映画『疑惑のチャンピオン』のあらすじ・概要
長年にわたるドーピングにより、自転車競技界から永久追放を受けているロードレース選手ランス・アームストロングの栄光と転落の人生を映画化、スポーツ界の闇を映します。イギリスのサンデー・タイムズ紙記者によるノンフィクションをベースに、「クィーン」のスティーブン・フリアーズ監督が描きます。
25歳で発症したガンを見事に克服し、「ツール・ド・フランス」で7年連続総合優勝の偉業を達成したランス・アームストロング。ガンで苦しむ多くの人々に勇気を与え、競技外ではガン患者を支援する慈善活動に尽力するアームストロングは、人々から賞賛を集め、まさにスーパーヒーローでした。しかし、記録のために手段を選ばない勝利への執着はすさまじく、1人のジャーナリストの追及により、アームストロングの衝撃の事実(禁止されている薬物使用)が次々と明らかとなります。アームストロング役に「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」「ザ・ブリザード」のベン・フォスター。
2015年製作/103分/イギリス・フランス合作
原題:The Program
映画『疑惑のチャンピオン』のスタッフとキャストについて
スティーブン・フリアーズ監督:66~72年までカレル・ライス監督の映画で助監督を務め、71年の「Gumshoe(原題)」で監督デビューする。
ベン・フォスター(ランス・アームストロング):99年の青春映画「リバティ・ハイツ」(日本劇場未公開)で人気を集める。
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ギョーム・カネ(ミケーレ・フェラーリ):仏パリ郊外のブローニュ=ビヤンクール出身、99年にレオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」でハリウッドに進出する。
ジェシー・プレモンス(フロイド・ランディス):「FARGO ファーゴ」で夫婦役を演じたキルステン・ダンストと17年に婚約し、18年に第1子を授かっている。ダンストと再び夫婦役で共演した「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(21)では、第94回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。
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映画『疑惑のチャンピオン』のネタバレ感想
見事に癌を克服してツール・ド・フランスを7連覇しながら、ドーピングの発覚によって自転車競技からの永久追放処分を受け、獲得タイトルの大半を剥奪されたという結末が非常に残念でした。
自転車競技にはまったく疎いのですが、アームストロング選手の名前だけは良く聞いた様な記憶がありました。しかし、ドーピングが発覚うんぬんの詳細については本編映画で初めて知りました。しかも、癌を克服しての復活劇と聞き、びっくり仰天しました。
勝利への執念が凄まじく、勝つ為にはどんな手段を使うことも厭わないという考え方を持っていた事がよく分かります。また、同じチーム内で終始サポートに回る人間に対し、少し冷酷な面があった様に見られました。現実にフロイド・ランディスなど後々ランスに選手生命に関わる、重要なドーピング問題について自ら告白しているシーンもありました。
映像で見る限り、信じられない過酷なレースであり、しかも長期間にわたりレースが行われています。「毎年7月に23日間の日程で行われるステージレースで距離にして3300km前後、高低差2000m以上という起伏に富んだコースを走り抜く」というとんでも無い自転車競技という事です。だからと言ってドーピングが許される余地は一切無いと思います。
題名は『疑惑の・・・』となっていますが、映画の内容はドーピングも本人も認めているので、疑惑どころでは無い話でした。何となくスポーツ界全般にこのような行為が(過去)行われていたり、現在も行われているとしたら、非常に残念な気がします。やはり、『スポーツマン精神』の原点に立ち返る必要があると思いましまた。
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