『ソウル・キッチン』のあらすじと概略
「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」で世界的に高く評価された、ドイツのファティ・アキン監督による群像コメディ。ハンブルクの倉庫街にあるでレストラン「ソウル・キッチン」（大衆食堂兼ライブハウス）を営む青年ジノスは、経営がうまくいかなかったり、愛する恋人ナディーンが突然上海に行ってしまったり、税務署や衛生局とも揉め、おまけに椎間板ヘルニアになるといった不運続きの日々を過ごしていました。そんなある日、新しく雇った天才料理人シェインの料理が評判を呼び、店は大繁盛となります。そこでジノスは、店を刑務所から仮出所してきたギリシャ系ドイツ人兄弟の兄イリアスに任せて、ナディーンの待つ上海へ向かおうとするのですが……。
2009年ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。
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『ソウル・キッチン』のスタッフとキャストについて
ファティ・アキン監督・脚本：1973年生まれ、ドイツ・ハンブルグ出身。トルコからの移民の両親のもとに生まれる。俳優志望から監督の道へ転じ、ハンブルク造形芸術大学へ進学。1998年、長編監督デビュー作映画「Kurz und schmerzlos（原題）」でロカルノ映画祭銅豹賞など高い評価を得る。
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アダム・ボウスドウコス（ジノス・カザンザキス）：主人公非常に人柄が好く憎めない人物。
モーリッツ・ブライブトロイ（兄イリアス・カザンザキス）1971年ミュンヘンで生まれ、ハンブルクで育つ。窃盗犯仲間とつるんで悪事を働くが根っからの悪人ではない。
どこに出ていたか全く気が付かなかったがブラット・ピット主演ゾンビパニック映画『ワールド・ウォー Z』にも出演していました。
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ビロル・ユーネル（天才料理人 シェイン・ヴァイス) 1961年生まれ、トルコ系ドイツ人。ファティ・アキン監督の『愛より強く』に出演し、ドイツ映画賞最優秀主演男優賞を受賞。59歳でがんで亡くなっている。天才シェフ役、気性が激しく、得意のナイフ投げで周囲を驚かせる。一流シェフの腕前を持ちながらナイフ投げの技術を評価されサーカス団にスカウトされたという話になっている。
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『ソウル・キッチン』ネタバレ感想・おすすめポイント
天才シェフの作り出す料理はトルコ料理なのかドイツ料理なのか区別がつきませんでした。多分、トルコ料理なのだろう思いますが、実に美味しそうでした。元々ハンブルグの倉庫街にある、元倉庫を食堂に転用した『大衆食堂』兼『ライブハウス』の様なレストランが、天才シェフのもてなし料理の御蔭でパラダイスの様な雰囲気に変貌してしまうから驚きです。やはり、美味しい料理の魅力には誰も抗えません。
トルコ料理は「世界三大料理」と言われる程実は大変に美味しい事を、つい最近(と言っても10年位前に名古屋のトルコ人経営のレストランに連れて行ってもらい堪能したのを思い出しました）教えられました。たぶん「ソウル・キッチン」の味付けもきっとかなり素晴らしものと想像がつきます。
主人公ジノスは、どうみてもパッとしない風貌ですが、美人の恋人がいたり、一丁前にレストラン経営者として独立して働いています。決して順風満帆ではありませんが、周囲からの助けを借りながら頑張って、いつの間にかハッピーエンドを迎えて終演…かなり能天気に理屈抜きで楽しむ事が出来る映画となっています…
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