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映画『マッチスティック・メン』(感想)長く分かれていた本当の親子が再開を果たし、本当の絆で結ばれていく…ニコラス・ケイジの慣れない父親役が見もの

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『マッチスティック・メン』のあらすじと概要

ロイ(ニコラス・ケイジ)は相棒フランク(アリソン・ローマン)と組むやり手の詐欺師だが、極度の潔癖性に悩み精神科医に通う日々を送っている。ロイは精神分析医のクレインの紹介を受け、診断を重ねる内に、彼の障害は十年以上前に妻と離婚したことが原因であると考えられること、当時妊娠していた妻は無事に娘を出産していることが告げられる。

そこにかつて別れた妻との間の14歳の娘アンジェラ(アリソン・ローマン)が登場、ロイは彼女に翻弄されていきます。ある日、ロイは自分が詐欺師であることを娘アンジェラに告白することになりますが、そんな彼にアンジェラは驚くべき事に、詐欺の仕方を教えてほしいと要求するのでした。

原案は、恐竜が主人公の異色ハードボイルド小説「さらば、愛しき鈎爪」シリーズで人気のエリック・ガルシア。

名監督リドリー・スコットが、フランク・シナトラやハーブ・アルパートなど50年代の音楽に乗せて軽妙に描く親子詐欺師コメディ。

2003年製作/116分/アメリカ
原題:Matchstick Men

『マッチスティック・メン』のスタッフとキャストについて

David MarkによるPixabayからの画像

リドリ―・スコット監督:監督自身、私生活ではすごい潔癖症だという噂もあり。

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ニコラス・ケイジ(ロイ):1964年生まれ、米国ロングビーチ出身。「リービング・ラスベガス」(96)でアカデミー主演男優賞を受賞。本作品で前半で激しく紹介されている潔癖症の痛々しい症状の様子を、時間を掛け懇切丁寧に映像化されているが、潔癖症患者にすっかりなり切っている演技力は中々の見ものでした。

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サム・ロックウェル(相棒フランク):大ヒット作「グリーンマイル」(99)や「チャーリーズ・エンジェル」(00)で重要な役どころを演じ、ジョージ・クルーニー初監督作「コンフェッション」(02)ではベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)を受賞した。

ロイとは全く正反対のキャラクターでペアを組む迷?コンビ。

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アリソン・ローマン(娘アンジェラ):1979年生まれ、カリフォルニア州パーマスプリング出身。2002年にミシェル・ファイファー、レニー・ゼルウィガーらと共演した『ホワイト・オランダー』で初主演を果たす。興行的には失敗に終わったのだが、ローマンの演技が批評家たちから高い評価を得、本作品への出演の切っ掛けとなった。2003年にはティム・バートン監督の『ビッグ・フィッシュ』でジェシカ・ラングの若い頃を演じた。

本作品撮影当時実年齢は22歳で14歳少女役に抜擢する程のなり切った演技力も「年齢詐称」ながらすっかり騙されてしまう程の演技力には脱帽。

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『マッチスティック・メン』のネタバレ感想(要注意)

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

(ネタバレ要注意!)詐欺師親子の映画という見方より、長く分かれて暮していた「本当の親娘」が14年ぶりに再会を果たし、失った14年間の年月を一挙に埋め合わせるような深い絆で結ばれていく映画として見ても、かなり良い映画として見れます。

シングルマザーに育てられた娘が、夢にまで見た実の父親が実は詐欺師だったというのもちょっと気の毒な気がします。もう少し真っ当な職業につき良い暮らしをしている方が良かったかなと思ってしまいました。

ストーリーにはすっかり騙されてしまいましたが、娘と相棒フランクは実はグルだったのでしょうか?まだ、私ははっきり話の筋を理解出来ていません!銀行貸金庫の金は「娘」が盗み出した?…良く分かりません…

最後の最後に、本当は自分の娘ではないという事実が明らかになります。そして、1年後偶然にその娘と再会してしまいます。有り金すべてを取られてしまったにもかかわらず、ロイは声を荒げて怒る事はしません。本当の親娘以上の情感が父親の心に沸き起こっていたのかもしれません。

確かに娘との交流が上手く行っていると潔癖症の症状も小康状態になります。関係が悪化した途端に症状も悪化して手が付けられなくなってしまいます。それに、担当医が処方した薬は一般のサプリであり医薬でもなんでもなかったのです、、、娘との交流が始まった事で精神的な安定感を得たのではないでしょうか!

ニコラス・ケイジの慣れない父親役の奮闘ぶりは結構面白い映画でした。

 

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