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映画『イン・ザ・ハイツ』(2021/ジョン・M・チュウ監督)感想‣若者たちの夢、逆境に立ち向かう人々の絆を熱く描き出すミュージカル映画

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『イン・ザ・ハイツ』のあらすじと概要

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ミュージカル「ハミルトン」でも注目を集めるリン=マニュエル・ミランダによるブロードウェイミュージカルで、トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞した傑作ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」(初演2005年)を映画化した作品。

8分以上におよぶ本編冒頭映像に度肝を抜かれます。総勢500人以上という、ダンサーやエキストラが街角で踊るミュージカルシーンには鳥肌が立つほどの凄まじさ。

変わりゆくニューヨークの片隅に取り残された街ワシントンハイツ、そこは賑やかな音楽と移民の街。祖国を遠く離れた人々が多く暮らすこの街は、いつも歌とダンスであふれていました。そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人の若者たちは、それぞれ厳しい現実に直面しながらも夢を追い掛けていました。

真夏に起きた大停電の夜、彼ら4人の運命は大きく動き出す。

「クレイジー・リッチ」のジョン・M・チュウ監督がメガホンをとり、「アリー スター誕生」のアンソニー・ラモス、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のコーリー・ホーキンズ、シンガーソングライターのレスリー・グレイスらが出演している。

6月11日に全米の3456 スクリーンで公開されると、公開後3日間で興行収入1140万5000ドルを記録。米超辛口で知られる映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、満足度96%(6月14日時点)の高評価を獲得しており、「アカデミー賞間違いなし。10年に1本の傑作ミュージカル。いま世界に必要なのはこの感動だ」などと断言しているという。

『イン・ザ・ハイツ』のスタッフとキャストについて

VViktorによるPixabayからの画像

ジョン・M・チュウ監督:カリフォルニア州パロアルト出身。南カリフォルニア大学で映画制作を学び、優秀な成績で卒業する。在学中に制作した短編映画「When the Kids Are Away」(02)がスティーブン・スピルバーグ監督の目にとまり、全米でヒットした青春ダンス映画の第2弾「ステップ・アップ2 ザ・ストリート」(08)で長編映画監督デビュー。アジア系キャストをメインに描いたハリウッド製ラブコメディ「クレイジー・リッチ!」(18)が大ヒットを収めた。

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アンソニー・ラモス(ウスナビ):ニューヨークのブルックリン出身。15年1月にオフ・ブロードウェイで初演された大ヒットミュージカル「ハミルトン」では主人公の息子フィリップ・ハミルトン役を演じた。「ホワイト・ガール」(16)で映画デビュー。レディー・ガガ主演の話題作「アリー スター誕生」 (18)で主人公アリーの良き理解者であるラモン役を演じて広く知られるようになった。

➢ 映画感想|『アリー スター誕生』(2018/ブラッドリー・クーパー監督)クーパー監督&レディー・ガガ主演で描くスター誕生物語

コーリー・ホーキンズ(べ二―):米ワシントンDC出身。名門ジュリアード音楽院演劇学科で演技を学び、古典演劇に優れた学生に与えられるジョン・ハウスマン賞を受賞する。

タクシー会社の配車掛かりとして働いている。

レスリー・グレイス(二-ナ):シンガーソングライター。映画初出演。

地区住民の希望の星。街を出て名門スタンフォード大学に通うが、大学生活がうまく行かず退学を決めて一旦町に戻って来ます。

メリッサ・バレラ(バネッサ):メキシコ出身の新星。ウスナビが密かに思いを寄せる女性役。ファッションデザイナーを目指している。

※全員が一切の代役無しで歌唱とダンスに挑んでいるという。

『イン・ザ・ハイツ』のネタバレ感想

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

ラテン音楽、ラップ、ミュージカルダンス、厳しい現実に直面しながらも夢を追い続ける人々の姿を丁寧に描かれているストーリーに圧倒された143分でした。本年度No.1映画との評判もあり、一見の価値はあると思いました。

冒頭いきなり500人ものダンサー、エキストラが8分間も一糸乱れぬダンスを披露する圧巻のシーンは見応え十分!!

華やかでインパクトの強烈に効いた音楽と激しいダンスに思わずのめり込んで、見入ってしまう素晴らしい雰囲気の映画。また、世相も反映した、地に足の付いた現実的なストーリーも描き込まれていました。明るい音楽、ダンスの裏では各人の理想と現実の狭間で苦労しながら生きている生活感、更に恋愛模様なども描かれています。

ウスナビがTシャツについてしまったシミを取ろうとしていると、恋人のバネッサはポケットから染み抜き用チューブを取り出し、彼に渡すシーン等は物凄く細かい事ですが、何故か染み抜きかぁ!と関心してしまいました。例えは少し違うかも知れませんが、ディズニーアニメによくある、子供用プールに穴が開いていた部分に補修用シールが、いつも必ず張り付けてある箇所があるのをついつい思い出しました。ウスナビは別のパーティー会場で染み抜き用チューブが役立てるシーンがあります。(妙なところに関心してしまいました)ヒッチコック!?仕込み…

最後に二人の映画初出演の魅力的な女優からは全く目が離せませんでした。メリッサ・バレラは既にメキシコでは大変人気がある様ですが、米国映画初出演、更に既に既婚との事(少し残念)

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