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公開中 おすすめ新作映画『ベルファスト』(2021/ケネス・ブラナー監督・脚本)

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『ベルファスト』のあらすじ・概要

俳優・監督・舞台演出家として世界的に活躍するケネス・ブラナーが、自身の幼少期の体験を投影して描いた自伝的作品。第94回アカデミー賞では、作品賞を含む7部門にノミネート、これはアカデミー賞史上初の快挙“通算7部門ノミネート”も達成しています。(授賞式は現地時間日曜日3月27日に開催) さらに第79回ゴールデングローブ賞では最優秀脚本賞に輝いている作品です。

本日本作を見た感触では作品賞獲得間違いないと感じた素晴らしい映画でした。

ブラナーの出身地である北アイルランドのベルファストを舞台に、1960年代後半激動の時代に翻弄されるベルファスト市民の様子や、困難の中で大人になっていく少年の成長などを、力強いモノクロの映像で描いています。

ベルファストで生まれ育った9歳の少年バディは、家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごしていました。笑顔と愛に包まれ、歌と踊り映画のある日常はバディにとって完璧な世界だでした。しかし、1969年8月15日、プロテスタントの武装集団がカトリック住民への攻撃を始め、穏やかだったバディの世界は突如として死の危険を感じる様な悪夢の世界へと一変してしまいました。

住民すべてが顔なじみで、ひとつの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断され、街中にバリケードを築いて安全を守るような、暴力と隣り合わせの日々の中で、バディと家族たちも永年住み慣れた故郷を離れるか否かの決断を迫らていました。

なお、映画に出てこない、イギリスに到着してからの家族の生活は、ブラナー監督によれば「とても辛かった」という回顧談を映画誌のインタビューで語っていました。

アカデミー賞の前哨戦として名高い第46回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞。「同賞をとった作品は、アカデミー賞作品賞もとる確率が高い」とされています。

原題:Belfast

David KagererによるPixabayからの画像

『ベルファスト』のスタッフとキャストについて

ケネス・ブラナー監督・制作・脚本:1960年生まれ、ベルファスト出身。

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ジュード・ヒル(バディ役):新人子役、300人に及ぶオーディションの中から選ばれた。

ジェイミー・ドーナン(家族思いの優しい父親・ロンドンで大工をしている):北アイルランド・ベルファスト出身。カルヴァン・クラインやディオールなどのモデルとしてキャリアを積み、ソフィア・コッポラ監督作「マリー・アントワネット」(06)で映画デビューしている。

カトリーナ・バルフ(労働者階級出身の母親、笑顔を絶やさない明るい性格):アイルランド・ダブリン出身。、クリスチャン・ベール演じる英国人レーサーの妻を演じた「フォードvsフェラーリ」(19)に出演している。

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キアラン・ハインズ(祖父、嘗てはイギリスに渡り炭鉱夫として働く、それが原因で肺を病んでいる):北アイルランドのベルファスト出身。オスカー作品賞候補作「ミュンヘン」(05)、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」「裏切りのサーカス」(ともに11)といった幅広い映画作品に出演。

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ジュディ・デンチ(祖母役):1934年生まれ、88歳、英ヨーク出身。逞しいおばあちゃん。ブラナー監督は本作への出演交渉にあたり、監督自ら脚本を音読して聞かせて上げたという。デンチはもう目が悪く台本が自分では読めないそうです。「見事な脚本」に驚嘆。

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『ベルファスト』のネタバレ感想

何となく北アイルランド版『ALWAYS三丁目の夕日』を見ている様な気分になりました。アイルランド紛争という日本の状況とは随分様相は異なりますが、、、何世代にも渡って住み慣れた土地を離れなければならないことがかなり切実な問題として描かれています。その「紛争」さえ起きなければ、何不自由のない平和な暮らしが続いていた筈です。

忍び寄る「紛争」重苦しい空気の中、それでも彼らの普段の生活は平和そのものを謳歌していました。明るい両親、おじいさん、おばあさんに囲まれ、歌や踊り、映画観賞の日々で胸をときめかせていた様子が非常に力強く描かれて行きます。

こども向けミュージカル映画《チキ・チキ・バン・バン》は、正に1969年に公開されていました。劇場で家族全員で鑑賞している様子が滑稽に描写されていました。(自動車が崖から転落して驚いていると、突如羽が生えて自動車が空を飛び助かります…)映画本編は殆んどがモノクロームなのですが、どういう訳か劇中で上映されるチキ・チキ映画の画面はカラーに切り替わっていました。更に、ブラナー監督は当時ジョン・ウェインなどの西部劇も多くのアメリカ映画を多く観賞していたようです。親もきちんと教会に行けば、翌日映画に連れて行くと約束を口にしていました。

これらの経験が後の俳優、監督への道へ進む切っ掛けとなっている事が分かります。

ケネス・ブラナーの家族がロンドンに移った以降の状況はこの映画では語られていません。しかし、決して新天地に明るい将来があった訳ではなく大変苦しい暮らしであったと後に語っています。しかし、ブラナー監督はその苦難を乗り越え、困難を糧として監督・俳優として立派に大成功を収めています。

やはり、子供時代に両親やおじいさん、おばあさんから目一杯注がれた愛情がとても大きな力になった事が覗える素晴らしい映画でした。

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