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おすすめ映画『美女と野獣(2014)』(2014/クリストフ・ガンズ監督) 感想‣フランスの童話『美女と野獣』を本家フランスで実写映画化

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Markus KammermannによるPixabayからの画像

『美女と野獣(2014)』のあらすじと概要

ディズニーアニメ版でも広く知られるファンタジードラマの名作「美女と野獣」を、1740年に初めて書かれたビルヌーヴ夫人版の物語をもとにフランスで実写映画化。

監督は「サイレントヒル」「ジェヴォーダンの獣」のクリストフ・ガンズ。野獣役に「ブラック・スワン」のバンサン・カッセル、ヒロインのベル役は「アデル、ブルーは熱い色」「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」でカンヌ映画祭パルムドールを受賞したレア・セドゥー。

バラを盗んだ父の罪を背負い、野獣の城に閉じ込められた美しい娘ベル。しかし、城の主の野獣は毎夜ディナーを共にすること以外、何も強要して来ません。やがてベルは野獣の恐ろしい姿の下にある、もうひとつの姿に気付きはじめ、野獣が犯した罪や城で過去に起こった出来事の真実が解き明かされていきます。

なお、本作では原作小説の『美女と野獣』においてさえ触れられなかった「なぜ王子は野獣に身を落としたのか」という野獣の過去に焦点が当てられているストーリー展開となっています。

さらに、後半突如出現する巨人は60年代日本映画、あの懐かしい『大魔神怒る』にオマージュを捧げているという衝撃の映像が見られるのが意外でしたが、日本人としてとても嬉しい限り。

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Albrecht FietzによるPixabayからの画像

『美女と野獣(2014)』のスタッフとキャストについて

クリストフ・ガンズ監督:1960年生まれ、フランス・アンティ―ブ出身。幼少時から映画が大好き。高等映画学院で映画制作を学び、マリオ・バーヴァやダリオ・アルジェントに捧げた短篇などを作っていたそうです。

バンサン・カッセル(野獣・王子):近年の出演作に「たかが世界の終わり」(16)「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」(17)など。

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レア・セドゥー(ベル):仏パリ出身。シャイな性格を克服しようと演劇を始め、2006年「Mes copines(原題)」で映画デビューを果たす。「美しいひと」(07)でフランスのアカデミー賞にあたるセザール賞の有望若手女優賞にノミネート。

本作ではレアの優しさが際立っています。他の兄弟誰よりも父を思う娘の純粋さや野獣への思いの間で揺れ動く感情を複雑な表情に浮かび上がらせています。

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イボンヌ・カッターフェルト(プリンセス):1979年生まれ、ドイツ出身。

Paul StachowiakによるPixabayからの画像

『美女と野獣(2014)』のネタバレ感想

レア・セドゥーが出演している映画なので見てみました。子供、女性向けのみならず十分大人の男性も愉しめる映画でした。レアの純真無垢な素直な優しい性格と、父親を想う健気さが痛いほど伝わって来ました。勿論、本編でもレアの美しさは際立っていました。

バンサン・カッセル演じる貫禄十分な王子は誤って人間に化け、自分の婚約者である王女になっていた美しい雌鹿を弓矢で射留めてしまいます。実は、王女は父親である森の神に「愛がどんなものか知りたい」とせがんで、人間に姿を変えていたのでした。王子に殺されてしまったことが森の神の怒りに触れ、呪いを掛けられた王子は「野獣」に姿を変えられ、永遠に廃城で孤独な生活を送らされていました。

全体的にはメルヘン・ファンタジー感漂う美しい夢の様な世界の演出が印象に残ります。野獣とは言ううもの一切ベルに対して危害を加える素振りを見せません。毎晩飛び切り美味しい食事が準備され(一体誰が調理するのか不思議でしたが)、素晴らしい衣服もきちんと準備されていました。美しい城内の庭、敷地内のみ散策する事は許されていました。

ベルも最初は野獣に対して心を開きませんが、夢で見た野獣にされた王子の物語などを知る事で、徐々に見てくれの悪い外貌に拘らず、内面の良さを見出し、心を開いて行くところがごく自然に描かれていました。

童心に返り、純粋な心で(もしあれば!)見てみるのも一興です…

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