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おすすめ映画感想【チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛】(2017/ジャスティン・チャドウィック監督)豪商の若き妻と無名の青年画家の許されざる愛の行方

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S. Hermann & F. RichterによるPixabayからの画像
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【チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛】のあらすじと概要

球根ひとつの値段が邸宅一軒分の価値になったという、世界最古の経済バブルともいわれる17世紀の 「チューリップバブル」を背景に、豪商の若き妻と無名の青年画家の許されざる愛の行方を、「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーと「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」のデイン・デハーン共演で描いたラブストーリー。

フェルメールの絵画の世界に着想を得て、絵画の世界を小説にしようとして執筆されたデボラ・モガーの世界的ベストセラー小説「チューリップ熱」を、「ブーリン家の姉妹」のジャスティン・チャドウィック監督と「恋におちたシェイクスピア」のトム・ストッパード脚本で映画化した作品。

17世紀チューリップ・バブル時代のオランダが舞台。修道院育ちのソフィア(アリシア・ビガンダー)は親子のように年の離れた豪商コルネリスと結婚し、豊かで安定した暮らしを送っていました。ある日、コルネリスが夫婦の肖像画を無名の貧乏画家ヤン(デイン・デハーン)に依頼します。若く情熱的なヤンとソフィアはすぐに禁断の恋に落ちますが、未来を一緒に築こうと、ヤンが2人の未来のため希少なチューリップの球根に全財産を投資したことから、彼らの運命は思わぬ方向へと転がっていくことになります。

コルネリス役にクリストフ・ワルツ、チューリップを栽培する修道院の院長役にジュディ・デンチが出演します。

2,500万ドルの予算に対し、何故か全世界での興行収入は830万ドルと低迷しています。

原題:Tulip Fever

肖像画を題材にした映画➢

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【チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛】のスタッフとキャストについて

ジャスティン・チャドウィック監督:英・マンチェスター出身。代表作に「ブーリン家の姉妹」(08)
「マンデラ 自由への長い道」(13)など。

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アリシア・ビガンダー(ソフィア):2010年、長編映画デビュー作となるスウェーデン映画『ピュア 純潔』の主演で批評家から絶賛される。トム・フーパー監督作『リリーのすべて』で画家ゲルダ・ヴェイナーを演じ、『エクス・マキナ』同様ゴールデングローブ賞主演女優賞など多数ノミネートされ、第88回アカデミー賞では助演女優賞を受賞している。

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デイン・デハーン(画家ヤン):米・ペンシルベニア州出身。スティーブン・スピルバーグ監督の「リンカーン」(12)への出演に続き、「アメイジング・スパイダーマン2」(14)で主人公の親友ハリー・オズボーン役に抜てきされ、期待の若手俳優として注目されている。

クリストフ・ワルツ(ソフィアの夫、豪商コルネリス):クエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」(09)で狡猾なナチス将校役を好演、アカデミー助演男優賞をはじめ数々の賞を総なめする。同監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」(12)では主人公と行動を共にする賞金稼ぎを演じ、2度目のオスカーに輝いている。

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トム・ホランダー(ソルフ医師)

Ron PorterによるPixabayからの画像

【チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛】のネタバレ感想

ソフィアは年の離れた夫コルネリスと結婚し、経済的に何不自由の無い生活を送っていました。しかし、夫が待ち望んでいた子供が中々出来ない事に悩みを持つようになっていました。そこに現れたのが若い情熱的な画家ヤンでした。突然熱に浮かされた様に恋に陥り、彼と共に生きるべく、メイドが産んだ子供を自らが出産したように見せかけた上、自身はお産の経過が悪く亡くなったことにし、人の良いコルネリスを完全に裏切る形で夫の元を去ります。非常に清楚で上品な容貌のソフィアなのですが、行った行為は一時的な「熱情の仕業」程度で許されるものではありませんでした。

17世紀オランダのチューリップ・バブルを背景としており、人々が浮足立っている世相が描かれています。そんな時代背景はあるものの、あまりの自己中心的で好き勝手な行動は決して許されるものではないと思います。

8年後、ヤンは失恋からも立ち直り立派な画家に成長していました。一方、ソフィアも事もあろうにあれほどの騒動を巻き起こしながらも、ちゃっかり修道院に戻り、修道女として元気に生きている姿を見掛ける事が出来ました。それですべてが丸く収まったのでしょうか!? コルネリスはメイドのマリアより真相の一部始終を聞き出し、意気消沈している筈で、気の毒で仕方ありません…

ストーリー的にはちょっと無理があるのかなぁと感じつつも、まるで肖像画の生き写しの様なアリシア・ビガンダーの容貌、出演者の17世紀アムステルダムの世界から抜け出してきた様な衣装、いで立ち、白いリボンの首輪、人物に差し掛かる光線の陰影、更に官能的シーンなど随所に見どころが散りばめられ、映像的には珠玉の作品ではないかと感じました。

 

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