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2年間広島に住んでみてわかった広島・島根・山口の魅力!

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旅の随筆
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‘00年年明け早々広島転勤となりました。当時子供2人はまだ小学生だった為、家族帯同で赴任しました。関西以西に住んだことが無く、非常に新鮮な気持ちで広島での新らたな生活をエンジョイすることが出来ました。わたしは、中国広州での3年間の駐在を終えたばかりで、東京には戻らず、広島に途中下車した形になりました。広州転勤は、当初、家族帯同でしたが、子供の学校の関係もあり、任期途中で家族のみ先に日本に帰国させていましたので、久し振りに広島で一家4人が揃う生活を再開することができました。

何と言っても生活の基盤である家については、借り上げ社宅(当時広島には会社の単身寮はありましたが、家族で住み社宅は無いので、自分で家を選ぶことから始めなければなりませんでした)を、中区最南端の”江波”のマンションに決めました。広島の土地勘が無いと分かりづらいと思いますが、江波のマンションの窓の下に見えるのは「三菱重工・江波工場」でした。しかし、少し目を上げて遠くを見ると瀬戸内海に浮かぶ島がみえてきます。左手は呉、目の前の三角形の小島が似島、右手には宮島方面の海と島々が見える眺望抜群のマンションだったので、不動産屋に紹介を受け、部屋を下見し即決しました。
近くにある江波山公園は春には桜が満開になります。また、冬は牡蠣祭り(江波地区は古くからの牡蠣打ち漁師のまちとして有名な地域)などがあります。更に公園の山上には、創業100年の伝統と味を誇るフランス料理店「シェ・ヤマライ」がありました。

マンションを下見した帰り道、遅い昼食を摂る為付近を散策していると、お好み焼『せっちゃん』の看板が目に入りました。その後色々な街角で見掛ける事になる広島市内にある典型的なお好み焼き屋さんの一つでした。

入り口から店内に入ると、『いらっしゃいませ!』ではなく、『入り口は隣ですよ!』というおばちゃんの掛け声には正直驚きました。確かに店内のカウンターには客の影はありませんでしたが、一生懸命お好み焼を焼いている良い香りが漂っていました。

よくよく聞いてみると江波地区では有名なラーメン店の『陽気』がすぐ隣にあったのです。わたしはまだ、何も知らず「お好み焼きを食べさせて貰えるのか」確認して席に着きました。良く隣のラーメン屋と勘違いて入り、ラーメンを注文する人が跡を絶たないと知りました。それにしても随分自分のお好み焼きに自信の無い店があったものだと少々驚きました。
その後、誰も客がいないのにもかかわらず、お好み焼きをどんどん焼いている様子を訝っていると、皿を持参した客が次から次へ来店して、今はやりの『テイクアウト』をしていました。

広島市内の取引先には、わたしと同じ登山の趣味を持たれる方も何人かいました。その方に大変面倒を見てもらい、家族ぐるみでよく登山の誘いを受け行きました。広島市の西部(廿日市の山中)で山口県寄りの山間部に山小屋を所有されていたので、招かれて良く行きました。地元の山林組合が年間契約で土地を提供し、自分好みの山小屋を立て、週末を家族らと過ごせるようでした。定期的にその森林組合が開催する体験イベントに呼んでもらいました。いずれも本格的な催しで、我が家の小学生の子供は大喜びしていました

『炭焼き』体験・・・実際は切り出した材木を何日か掛け炭を焼くのですが、われわれは出来た炭を炭焼き釜から運び出して、切り揃えて段ボール箱に詰める作業をやらせてもらいました。関東では恐らく経験できるところは、現在では殆んど無いのではと思います。


『きのこ狩り』体験・・・これは少し遠征して島根県境の山間部に入りました。生憎、きのこは不作の年だったらしく、ほとんど採る事は出来ませんでした。きのこ狩りもわたし自身生まれて初めての体験で、子供にも是非経験させたかったのですが、収穫ゼロで非常に残念な事をしました。


『植樹』体験・・・山の斜面に杉の苗木を植える。これもわたしも生まれて初めての経験でした。ゴルフのホールインワンを達成して、記念植樹をやろうと密かに狙っていますが、これは未だに一度もチャンスがありません。ワンオンも余り出来ない腕前なので致し方ありません。

各イベントの最後には、山小屋のオーナーらが呼ばれ恒例のバーベキューパーティが盛大に開催されました。わたし達家族は山小屋のオーナーでもないのですが、遠慮する事無く参加させてもらいました。

また、広島から島根へは浜田自動車道を利用し比較的短時間で日本海まで行くことが出来ます。浜田から西の益田に向かう日本海沿いの道路は非常に風光明媚な地域で、途中の売店で獲れたばかりの新鮮なイカ・さざえなど魚介類を仕入れ、浜辺でバーベキューをやりました。真夏でもほとんど他観光客の姿が見えず(隣のバーベキュー客は100㍍離れたところにポツリポツリと言った感じ)、驚くほど白い砂浜と松並木の続く海岸(白砂青松)で、透き通った海水は驚くばかりの美しさでした。

帰りに温泉津(ゆのつ=石見銀山の積出港として往時は大変に栄えた歴史があるとか)にある、1400年の歴史をもつという大変趣のある、こんこんと温泉が湧き出している元湯が利用できました。

更に足を西に向けると萩・津和野も近いのですが、当時子供が小学生低学年だったこともあり、日本の歴史に全く興味を持たず、「松下村塾」を見ても感動も無かったようでした。金子みすゞで有名な「仙崎」などもぶらりと訪問しました。仙崎には『夏みかん』の原木が庭にある一般家庭を塀の外から見学しました。後で驚いた事に、この家は某取引先の社員の方の実家だという事を聞き驚きました。

驚く事が大変多い中でも、長門市にある二尊院の『楊貴妃の墓』です。はっきりとした伝承はあらしいのですが、まさか世界三大美女のひとりのお墓が山口県に存在することに驚きました。更に、もっとも感動したのは日本海に浮かぶ「海上アルプス」と呼ばれる青海島の海の美しさです。スキューバダイビングのメッカでもあり(実はわたしもCカード所有)真っ白な砂浜が続き、紺碧の透き通った海には本当に衝撃を受けました。熱帯魚の姿も見えました。

一度広島に転勤になり、定年退職後再度広島に戻って来られる諸先輩も多くいますが、その気持ちは非常に良く分かります。
今回この地区の魅力の10分の1も伝えられていないので本当に残念ですが、ほんの少しだけでも魅力の一端を感じて頂ければと思います。

 

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