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おすすめ映画感想『ワン・チャンス』(2013/デビッド・フランケル監督)‣一夜にして携帯電話の販売員から世界的オペラ歌手となったポール・ポッツの半生を映画化

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『ワン・チャンス』のあらすじと概要

Jamie MillardによるPixabayからの画像

2007年、イギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で「誰も寝てはならぬ」を歌いあげて優勝し、一夜にして一躍世界的歌手になったポール・ポッツの実話を、「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル監督のメガホンで映画化。

ウェールズの片田舎の恵まれない家庭に生まれ育ち、容姿も冴えず、内気な性格でいじめらればかりだったポール・ポッツ。携帯電話ショップで働く彼には、オペラ歌手になるという密かな夢があった。ガールフレンドのジュルズに背中を押されて夢を叶えるためヴェネツィアに留学したが、憧れのパヴァロッティに自信のなさを指摘され、「君は一生歌手になるのは無理」と酷評されてしまう(酷い、、、)

挫折を繰り返しながらも夢をあきらめないポールは、偶然インターネットでテレビのオーディション番組の出演者募集広告を見たポールは勇気を振り絞り、最後の望みをかけて人気番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場する。地味な身なりで容姿もパッとしないポールに、会場の観客や審査員からも失笑がもれるが……。

主演は「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」「人生は、時々晴れ」のジェームズ・コーデン。歌唱シーンの吹き替えはポール・ポッツ本人によるもの。

『ワン・チャンス』のスタッフとキャストについて

PexelsによるPixabayからの画像

デビッド・フランケル監督:『プラダを着た悪魔』を監督している。

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ジェームズ・コーデン(ポール・ポッツ):イギリス/バッキンガムシャー州出身、97年の映画「トゥエンティフォー・セブン」で俳優デビュー。その後、TVドラマ「Fat Friends」(00~05)やマイク・リー監督の「人生は、時々晴れ」(02)で注目を浴び、06年の「ヒストリーボーイズ」では舞台版に続き映画版にも出演。

実際のオペラ歌唱の指導を受け、映画の中では自分の声で歌っているとのこと。但し、本物のポール・ポッツの歌声に吹き替えられているという。

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アレクサンドラ・ローチ(ガールフレンド・ジュルズ後に結婚する)魅力たっぷりの心優しい妻役が泣ける。

『ワン・チャンス』のネタバレ感想

Neil MorrellによるPixabayからの画像

付き合っていた彼女に思いっきり背中を押されて、ヴェネツィアに留学してオペラを勉強しますが、そこでパヴァロッティにオペラは無理だ評価を下され、失意の帰国をします。オペラの大御所に諦めろと言われたにもかかわらず、ポール・ポッツは捲土重来、再起を見事に果たしました。その陰には彼の豊かな才能をひたすら信じ切る妻ジュルズの存在が大変大きいように思いました。正に妻女の功です。

ジェームズ・コーデン演じるポールはうだつの上がらない携帯電話の店員という設定になっていますが、体形的に貫禄十分ながら、演技としてイマイチ自分に自信が持てない男役を好演していたと思います。製鉄所で働き、過去の栄光にすがり乍ら働く父親との確執もありました。また、病気や怪我、更に借金地獄など、度重なる不幸に徹底的に打ちのめされてしまいます。それでも、不屈の精神力を発揮して、そこから見事に立ち上がり、自分の夢を実現させたことに本当に拍手喝采でした。

ストーリーとしては、十分先の読める単純明快なサクセスストーリーでした。それでも、ラストのテレビ番組の中で、視聴者・審査員の前で堂々と歌声を披露する様子を見た時は、オペラの事は全く分かりませんが、さすがに少し鳥肌が立つような感動が伝わってきました。

また、彼女と付き合い始めたのもネットで知り合い始めたという話もありました。また、最後の人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」への応募の切っ掛けもパソコン上でオーディション出演の広告を見たことが切っ掛けです。これ程人生のあらゆる場面で完全にパソコン、スマホに支配されている状況にも改めて脅威を感じているのは私だけではないでしょう。これも時代の流れで致し方の無いことではありますが、、、

そう言えば、ジェームズ・コーデンは最近の映画『ザ・プロム』の中でも、メリル・ストリーブ、ニコール・キッドマンと共演し、見事な歌声を披露していたのが思い出されました。

 

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