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映画『ガタカ』(1997/アンドリュー・ニコル監督)感想‣遺伝子操作により管理された近未来を描く!

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『ガタカ』のあらすじと概要

Marcel MagisによるPixabayからの画像

イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウが共演した近未来SFサスペンス。

近未来、人類は人工授精と遺伝子操作により優れた知能・体力・外見を持った「適正者」と、自然妊娠で生まれた「不適正者」(『神の子』と呼ばれている)に分けられていた世界となっていました。

本作品は遺伝子操作で生まれた“適性者”が社会を支配する近未来が舞台となっています。自然出産で誕生したビンセントは、“不適正者”として冷遇される人生を歩んでいました。彼は幼い頃から宇宙飛行士を夢見ていましたが、それは適性者のみに許される職業でした。それでも、宇宙飛行士にんる望みを諦めきれないビンセントはある日、DNAブローカーの仲介で、下半身不随となった元水泳選手ジェロームの適性者IDを買い取ります。

ジェロームに成り済まして宇宙局「ガタカ」に入社したビンセントは、努力の末についに火星の衛星タイタン探査船の宇宙飛行士に選ばれることになります……。

アンドリュー・ニコルの監督・脚本デビュー作。

 

1997年製作/106分/アメリカ
原題:Gattaca

『ガタカ』のスタッフとキャストについて

Lars_NissenによるPixabayからの画像

アンドリュー・ニコル監督:1997年に本作品「ガタカ」で監督・脚本家デビューを果たし、翌98年の「トゥルーマン・ショー」でアカデミー脚本賞にノミネートされる。SFコメディ「シモーヌ」(02)では製作・監督・脚本を兼ね、トム・ハンクス主演の「ターミナル」(04)では原案・製作総指揮を担当、武器売買の実態を描いた社会派アクション「ロード・オブ・ウォー」(05)でも製作・監督・脚本の3役を務めた。

製作総指揮作投稿記事➢ 映画|『ターミナル』(2004/スティーブン・スピルバーグ監督)トム・ハンクス主演

イーサン・ホーク(ビンセント):リチャード・リンクレイター監督、ジュリー・デルピー共演の「恋人までの距離(ディスタンス)」(95)も人気を博す。01年には初監督作「チェルシー・ホテル」を発表し、アントワン・フークア監督の「トレーニング デイ」でアカデミー助演男優賞にノミネート。04年に「恋人までの距離(ディスタンス)」の続編「ビフォア・サンセット」、さらに9年後に3作目「ビフォア・ミッドナイト」(13)でデルピーと再共演し、両作でリンクレイター監督とデルピーとともにアカデミー脚色賞の候補になった。

出演映画投稿記事➢

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ジュード・ロウ(ジェローム):1994年、「ショッピング」でスクリーンデビューし、「真夜中のサバナ」(97)などのアメリカ映画に出演して注目を集め、「リプリー」(99)でアカデミー助演男優賞、「コールド マウンテン」(03)で同主演男優賞の候補となる

ユマ・サーマン(アイリーン・カッシーニ):クエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」(94)でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、国際的なスター女優としても開花。本作品SF映画「ガタカ」(97)で共演したイーサン・ホークと翌98年に結婚して2児を出産し、一時期は育児に専念。2003年、タランティーノ監督の「キル・ビル」で映画女優に復帰し、翌04年の続編にも主演

『ガタカ』のネタバレ感想

Thobar BIGS DesignによるPixabayからの画像

人口受精と遺伝子操作により優秀な人間だけが「適正者」と認められる”あり得ない”世界が近未来に出現しないとは誰も言えないような気がするところが、この映画の恐ろしさです。本編のはじめに生まれた赤ん坊の血液検査をした瞬間、寿命や将来可能性のある疾患、病名も明確になってしまうという医療分野の大発展に唖然とさせられました。生まれて直ぐに運命/寿命を言い渡される様なものです。

人間は遺伝子の”乗り物”に過ぎないという言葉も聞いた事があります。映画の中の方法を取る事により、優秀な遺伝子は確実に生き延びる事が出来るので、そうなる可能性が大きいと言えます。これが実現すれば、とてつもなく恐ろしく、生きづらい世の中になります。人類の幸福と「優秀な遺伝子の生き残り戦略」とは別物です。

本作品は近未来の状況を、色々考えさせられるヒントが満載の映画だと感じました。長い間、本作品を視聴する機会を探していました。ようやくNetflixで視聴することが出来ました。20年以上前の映画なので、当然の事乍ら主演のイーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウなどが非常に若いのが印象的でした。イーサン・ホークとユマ・サーマンはこの映画出演が切っ掛けで結婚し、2児を設けていることも驚きでした。

本作品が製作されてから20年以上過ぎましたが、遺伝子工学分野では勿論長足の進歩もあったに違いありません。人間の倫理観を破壊しない方向で発展していることを祈るばかりです…

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