『マグノリア』のあらすじ概要
死の床で息絶えんとするテレビの大物プロデューサー、彼が昔捨てた息子、プロデューサーの若い妻、看護人、癌を宣告されたテレビのクイズ番組の司会者、彼を憎む娘、彼女に一目惚れする警官、番組でおなじみの天才少年、かつての天才少年……LAに住む全く関係の無い様なさまざまな人間たちの24時間を描く。ロサンゼルス、マグノリア・ストリート周辺に住む、一見何の繋がりもない12人が、最後に不思議な糸に操られて大きな一つの物語に結び付けられていきます!? そして……信じられない様な“スーパーマン”が、やって来ます!
1999年製作/187分/アメリカ
原題:Magnolia
『マグノリア』のスタッフとキャストについて
ポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本:「(この映画は)エイミー・マンの歌にインスパイアされて作った」、「小説を映画化するのと同じコンセプトで彼女の音楽を映画化してみたかった」と語っています。
圧倒される個性豊かな出演陣…
9人の主人公
トム・クルーズ(フランク・T・J・マッキー):ピック・アップ・アーティスト(PUA)。自身の主催する男性向けちょっと怪しげな自己啓発セミナー“Seduce and Destroy(誘惑してねじ伏せろ)”で講演中。父親とは訳あって疎遠になっている。実は底辺から這いあがた努力家でもある。
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フィリップ・ベイカー・ホール(ジミー・ゲイター/若かりし頃 – トーマス・ジェーン):生放送の33年間続く人気長寿クイズ番組『What Do Kids Know?(子供は何を知ってるの?)』の司会者。癌で余命二ヶ月を宣告されている。愛娘との関係が悪化して修復が難しい…
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メローラ・ウォルターズ(クローディア・ウィルソン・ゲイター):ジミー・ゲイターの娘。顎関節症(TMJ)。タジャンガのアパートに住む。突然訪ねて来た父親を問答無用で追い返し、絶対に口をきこうとしません。(父親に深いわだかまりを抱えます)彼女に一目惚れされた警官に纏わりつかれるが、親しい中になります。
ジェレミー・ブラックマン(スタンリー・スペクター):『What Do Kids Know?』に出演する天才クイズ少年。
ウィリアム・H・メイシー(ドニー・スミス):
『What Do Kids Know?』の初代優勝者である元天才クイズ少年。今は電器店で働いているが業績は振るわない。
おすすめ映画|『ファーゴ』(1996/コーエン兄弟監督)サスペンス映画
ジェイソン・ロバーズ(アール・パートリッジ):『What Do Kids Know?』の元番組プロデューサー。末期がんで自宅療養中。フィル・パルマに介護されている。
ジュリアン・ムーア(リンダ・パートリッジ):アールの後妻。財産目当てで結婚したが、彼の死に際では彼を愛するようになったと弁護士に告白しています。
➢おすすめ映画|『アリスのままで』(2014/リチャード・グラツァー監督、ウォッシュ・ウエストモアランド監督)
フィリップ・シーモア・ホフマン(フィル・パルマ):アールの付き添いの看護士。アールが疎遠となっている息子(フランク・マッキー)を探してやろうと手を回す。
映画『脳内ニューヨーク』(感想)妻子に愛想をつかされた苦悩する劇作家の人生回生の大プロジェクト!
ジョン・C・ライリー(ジム・カーリング):LAPD(ロス市警)の新米警察官。ノース・ハリウッドのヴァン・ナイズ地区を担当している。
➢「ジョン・C・ライリー」出演おすすめ10作品(最近見た映画、見直した映画限定。順不同)
『マグノリア』のネタバレ感想・見どころ
ネタバレ有り
トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジュリアン・ムーアら豪華キャストらが織りなす群像劇となっています。まず、これだけでも『マグノリア』を十分見る価値はありそうですが…最初はバラバラで脈絡のない話の折り重なりが最終的には融合して大団円を迎える話と思いきやそうはならず、予想もつかないある”もの”が皆の上に突然空から降って来てくるという奇想天外な結末に唖然!(何が降って来るかは本作未視聴の方は見てのお楽しみ!)
主人公は9名、2人が死の宣告を受けていたり、ある人は取り返しのつかない誤りを行った過去を持つ人など様々。そしてそれらの過去のストーリーは断片的ではありますが、3時間という上映時間をじっくり掛けて、懇切丁寧に描き込まれています。彼らが抱える問題の一部始終を視聴者は知る事になります。
しかしながら、非常に評価の高い群像劇として期待して視聴しましたものの、主人公同士が赤い糸で結ばれるのかなぁと最後まで期待しましたが、最後の最後にあっと驚く様な納得できる結末を見る事は出来ません。意外な超常現象を見せられ残念な気がしました。空から雨あられと降り注がれる来る大量の物体(生物←大ヒント)の映像を見て「人間の悩みなんて小さくて、大したことないさ…」と悟る境地にはまだまだ遠いと思いました・・・
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