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おすすめ映画『スポットライト 世紀のスクープ』(2015/トム・マッカーシー監督)感想‣カトリック教会の大スキャンダルを”スクープ”!

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『スポットライト 世紀のスクープ』のあらすじと概要

LEEROY AgencyによるPixabayからの画像

新聞記者たちがカトリック教会の衝撃的なスキャンダルを暴いた実話を、「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督が映画化し、第88回アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ。

2002年、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンの日刊紙「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、ボストンとその周辺地域で蔓延していたカトリック司祭による性的虐待事件に関する報道の顛末を描く神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。

枢機卿が虐待事件を知りながら無視したという公的な証拠の存在をつかみ等、社会で大きな権力を握る人物たちをやがて失脚へと追い込むことになる、記者生命をかけた戦いに挑む正義感溢れる人々の姿を、緊迫感たっぷりに描き出しています。

第87回アカデミー賞受賞作「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で復活を遂げたマイケル・キートンほか、マーク・ラファロ、レイチェル・マクアダムスら豪華キャストが共演しています。

原題:Spotlight

『スポットライト 世紀のスクープ』のスタッフとキャストについて

safepawsによるPixabayからの画像

トム・マッカーシー監督・脚本:1966年生まれ、米国ニュージャージー州出身。03年、「The Station Agent(原題)」で監督・脚本家デビューを飾り、サンダンス映画祭の観客賞やインディペンデント・スピリット・アワードの初脚本賞を受賞するなど高い評価を受け、監督2作目「扉をたたく人」(07)では同アワードの監督賞を受賞する

ジョシュ・シンガー:脚本

マーク・ラファロ(マイク・レゼンデス):両親はイタリア系アメリカ人。10年には初監督作品「シンパシー・フォー・デリシャス」がサンダンス映画祭で特別審査員賞を受賞。世界的大ヒットを記録したマーベルの「アベンジャーズ」シリーズ(12~)では、ブルース・バナー/ハルク役で好評を博す。

本作品では熱血新聞記者役を披露してます。取材に対する執着心も凄いですが、新聞社内でも上司に一歩もひるまず、自分が正しいと思う事を堂々と主張する一本気のところは惚れ惚れしました。奥さんとは別居している様で、部屋の中は掃除が行き届かず。上司がピザを届けに来るところは少し驚いた。女性記者サーシャとは息の合ったコンビ。

出演作品投稿記事➢

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映画感想|『ソディアック』(2007/デビッド・フィンチャー監督)実際に起こった未解決事件を題材に放つサスペンス映画

マイケル・キートン(ロビー):「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(14)では、ゴールデングローブ賞映画部門の主演男優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞した

➢ 映画感想|『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014/アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)

レイチェル・マクアダムス(サーシャ・ファイファー):学園ドラマ「ミーン・ガールズ」(04)で注目を浴びる。恋愛映画「きみに読む物語」(04)で日本でも広く知られるようになった。、ウッディ・アレン監督最大のヒット作「ミッドナイト・イン・パリ」(11)や、リチャード・カーティスの監督引退作「アバウト・タイム 愛おしい時間について」(13)

チームの中で最年少・紅一点の新聞記者。地道な取材を重ねるシーンに圧倒されます。時には取材拒否に遭いながらもめげずに頑張っている姿が涙ぐましい。

➢ 映画感想|『ミーン・ガールズ』(2004/マーク・ウォーターズ監督)リンジー・ローハン主演学園ドラマ

映画感想|『ミッドナイト・イン・パリ』(2011/ウッディ・アレン監督)

感想|「アバウト・タイム 愛おしい時間について」(2013年 リチャード・カーティス監督作品)正しい超能力の使い方!

『スポットライト 世紀のスクープ』のネタバレ感想

Alexander PfeifferによるPixabayからの画像

神父による性的虐待は許し難い犯罪です。この事件に関わった聖職者の数の多さにもびっくり仰天です。幼い子供たちにとっては、「神父=神であり、その神に残虐極まりなく裏切られてしまった」精神的苦痛・影響は深く、想像を絶するものがあると思いました。また、その犯罪を教会組織ぐるみで隠ぺいを図ろうとしている様子が明らかになりました。

被害者が大人になって、過去の事は家族や周囲の人に余り公にしたくないと思いますが、そこは新聞記者の使命として、真実を明らかにする為、実際何が起きたのか念入りに取材を重ねて行く姿が感動的に描かれていました。

なお、グローブ誌のこのスクープ記事の発表を契機に、合衆国および世界中で聖職者による性的虐待のスキャンダルが次々に明るみに出たようです。但し、本作品の中で隠蔽行為を行ったボストン地区の枢機卿は辞任するものの、何とローマの大教会に栄転するという結末が最後に示されていました。多くの人は「えっ、何で?」という思いを抱いたに違いありません。何とも不可解な組織です。

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