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映画『ペンギンが教えてくれたこと』(感想)心が奪われる海浜の絶景と親子・夫婦・人間と”ペンギン”との愛情が満ち溢れる画面にくぎ付け

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『ペンギンが教えてくれたこと』のあらすじと概要

SimonによるPixabayからの画像

この作品は、原作「ペンギンが教えてくれたこと ある一家を救った世界一愛情ぶかい鳥の話」は、1羽の鳥に救われて悲劇を乗り越えた家族の実話に基づく映画です。

オーストラリア郊外に住む写真家キャメロン・ブルーム(アンドリュー・リンカーン)と妻のサム(ナオミ・ワッツ)、3人の息子たちは幸せな日々を送っていたが、タイ旅行中の転落事故でサムが半身不随になってしまうところから話が始まります。

壮絶な治療と介護の日々に家族が疲弊していたとき、子どもたちが巣から落ちたカササギのひな鳥を連れて帰ったことが、一家が変わり始める切っ掛けとなりました。色が白と黒の為、何故か”ペンギン”と名づけられたその鳥は、家族に寄り添い勇気づけ、サムたちは生きる明るさを徐々に取り戻していきます。

『ペンギンが教えてくれたこと』のスタッフとキャストについて

Bernard HoaによるPixabayからの画像

グレンディン・イビン監督

ナオミ・ワッツ:イングランド生まれ、ワッツが14歳の時、1982年に家族は祖母の出身地であるオーストラリアのシドニーに移住した。一家は揃ってオーストラリアの市民権を得ている。

2001年のデヴィッド・リンチによる映画『マルホランド・ドライブ』の主役に抜擢され、ナショナル・ボード・オブ・レビューなど、数多くの映画賞を受賞したことを転機に、翌年に日本で大ヒットしたホラー映画のリメイク作品である『ザ・リング』にも主演した。2003年公開の『21グラム』で初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされる。

本作品中の母親サム役では、大自然の海をこよなく愛し続ける活動家でしたが、下半身が麻痺してしまい歩行困難になってしまいます。生きる希望を失い、家族ともどのように接して良いかも見出せない陰鬱な日々を過ごしていました。

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アンドリュー・リンカーン:映画では『ヒューマン・トラフィック』(99年)や『ラブ・アクチュアリー』(03年)の出演で知られる。

やはり自然を愛する写真家役。身体障碍者となった妻をサポートし続ける姿は立派です。

ジャッキー・ウィーバー:2010年の映画『アニマル・キングダム』の演技が評価され、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。

『ペンギンが教えてくれたこと』のネタバレ感想

David MarkによるPixabayからの画像

この映画の第一印象はロケ地の自然、海洋風景、陽光の降り注ぐ家庭の日常風景が眩いばかりに輝ているところです。幾度となく、海浜の風景が定点撮影されていますが、打ち寄せる波が結構激しい流れとなっている様子が美しく本当に心奪われる印象を受けます。

サムは家族(夫と三人の子供達)に囲まれ、海と一体化し環境の中で何不自由の無い暮らしを過ごす予定でしたが、ある日悲劇が襲います。(以前見た映画『インポッシブル』ではスマトラ沖地震で発生したの大津波の映画がありましたが、ナオミ・ワッツは災難に遭う映画のヒロイン役が似合っているのでしょうか!?)寄りかかったフェンスの背もたれが腐っており、階下に転落してしまいます。一命は取り留めたものの下半身不随となり、生きる希望を失い掛けてしまいます。

そんな時に、子供たちが巣から落ちてしまった”カササギ”のヒナを拾ってきて育てる事にします。世話は掛かりますが、鳥の愛くるしい姿に家族が一丸となって、感心を持ち育てる姿が、サムの閉ざされた心を徐々に開いて行き、生きる希望を持つようなるという単純なストーリーですが、親子の愛情、夫婦の愛情、人間と”ペンギン”との愛情が溢れている心温まる映画となっています。

さらに、非常に腕白で、おそらく年齢も非常に近い年子の男の三兄弟が脚の不自由な母親に対して差しかける、優しい眼差しが何とも言えない言葉を語り掛けてくるところもなかなか良く出来た映画だと感じます。

溢れる太陽の光のもと、不幸だと感じた母親の障害も、徐々に素直に受け入れる事で、家族全員で乗り超えていける様子は、本当に生きる勇気を与えてくれると感じました。

ペンギンと呼ばれる鳥は”カササギフエガラス”が正式名称でオーストラリア及びニューギニア島南部一帯に生息する様です。成長した姿を見るとカササギというよりはカラスそのもの様ですが、かなり賢こそうな鳥です。

 

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