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おすすめ映画『女と男の観覧車』(2017/ウッディ・アレン監督)感想‣”ケイト・ウインスレット以外にこの役をこなせる女優はないのではないか”(見て納得!)

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『女と男の観覧車』のあらすじ概要

ウッディ・アレン監督が同監督映画・初登場のケイト・ウィンスレットを主役に迎え、1950年代ニューヨークのコニーアイランドを舞台(幼少期のウディ・アレンの魂の故郷ともいうべき当時の人気アミューズメントパーク・避暑地)に、ひと夏の恋に溺れていく妖艶なひとりの女性の姿を描いたドラマ。

コニーアイランドのどこか懐かしい遊園地内にあるレストランでウェイトレスとして働いている元女優のジニーは、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の夫・ハンプティと、ジニーの連れ子である少々問題児の息子のリッチーと3人で、観覧車の見える安い部屋で暮らしています。

しかし、ハンプティとの平凡な毎日に失望しているジニーは夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指している若い大学生ミッキーと不倫していました。

ミッキーとの未来に夢を見ていたジニーでしたが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナの出現により、すべてが大きく狂い出していきます。

ウィンスレットが主人公のジニーを演じるほか、ミッキー役を歌手で俳優のジャスティン・ティンバーレイク、ハンプティ役をジム・ベルーシ、キャロライナ役をジュノー・テンプルがそれぞれ演じる。

 

2017年製作/101分/アメリカ
原題:Wonder Wheel

 

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『女と男の観覧車』のスタッフとキャストについて

ウッディ・アレン監督:1935年生まれ、米ニューヨーク・ブルックリン出身。

ケイト・ウインスレット(ジニー):7度のアカデミー賞ノミネート経験を持つ実力派女優として知られ、第81回アカデミー賞では『愛を読むひと』で主演女優賞を受賞した。1997年公開のハリウッド大作『タイタニック』のヒロイン、ローズ役で一躍知られるようになり、この作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされた。

過去女優だったという栄華から抜け切れず、まったく現状に満足していない女性になり切った演技力は圧巻の迫力を感じます。ある映画雑誌の記事では恐らくケイト・ウインスレット以外にこの役をこなせる女優はないのではないかと評される程のはまり役(納得!)

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ジャスティン・ティンバーレイク(ミッキー):2005年に『エジソン』で映画初出演を果たす。2010年公開の映画『ソーシャル・ネットワーク』にも主人公に大きな影響を与える重要な役どころで出演。

極めて正直な、前途洋々とした好青年役が似合う。しかし自分の母親に近い年齢差の女性と恋をするというところに多少の無理があったか。

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ジェームズ・ベルーシ(ハンプティ)善良な亭主

ジュノー・テンプル(キャロライナ):「あるスキャンダルの覚え書き」(06)のオーディションでケイト・ブランシェットの娘役に選ばれ、ジョー・ライト監督の「つぐない」(07)にも出演。

20才でギャングと結婚して家を飛び出してしまった跳ねっ返り娘にはどうしても見えない程純真な心を持つ女性。

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『女と男の観覧車』のネタバレ感想

ジニー夫婦が暮す部屋は嘗て見世物小屋だった小屋を改装している為、目の前に観覧車を大きく眺める事が出来ます。凄まじい喧噪に囲まれた家で、よくもこんな家に住んでいられると思うのですが、住めば都で結構居心地は良さそうでした。

過去の華やかな女優時代の想い出から全く抜け出る事が出来ず、現在はレストランのウェイトレスとして働くジニー、少々酒癖の悪い再婚相手のハンプティ―とは決して理想的な生活ではなく、悶々とした日々を過ごしていました。しかし、亭主に隠れて海水浴場監視係の若い青年と不倫を愉しむのが唯一の生き甲斐でした。

相手の青年ミッキーは非常に好青年なのですが、事もあろうに最近出戻って来た義理の娘(ハンプティ―の連れ子)にも関心を示したことから、ジニーは自分の年齢も顧みず、強烈な嫉妬心、対抗心の火がめらめらと燃え上がり、手が付けられなくなります。妖艶な女性のとても怖い一面を見せられた気がします。まず近寄らないのが無難でしょう。

息子の映画を観る趣味は悪くないですが、彼の放火癖はなんとかならないものでしょうか!

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