『コラテラル』のあらすじと概要
トム・クルーズがプロの殺し屋ビンセントを演じるサスペンス。彼は一晩で5人の標的を抹殺するため、たまたま乗ったタクシー運転手マックス(ジェイミー・フォックス)を脅迫、彼のタクシーを一晩600㌦で貸し切り、夜のロサンゼルスを廻る、即ち、殺人の手伝いをさせられたことになる。ビンセントは柔らかな物腰とは対照的に、殺人に対して一切の感情を持たない冷酷な殺し屋だったのです。ビンセントの目的を知った運転手マックスは、なんとかビンセントの企てを阻止しようとするのですが…
監督は「ヒート」「インサイダー」のマイケル・マン。夜のロサンゼルスの暗い街並みを捕らえるために、ほぼ全編をデジタル(”Viper FilmStream”高解像度カメラ)が使用され撮影されたという。
なお、本作はロサンゼルス・タイムズの作家と編集者のグループにより、過去25年間でロサンゼルスで9番目のベスト映画に選ばれたということです。上位8作品がどんな作品だったのか大変気になるところですが、分かり次第わたしのブログで改めて報告します。
2004年製作/120分/アメリカ
原題:”Collateral”(巻き込まれる!?)
ロッテントマト批評家支持率:86%
『コラテラル』のスタッフとキャストについて
マイケル・マン監督:人気TVシリーズ「特捜刑事マイアミ・バイス」(84〜89)などの製作を手がける一方、映画「刑事グラハム 凍りついた欲望」(86)などの監督を務め、TVと映画を両輪に活躍すsる。最近の映画でアカデミー編集賞など2部門を受賞した「フォードvsフェラーリ」(19)では製作総指揮を務めた。
※常に作品のリアリティを求めるマン監督は、トム・クルーズには3ヶ月の実弾射撃訓練、ジェイミー・フォックスはモハーヴェ砂漠のレース場でドライビングテクニックを学ばせ、ジェイダ・ピンケット=スミスは本物の女性検察官に丸一日付き添って仕草や服装などを学ばせたそうだ。
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トム・クルーズ(ビンセント/冷酷な殺し屋):「エンドレス・ラブ」(81)でデビューを果たし、「卒業白書」(83)、「レジェンド」(85)を経て、「トップガン」(86)でブレイクし瞬く間にスターダムにのし上がる。
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ジェイミー・フォックス (マックス/平凡なタクシードライバー): 04年、ジャズシンガーのレイ・チャールズを熱演した伝記映画「Ray レイ」でアカデミー主演男優賞、本作品「コラテラル」で同助演男優賞のにノミネートされ、主演男優賞に輝いた.
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ジェイダ・ピンケット・スミス(検事局に勤めるアニー):メリーランド州ボルチモア生まれ。日本では「マトリックス・リローデット」「マトリックス・レボリューションズ」で良く知られるようになる
マーク・ラファロ(レイ・ファニング):「キッズ・オールライト」(10)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされた。10年には初監督作品「シンパシー・フォー・デリシャス」がサンダンス映画祭で特別審査員賞を受賞している。
オールバックの麻薬捜査官役、かなり似合ってました。
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『コラテラル』のネタバレ感想
ビンセントは情け容赦の無い非情な、腕利きの殺し屋です。一方で、教養が高く、音楽(ジャズ)などの造詣も深く、驚く事に病床のマックスの母親に花束を贈るといった、きめ細かい人情も持ち合わせていました。
タクシーの運転手マックスは、脅迫され強引に嫌々ビンセントの殺しの片棒(車の運転)を担がされてしまい、どんどん深入りして追い詰められていきます。ストーリーの展開はかなり巧妙で、2時間、緊張の糸が途切れる事はありませんでした。
ハビエル・バルデム扮するフェリックス(ビンセントの雇い主・悪玉)にマックスがビンセントと偽り面会します。大事な資料を紛失したので、もう一度資料を貰いたいと頼むます。大事な資料を失くされたフェリックスは怒り心頭でした。周囲を怪しい用心棒に囲まれながら、絶対絶命のピンチをマックスは度胸のある機転で、上手く切り抜けるシーンはタクシードライバーにしては(失礼!)あまりにお見事でした。
最後に検事のアニーがビンセントに命を狙われるとは想像もしていなかった展開でした。執拗に迫る魔の手から何とか脱出しますが、地下鉄の車内を追われるシーンは追う方も逃げる方も素晴らしい演技はこれまた本当に迫力満点でした!
緊張感漲る120分、トム・クルーズの魅力溢れる作品でした…
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