『サンシャイン・クリーニング』のネタバレ感想・見どころ
ローズとのノラ姉妹が始めた特殊清掃事業にはびっくり仰天しました。正直いくら儲ける事が出来てもこの仕事だけは勘弁願いたいと思いました。しかも二人の若い美女姉妹が取り組むには余りに酷な仕事だと思います…
エイミー・アダムズ、エミリー・ブラントという贅沢なダブル主演の映画、一見姉妹と見間違いそうになるくらい似てましたが、やはり、よくよく見るとまったく違う顔。また、性格は完全に異なり、様々な場面でぶつかり合いの連続で見ているこちらがヒヤヒヤの指導し、これでも本当に血の繋がった姉妹なのかと思われました。
本作はアメリカで単館公開から口コミで拡大公開されたという作品です。やはり、底辺で生きる人々の生き様が飾らずに丁寧に描かれているところに共感されたのかもしれません。姉ローズは高校時代チェアリーダーのキャプテンそして彼氏はアメフト部の花形選手というカップル、誰もが憧れる羨望の的だった過去の栄光があった事が何度も回想されます。そんな彼女がハウスキーピングで通っていた邸宅の女主人が高校時代の同級生という場面に遭遇していました。自分と同級生の現在の境遇の差を見せつけられます。自分は不動産取引の資格を取るまでの一時しのぎの「アルバイト」をしているだけと説明してその場を切り抜けていました。内心かなり辛い感情が込み上げて来たことは誰にも想像できます。
一方、ローズら姉妹の父親は小さな孫まで売り上げに加担させるチンケな小遣い稼ぎの様な販売を続けていました。バスタブを売れ残りのロブスターで一杯にしていた光景の何と嘆かわしい…
何だかんだありましたが、それでもしたたかに生き抜いていく力強い親子3人つい応援したく成る映画です！
『サンシャイン・クリーニング』のあらすじと概要
「リトル・ミス・サンシャイン」の製作スタッフが再び集結し、ある未婚の母を中心にして、困難を乗り越えようと奮闘する家族をユーモアを交えて描いたヒューマンドラマ。「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス、「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラントが姉妹役を演じる。ローズは清掃の仕事をしながら妻子ある昔の恋人と将来性の無い不倫しているシングルマザー。妹ノラはどんな仕事も長く続かず、未だに父親と同居するフリーター。ある日、ローズは事件現場の清掃で大金が稼げると聞き、ノラを誘って事業をスタートさせます。お金にはなるが体力的にも精神的にもきついというこの仕事。さまざまな出会いと経験を重ね、姉妹は人間的に成長していきます。
ストーリーは、2001年にスタッフがナショナル・パブリック・ラジオを聞いていた際、シアトル郊外で二人の女性たちが事件現場の清掃を始めたという実際の話を聞き、それが元となっているそう…
2009年製作／92分／アメリカ
原題：Sunshine Cleaning
『サンシャイン・クリーニング』のスタッフとキャストについて
クリスティン・ジェフズ監督：
エイミー・アダムス（ローズ・ローコウスキ: シングルマザー）：７歳の息子オスカーを抱えるシングルマザー、ハウス・クリーニングの仕事をしながら実家近くの小さな家で慎ましく暮らしています。高校時代は、チアリーダーで人気者、彼氏マックはアメフト部の花形選手で、2人はみんなの憧れの的でした。
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エミリー・ブラント（ノラ・ローコウスキ: ローズの妹）：自堕落でウェイトレスの仕事もクビになり、どんなアルバイトも長続きしません。実家で父と二人暮らしています。
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アラン・アーキン（ジョー・ローコウスキ: ローズの父）：行商のような訪問販売をしている。余り順調ではない様子。
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