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おすすめ映画|『ワンダー 君は太陽』(2017/スティーブン・チョボウスキー監督)感想‣全世界興収320億円の世界的ヒットのヒューマン・ドラマ

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『ワンダー 君は太陽』のあらすじと概要

White77によるPixabayからの画像

全世界で800万部以上(シリーズ累計1200万部)を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、「ウォールフラワー」、「美女と野獣」の製作者&脚本家のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。

ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、他の子とは違う容姿を持って生まれてきた10歳、27回の整形手術に耐えて少しは「マシになった」ものの大変なハンディキャップを抱えていました。しかしながら、両親と姉の愛情に恵まれて育てられていました。幼い頃からずっと母イザベルと外部との人目を避けて、自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことになります。はじめのうちは同級生たちからじろじろ奇異の目で眺められたり、避けられたりと、クラスメートたちの差別によるいじめを受けふさぎこんでしまうオギーでしたが、決して挫けないオギーの行動や彼との交流を通して「人間の内面の価値には外見で推し量れないものがある」ことを知り、同級生たちは少しずつ変わっていきます。

「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役を務め、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが母イザベル役、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンが父ネート役をそれぞれ演じている。

原題:Wonder

 

『ワンダー 君は太陽』のスタッフとキャストについて

Free-PhotosによるPixabayからの画像

スティーブン・チョボウスキー監督・脚本:米・南カリフォルニア大学院の映画脚本学科を卒業。

12年「ウォールフラワー」を自らのメガホンで映画化し、インディペンデント・スピリット賞で初長編映画賞などを受賞。ディズニーの大ヒット実写映画「美女と野獣」(17)で脚本を担当し、ディズニープリンスを新たな視点で描く実写映画「Prince Charming(原題)」の監督・脚本に抜てきされた。

ジェイコブ・トレンブレイ(オギー):、15年の「ルーム」では、生まれてから5年間、母親とともに隔離された“部屋”で暮らしてきた少年を演じ、天才子役として一躍注目を浴びる。同作は第88回アカデミー賞に作品賞ほか4部門でノミネートされている。

出演作➢ルーム(2015) ブリ―・ラーソン主演 アカデミー賞受賞映画 レビュー

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ジュリア・ロバーツ(母イザベル):90年の「プリティ・ウーマン」が大ヒットを記録し、アカデミー主演女優賞にもノミネートされたことで、名実ともにトップスターとなる。

出演作➢映画感想|『食べて、祈って、恋をして』(2010/ライアン・マーフィ監督)ジュリア・ロバーツ主演による人生のリセット!

オーウェン・ウィルソン(父ネート):テキサス大学で知り合ったウェス・アンダーソン監督とともに製作した「アンソニーのハッピー・モーテル」で映画デビューしている。

出演作➢映画感想|『ミッドナイト・イン・パリ』(2011/ウッディ・アレン監督)

ノア・ジュプ(クラスメイト・ジャック):「フォードvsフェラーリ」(19)ではクリスチャン・ベール演じるカーレーサーの息子役を好演した。

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『ワンダー 君は太陽』のネタバレ感想

FelixMittermeierによるPixabayからの画像

オギーが風変わりな醜い顔になってしまいながら、両親や姉からは非常に大事にされ、愛情を目一杯注がれて育てられたところがオギ―がどんなに世間から好奇の目で見られようと、避けられようと決して希望を捨てず、自暴自棄にはならなかった理由ではないかと思いました。

万一、両親や肉親からも煙たがられる存在であったならば、彼の人生はもっと惨めなものになっていたかもしれません。

5年生から学校に通い始め、予想通り、周囲からは散々ひどい目で見られ、惨い対応を受けますが、見ている観衆は一瞬暗い気持ちになります。しかし、ひとたび家庭に帰れば両親からは温かい愛情で迎え入れられるので、またもや、自然と勇気が湧いてきます。特に父親テートは職業は良く分かりませんが、息子オギーを中心に自分の人生が展開している様な存在として描かれています。

始めの内は遠ざかっていたクラスメイト達も、自然と次々にオギーの周囲に吸い寄せられるように集まって来る展開には心躍らされました。彼もまた、仲間を守る為に小さな体を張って頑張る場面もありました。最後には一年間の締め括りの『栄誉賞』まで獲得するというおまけ付きで感動は極致に達します。

現実的には、そんなに世間は甘くないとは知りつつも、こういう世界が理想なんですよと言う事を多くの人に分かってもらうという意味で、本作品が公開された意義は大変大きいと思いました。また、両親や周囲の人の愛情を注ぎ続ける行動がとても重要であることを再認識させられました。

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