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おすすめ映画『スルース』(2007/ケネス・ブラナー監督)感想‣マイケル・ケイン&ジュード・ロウ、二人の欲と嫉妬と意地のぶつかり合い

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『スルース』のあらすじと概要

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72年にローレンス・オリビエ&マイケル・ケイン主演で製作され、2人揃ってアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた、1972年にも映画化されたアンソニー・シェイファーの舞台『探偵スルース』傑作サスペンス「探偵スルース」を、マイケル・ケイン&ジュード・ロウ主演でリメイクされた映画。

一人の女性を巡って、夫である初老の推理小説家ワイク(ケイン)と不倫相手の若手俳優ティンドル(ロウ)が、ロンドン郊外にある作家の豪邸を舞台に激烈な心理戦を繰り広げる「二人芝居」の醍醐味を味わえます。強烈な言葉の暴力の連続は、観客の感情移入などはさすがに一切寄せ付ける隙はありません。

監督は「魔笛」「ハムレット」のケネス・ブラナー。脚本はノーベル文学賞作家のハロルド・ピンターが手掛けています。

『スルース』のスタッフとキャストについて

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ケネス・ブラナー監督:1960年英・ベルフェスト出身。「ヘンリー5世」や「ロミオとジュリエット」など数多くの舞台で主演を務め、演出の方面でも才能を開花させる。大ヒット作「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(02)や「ワルキューレ」(08)、「ダンケルク」(17)などで俳優として活躍

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マイケル・ケイン:軍隊に入り朝鮮戦争に参加する。退役後は演劇に興味を持ち、舞台監督助手の職を得て、1954年の映画「ケイン号の叛乱」からとったマイケル・ケインを芸名にする。俳優に転向して数多くのTVドラマや舞台を経験し、「韓国の丘」(56)で本格的にスクリーンデビューするという経歴の持ち主。舞台でも演技力を相当鍛えている。

近年は「バットマン ビギンズ」(05)をはじめとした新「バットマン」シリーズから「インターステラ—」(14)、「TENET テネット」(20)まで、クリストファー・ノーラン作品の常連としても知られる。

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ジュード・ロウ:12歳でナショナル・ユース・ミュージック・シアターに所属し、17歳から俳優業に専念している。舞台「Les Parents Terribles」ではブロードウェイ公演にも参加し、トニー賞助演男優賞にノミネートされた。リプリー」(99)でアカデミー助演男優賞、「コールド マウンテン」(03)で同主演男優賞の候補となる。

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『スルース』のネタバレ感想

Evgeni TcherkasskiによるPixabayからの画像

(ネタバレ注意!!)                                     特にジュード・ロウの演技の魅力が印象的でした。内容は攻守の立場が二転三転するサスペンスでまるで舞台劇を見ている様で真に迫り、一瞬も表情から目が離せませんでした。カメラワーク、陰影、色彩の使い方にもかなりの工夫が凝らされており、緊迫した雰囲気を盛り立てていました。前半30分でジュード・ロウ扮するティンドルはピストルで撃たれ余りにあっけなく死んでしまうので、拍子ぬけしたのも束の間、二人芝居と聞いていたにも拘らず、突然謎の警部の登場には呆気に取られていると、、、(あまり語してしまうと映画を観ていない方の愉しみを奪ってしまう事になりますが…)

二人の関係する夫人の姿形は現れていません。(部屋に飾られた写真はありました)彼女を絡めた初老の小説家と若い役者の欲と嫉妬の絡み合う愛憎・心理劇です。本当の本心を言葉で吐露しているのか、虚栄に過ぎないのか、或は言葉は全くの大ウソなのか、強烈な言葉の応酬を聞いている限りでは、正直はっきりとした真偽は分かりません。二人の本音を想像しながら観賞するしかありません。

意外な展開に観客は翻弄されます。「一緒にこの屋敷に住もう」という提案は小説家ワイクの本心から出た言葉なのかどうか、まだ信じられません。どう考えても妻の間男を好きになる”男”が本当にいるものなのかはやはり大きな疑問です!!

 

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