀り、これが六道輪廻の相を現してい居るそうです。これら地蔵尊を左方向に三回廻して、真心の供養を示す事が出来るそうなので、3回廻してみました。
伊香保温泉に来た時には是非立ち寄りたいところだと思います。また、水澤観音経由高崎方面に抜ける道路沿いにある事と、沿道には名物料理水沢うどんの店が軒を連ねていました。(ちなみに讃岐うどん、稲庭うどんと並ぶ日本三大うどんの一角とのこと)”初耳”でした。また、午前中の昼食時間まではまだ早かった為、今回は残念ながら水沢うどんはパスしました。やはり水澤観音参拝客向けに提供され始めた歴史がある様です。
佐野アウトレットモール
伊香保からは60㌔と少し遠いのですが、上州路のドライブを愉しむ為に行ってみました。こちらに行くのも今回が初めてでした。周囲のアウトレットモールは那須、軽井沢には何度も足を伸ばしましたが、中途半端なところにある佐野はなかなか立ち寄る機会がありませんでした。
こちらも、平日にもかかわらず、駐車場にはかなりの車がありましたが、実際モールの中に入ってみると休日の賑わいとは打って変わって閑散とした雰囲気でした。御蔭で、ゆっくり買い物が出来ました。コロナ感染予防の為、不要不急の外出を自粛されている人も多かったに違いありません。
上州武尊山及び周囲の山
旅館にも説明書きがありましたが、周囲を大変懐かしい(以前良く登った)多くの山々に囲まれている事、また、二日間共非常に良い天気の快晴の為、山が良く見えました。赤城山、日光白根山、皇海山、尾瀬の至仏山、上州武尊山、谷川岳など手が届きそうな距離にあるのでびっくり仰天しました。
最後に
草津温泉と並び群馬県を代表する温泉地ですが、圧倒的に草津の方が賑わいがあるように見受けられました。しかし、その分、落ち着いた雰囲気で個性溢れる旅館でゆっくりと寛げるのではないかと思いました。
伊香保には今回お邪魔した森秋旅館を含め、源泉を引く権利を持つ宿が9つあるそうです。それぞれ石段街に沿った場所に所狭しと店を構えている姿は情緒たっぷりです。
これを機に是非次回は趣の異なる別の旅館を選んで、新たな「伊香保」を堪能したいと思いました。
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