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おすすめ映画見どころ|『ミスエデュケーション』(2018/デジレー・アカバン監督)クロエ・グレース・モレッツがLGBTの高校生役に挑む!

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『ミスエデュケーション』のあらすじと概要

Jorge GuillenによるPixabayからの画像

「キック・アス」シリーズのクロエ・グレース・モレッツがLGBTの高校生役に挑み、サンダンス映画祭でグランプリを受賞した青春ドラマ。

本作は日本国内で劇場未公開となっていた。

1993年。交通事故で両親を亡くした高校生キャメロンは、保守的な叔母のもとで暮らしている。プロムの夜、彼女は車の後部座席で同性の恋人(同じ教会仲間のコリーと隠れて愛し合う関係だった)とセックスしているところを同級生に目撃され、同性愛者であることを周囲に知られてしまう。

激怒した叔母により、矯正治療施設「神の約束」に無理やり入所させられたキャメロンは、慇懃無礼な態度の上に、「同性愛は罪である」などと平然と口にする医療スタッフたちにうんざりさせられる生活を送っていた。理不尽な治療に抵抗しながらも、同じく社会からははみ出し者の入所者のジェーンやアダムらと絆を深めていく。

共演に「ショート・ターム」のジョン・ギャラガー・Jr(リック・マーシュ神父役)、「レヴェナント 蘇りし者」のフォレスト・グッドラック(ネイティブ・アメリカンをルーツとする少年・アダム・レッド・イーグル役)。

同じく同性愛者の矯正施設を取り上げた映画の感想投稿記事:

映画感想|『ある少年の告白』(2019/ジョエル・エドガートン監督)同性愛を“治す”という矯正セラピーへの参加を描くドラマ

ショート・ターム (2014)ブリ―ラーソン主演 米映画 レビュー

ネタバレ感想|「レヴェナント 蘇えりし者」(2015)レオナルド・ディカプリオ主演サバイバル映画

『ミスエデュケーション』の監督とキャストについて

ArtTowerによるPixabayからの画像

デジレー・アカバン監督・製作・脚本:1984年生まれ、ニューヨーク出身、イラン系アメリカ人クリエイター・女優、彼女はバイセクシャルを公言しているという。

「メジャーな女性同性愛者映画が、男性監督だけなのにうんざり」、女性が性的にオープンになることがまだまだ世間では受け入れられていないと感じているけれど、この映画で問題定義や主張を強くするよりも、現実味のある青春物語にしたかった。

とインタビューに応じています。

クロエ・グレース・モレッツ (キャメロン役「キック・アス」(10)のヒットガール役で大ブレイク。スウェーデン発ホラーのハリウッドリメイク「モールス」(10)や、マーティン・スコセッシ監督初の3D映画「ヒューゴの不思議な発明」(11)、ティム・バートン監督の「ダーク・シャドウ」(12)など、話題作に次々と出演中。

同性愛が社会的に公然とは認められないものであることは、自分自身気が付いているものの、更生施設に入所されて再教育を受ける事には抵抗を感じている様子。入所中も夜中に様々な妄想に取り憑かれ悩ませられることになるのだが、、、

出演映画感想投稿記事はこちら:

映画感想|『早熟のアイオワ』(2008/ロリ・ペティ監督)ジェニファー・ローレンスのデビュー作。クロエ・グレース・モレッツが共演

映画感想|『ヒューゴの不思議な発明』(2011/マーティン・スコセッシ監督)当時15歳のクロエ・グレース・モリッツが秘密の鍵をもっていた!

『ミスエデュケーション』のネタバレ感想と見どころ

Kranich17によるPixabayからの画像

クロエ・グレース・モレッツが主演というだけで、事前の下調べなど一切無く見た映画でした。高校生にして、いきなり同性愛シーンに度肝を抜かれたが、息もつかず、これまた強制的に「矯正施設」に送られてしまうという展開にもびっくり仰天しました。時代背景は90年代の先進国アメリカにしても、同性愛者に対する偏見、風当たりは相当強く、その人格は認められない時代であったことを再認識させられました。少し前に同じくNetflixで見た『ある少年の告白』と同じテーマでした。

衝撃的なのは施設内の再教育シーンです。特段科学的な治療など施しようもないのですが、同性愛に至った理由を氷山の水上部分に見立て、海中に隠れている大きな氷の部分は何かを自分なりに分析させるところがありました。入所している生徒の中にはきちんと“模範回答”(指導員が喜びそうな回答)を知っているちゃっかりものもいる様です。

また、キャメロン自身は矯正しようとも本気では全然思っていないところは逆に安心して見ていられるのですが、他入居者の真面目な少年は、歪んだ「矯正指導」の犠牲になり、自殺未遂するなど不幸な事件を引き起こします。こんな事は本末転倒も甚だしく、犠牲者を出す事などはあってはならないことを訴えている映画だと思います。

正直この手の映画の感想を書くことについては、深く考えたことはなかったのでお手上げ状態です。このような矯正施設は今日も存在するとは思いずらいのですが、ほんの20-30年前までこのような施設が実在した事実に大変なショックを受けました。偏見とは本当に恐ろしいもの。現在の”常識”は何年か後には”非常識”になってしまうのかもしれません。

 

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