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上映中 おすすめ新作映画『RHEINGOLD ラインゴールド』(2022/ファティ・アキン監督)感想‣破天荒な実話に基づく奇想天外なドイツ人ラッパーのサクセスストーリー

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『RHEINGOLD ラインゴールド』のネタバレ感想・見どころ

クルド系のドイツ人ラッパー、全く想像もつきませんでした。主人公の生きる舞台はイラン、イラク、フランス、ドイツ、オランダと目まぐるしく変化して行き、まさに生きる為に必死である様子がヒシヒシと伝わって来ます。しかしながら、貧困に喘いでいるにもかかわらず、あまり落ち込んでいる暇は無さそうでした。ボクシングを習った切っ掛けは街で痛めつけられた不良相手に復讐を果たす為でした。わずかな時間でメキメキ腕を上げて、あっという間に相手をコテンパンにやっつけ、街の”カタ―”(クルド語で危険な奴)にのし上がって行きます…

オランダの麻薬王から預かった麻薬入り瓶を大量に割ってしまい、代金の返済の為、金(歯)の強盗を実行しています。この事で指名手配された為、シリアに国外逃亡しますが、捕まり留置場に入れられてしまいます。世の中のすべてのラッパーがここまで人生の裏街道を歩いている訳ではないと思いますが、主人公ジワ・ハジャビ/カタ―の半生はとても異常としか言いようがありません。刑期7,8年の刑を言い渡され万事休すかと思われましたが、起死回生彼は何と服役中の刑務所の中でレコーディングしたアルバムでデビューを果たすという離れ技”快挙”を成し遂げています。

音楽のセリフの中に自分の人生で経験して来たこと、すべてがそのまま語っていることも驚きでした。一言一言が映像そのものでした。

映画の紹介文では波乱万丈、奇想天外の人生とありました。喧嘩、麻薬バイヤー、泥棒という犯罪は犯してはいるものの、極悪非道の”わる者”では決してない人物だったので、内心ちょっと安心して見る事が出来る映画でした…

『RHEINGOLD ラインゴールド』のあらすじと概要

「女は二度決断する」「ソウル・キッチン」などで知られるドイツのファティ・アキン監督が、実在するラッパーで音楽プロデューサーのカターの破天荒な半生を描き、本国ドイツで大ヒットを記録した伝記ギャング映画。

クルド系音楽家のもとに生まれたジワ・ハジャビは、亡命先のパリで音楽教育を受けた後にドイツのボンに移り住みますが、両親の離婚により貧しい生活を余儀なくされます。ある日、街の不良たちに叩きのめされた彼は復讐のためにボクシングを覚え、「カター(危険なヤツ)」となってドラッグの売人や用心棒をするようになります。さらに金塊強盗にまで手を染めて指名手配された彼は、逃亡先のシリアで拘束されてドイツに送還、刑務所内でレコーディングした曲でデビューを果たすという破天荒振り…

【オフィシャルサイトの紹介文】

刑務所でレコーディングしたアルバム「Nr. 415」がドイツのアルバムチャート19位にランクイン、続く2枚のアルバムは1位を獲得、プロデュースする楽曲も軒並みヒット、さらには飲食業、ジュエリーやファッションも手掛けるカター。イランで生まれ、亡命、両親の離婚、貧困を味わいながら、犯罪もいとわずに自身の力で成り上がり、ドイツで知らぬものはいないほどのスーパースターになるまでを描き出す。

「悪魔は私の大親友」のエミリオ・サクラヤが主演を務め、カター本人がセリフ監修を担当しています。

2022年製作/140分/ドイツ・オランダ・モロッコ・メキシコ合作
原題:Rheingold

『RHEINGOLD ラインゴールド』のスタッフとキャストについて

ファティ・アキン監督・製作・脚本:1973年8月25日、ドイツ、ハンブルク生まれ。両親はトルコ移民。本作は本国ドイツでは約1000万ドルの大ヒット、ファティ・アキン監督作品史上、もっとも観客を動員した作品となっています。

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エミリオ・サクラヤ(ジワ・ハジャビ/カター):アイドル俳優的な評価だったサクラヤでしたが、本作をきっかけに大変貌を遂げています。

モナ・ピルザダ(ラサㇽ)

カルド・ラザーディ

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