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おすすめ映画|『ブラッド・ダイヤモンド』(2006/ エドワード・ズウィック監督)西アフリカを舞台とするレオナルド・ディカプリオ主演ダイヤモンドをめぐるアクションサスペンス

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『ブラッド・ダイヤモンド』のあらすじと概要

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凄惨な内戦下の西アフリカ、シエラレオネで発見された巨大なピンク・ダイヤモンドを巡って繰り広げられる争いを描く社会派ドラマ。それぞれ異なる目的のためにダイヤの行方を追う3人の男女の運命が交錯します。冷酷なダイヤ密売人にレオナルド・ディカプリオ、ダイヤ採掘場での反政府軍攻撃に遭遇し、一家は離散し捕虜となり強制労働を強いられた漁師にジャイモン・フンスー、巨大ダイヤモンドの原石を採掘し、土の中に隠す。真実を求め、反政府組織“RUF”の資金源となっている“ブラッド・ダイヤモンド”の真相を探っている命知らずの女性戦場ジャーナリストにジェニファー・コネリーが扮します。

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『ブラッド・ダイヤモンド』のスタッフとキャストについて

Anja🤗#helpinghands #solidarity#stays healthy🙏によるPixabayからの画像

エドワード・ズウィック監督:『恋におちたシェイクスピア』や『トラフィック』、『アイ・アム・サム』等では製作として関わっている。渡辺謙出演の『ラスト・サムライ』を監督・製作、『グローリー』(監督)や『トラフィック』(製作)など、タブーとされる社会問題や歴史の裏に隠された真実を数多く描いてきた監督のひとりである。今回もまたもや”ダイヤモンド”の裏側にある想像を絶する”真実”を明らかにしている。

レオナルド・ディカプリオ(ダニー役):元傭兵として活躍していたが、現在はダイヤモンドの密売人。当初はサイモンのピンクダイヤモンドの横取りを企む。

ジェニファー・コネリー(マディー役):84年にセルジオ・レオーネ監督の超大作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で映画デビュー。同年、ダリオ・アルジェント監督の「フェノミナ」で大ブレイク。01年にはアカデミー賞受賞作「ビューティフル・マインド」で同賞助演女優賞を受賞した。

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ジャイモン・フンスー(サイモン役):西アフリカのベナン・コトヌー出身。13歳の時に一家でフランス・リヨンに移住。学校を退学し、2年ほどパリで路上生活を送る。ファッションデザイナーのティエリー・ミュグレーに見いだされ、モデルとしてキャリアを築いた後に俳優に転身という経歴を持つ…ドリー・スコット監督の「グラディエーター」(00)などに出演。本作品「ブラッド・ダイヤモンド」(06)ではアカデミー助演男優賞にノミネートされた。人気シリーズ第7弾「ワイルド・スピード SKY MISSION」(15)、「キャプテン・マーベル」「チャーリーズ・エンジェル」(ともに19)といった大作で活躍している。

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『ブラッド・ダイヤモンド』のネタバレ感想

InTheAirによるPixabayからの画像

1990年代のシエラレオネの内戦は大変悲惨な出来事です。多くの難民を生み出し、強制労働、少年兵の育成など、まさに目を覆いたくなるシーンの連続でした。
ピンクダイヤモンドの争奪をめぐる闘争シーンは緊張感もあり見応えがありました。それにしても土の中に埋めたダイヤの場所を、サイモンはよく正確に記憶していたものと感心させられました。
ダイヤモンドは欧州市場でほぼ独占的に取引され、流通量もコントロールされているようです。人々のダイヤモンドを欲しがる欲望がこれほど強く無ければ、ダイヤモンドの価値はこれほど高くはないのかもしれませんが、ダイヤモンドの希少価値はますます高騰するばかりです。
世界中の人々がダイヤモンドに価値を認め、欲しがれば欲しがる程ダイヤモンド産出国では醜い利権争い、内戦の長期化、密輸の横行、人権蹂躙の深さが増す様に思えてなりません。その採掘が映画の様に強制労働による場合は人道的に許されるものではありません。

元々ディカプリオ扮するダニーの目的もダイヤモンドの密輸でした。刑務所で巨大なピンクダイヤモンドが発見されたという話を耳にして、横取りを企みます。サイモンの家族を見つけ、少年兵として政府グループに拉致されていた長男も救出し、ピンクダイヤモンドの横取りを着々と推し進めますが、途中反政府軍との銃撃戦により深傷を負い、自分自身は逃げ切れぬと覚悟を決め、サイモン親子が救助されるよう、最善を尽くして果てます。

人間が希少価値にある金、ダイヤモンドなどの資源への憧れが無くならない限り、これら地下資源をめぐる争奪の醜い争い事は永久に解決出来ないと思います。

それでも、本作品映画により、世界の多くの人はダイヤモンド取引の裏にはとてつも無い深い問題が存在することに気付かせてくれることに意義あると感じました。

本作映画は娯楽性、商業的価値の高さ(アカデミー賞にも5部門でノミネート)に加え、十分に社会性を備えた作品としての価値も極めて高いと思います。

最後に

1990年代に出張でケニア、南アフリカを訪問していました。同じアフリカの少し離れた国々で凄惨な内戦が起きていたことは聞き知っていましたが、内戦がここまで壮絶な戦闘の繰り返しである事に本作品映画を見て事実を知りました。映画内でダイヤモンド取引の為に内戦は長引いた方が都合がいいという意味の会話がなされていました。欧米商業主義はアフリカの人々の犠牲の上に成り立っているとも考えられます。繰り返しになりますが、この様な価値ある映画が撮影され公開された事、更に、映画が高く評価された事の意義はたいへん大きいと感じました。

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