『砂上の法廷』のあらすじ・概要
キアヌ・リーブスが不利な状況から、一発逆転真実を追い求める弁護士を熱演した法廷ミステリードラマ。
莫大な資産を持つ大物弁護士が自宅で殺害され、17歳の息子が容疑者として逮捕されました。何故か少年は完全黙秘を続けます。一家の顧問弁護士・ラムゼイが少年の弁護を引き受けることに。法廷でも何も語らない少年をよそに、多くの証人たちが少年の有罪を裏付ける証拠、証言が語られます。すべてが少年にとって一方的に不利なものばかり。やがてラムゼイが、証言のわずかなほころびから証人たちの嘘を見破ると、有罪確実と思われていた裁判の流れが変わりはじめていきます。
そんな矢先、少年がついに沈黙を破り、驚くべき事実を告白します。リーブスが正義感あふれる弁護士ラムゼイに扮し、少年の母親役をレニー・ゼルウィガーがミステリアスに演じた。監督は、前作「フローズン・リバー」がアカデミー賞のオリジナル脚本賞ほか2部門にノミネートされた実績を持つコートニー・ハント。
2016年製作/94分/PG12/アメリカ
原題:The Whole Truth
『砂上の法廷』のスタッフとキャストについて
コートニー・ハント監督:
キアヌ・リーブス(弁護士リチャード・ラムゼイ/父親殺しの嫌疑がかけられたマイクの弁護を担当):『ジョン・ウィック』で完全復活、知略を駆使する敏腕弁護士役を熱演するが、実際彼の裏の真実には驚愕させられました…
レネー・ゼルウィガー(マイクの母親ロレッタ):体重を大幅に増やしてイギリス英語をマスターするなど役作りを徹底して臨んだ「ブリジット・ジョーンズの日記」(01)では、多くの女性の共感を呼び、アカデミー主演女優賞候補となりました。
ブリジット・ジョーンズの印象が強過ぎて、本編中のロレッタがレネーである事を暫し忘れてしまいました。映画を見終わって初めて彼女であった事を再認識しました。
➢32歳の独身女性。大酒飲み、ヘビースモーカー、小太り気味。冴えない自分を変えようと決心して書き始めた日記。映画『ブリジット・ジョーンズの日記』(感想)憎めない性格の彼女が大好きです!
ググ・バサ=ロー(助手として雇われた弁護士のジャネル・ブレイディ/経験は浅いが嘘を見抜く能力に長ける):トム・ハンクス監督作「幸せの教室」(11)を経て、主演映画「ベル ある伯爵令嬢の恋」(13)で英国インディペンデント映画賞(BIFA)の最優秀女優賞を受賞しています/とても正義感の強い若手弁護士役、最後には雇い主であるロレッタから解雇を言い渡される程…
➢映画『幸せの教室』(感想)中年男性がリストラ後、心機一転大学生となり、新しい人生の扉を開いていくコメディ
ガブリエル・バッソ(マイク・ラシター/父親殺しの被告人、17歳、法律家を目指していた):
出演作投稿記事➢
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『砂上の法廷』のネタバレ無し感想
(ネタバレ無し)本編は最後の最後まで見ないと結末は分かりませんでした。素晴らしい脚本に脱帽です。しかしながら、ネタがばらされた後の『戸惑い』感も半端ではないので視聴注意かもしれません。
息子マイクは、法廷で次々に明かされる証言・証拠により徐々に追い込まれ一方的に不利な立場(有罪確定)に追い込まれていきます。弁護士ラムゼイは、陪審員の『一方的に不利に追い込まれると、(判官贔屓ではありませんが)圧倒的な不利な方に味方したくなる心理が働く』という心理を良く読んでいた様です。さらには、新米弁護士のジャネルの存在も大きく、弁護士としての経験は浅いものの、人が嘘をついていることを正確にかぎ分ける特殊能力をもっていて、ラムゼイを大いに助ける役割を担っていました。
裁判所、(国会)で宣誓した後は、絶対に人は嘘をつかないものと信じていましたが、ほとんどの人間が平然と嘘をついている様子に唖然とさせられました。はっきり見ていないもの、確認出来ていない事を勘違いで「証言」することまでは許されそうな気もしますが、嘘と知っていながら「真実として証言していること」には今更ながら少しショックと受けてしまいました。
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