映画「宇宙戦争２００５」のあらすじ・概要
湾岸地帯で働く平凡な労働者レイが、離婚した妻が再婚相手とボストンの実家を訪ねる間、前妻に引き取られた子供たちであるロビーとレイチェルを預かりました。しかし、子供たちと良好な関係を築けずにいました。ある日の朝方、レイは奇妙な稲妻が数十回も町の同じ場所に落ちる光景を目にします。そこにその陥没した穴から突然巨大なトライポッドと呼ばれるタコのような宇宙船が現れ、人々を容赦なく攻撃し、町を破壊し殺戮の限りを尽くしていきます。レイは子供たち二人と共に生き伸びる為、決死の覚悟で町を逃げ出しますが……。
H・G・ウェルズの傑作小説だけではなく、1938年のラジオドラマ版や、1953年の映画『宇宙戦争』の要素を引用しているという。撮影はヤヌス・カミンスキー、音楽はジョン・ウィリアムズなど、おなじみのスピルバーグ組が結集した映画作品となっていおり、迫力満点の映像を愉しむ事が出来ます。
2005年製作／114分／アメリカ
原題：War of the Worlds
映画「宇宙戦争２００５」のスタッフとキャストについて
スティーブン・スピルバーグ監督：かつて、『未知との遭遇』『E.T.』と過去に人類に友好的な異星人との交流を扱った作品を手掛けてきたスピルバーグが、本作では一転して地球に対して敵対的な宇宙侵略物の古典の映画化に挑んだ作品。また、2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件で受けたアメリカに住む人々の衝撃・思いをシーンの随所に反映されています。
➢巨匠「スティーブン・スピルバーグ」監督 おすすめ映画10作品ランキング（最近見た映画、見直した映画限定、好み順）
トム・クルーズ（レイ・フェリエ）：➢トム・クルーズ主演おすすめ映画１０作品（最近観た映画、観直してみた映画限定です。順不同）
ダコタ・ファニング（娘レイチェル・フェリエ）：ショーン・ペン主演の「I am Sam アイ・アム・サム」（01）の名演で、世界中の注目を集める。
➢おすすめ映画｜『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 （２０１９／クウェンティン・タランティーノ監督）
おすすめ映画｜『I am Sam アイ・アム・サム』（２００１／ジェシー・ネルソン監督）ショーン・ペンとダコタ・ファニング共演の親子の愛情ドラマ！
ジャスティン・チャットウィン（ロビー・フェリエ）：アンジェリーナ・ジョリー主演のクライム・サスペンス「テイキング・ライブス」などへの出演を経て、05年のスティーブン・スピルバーグ監督作本編「宇宙戦争」でトム・クルーズ扮する主人公の息子役を演じて注目される。
映画「宇宙戦争２００５」のネタバレ感想
何本もの不吉な稲妻が走り、突如巨大なトライポッドが出現します。地球上至る所で大暴れし人類滅亡の危機に直面する事態に、視聴者は冒頭シーンは一体何が起きているかさえ分からず、阿鼻叫喚、人類は恐怖のどん底に陥り、暫くの間ただただ呆然と大迫力画面を見入るしか、なす術が有りません…
スピルバーグ監督が描く「宇宙人」がこんな凶悪な存在として登場するところはまったく意表を突かれました。トライポッドはしっかりとシールドを張られている為、どんな攻撃もまったく効果がありません。パニック状態に陥った人類は逃げ惑うばかり、「侵略者」の数の多さ、その凄まじい破壊力に圧倒されるのみでした。
また、侵略者は人類を捕捉し、血を吸い上げ赤い植物に巻くという「生態」を目の当たりにします。運悪く侵略者に捕捉されてしまった娘のレイチェルを救い出す為、父親レイは決死の覚悟でトライボッドの内部に飛び込み、手榴弾数発を爆発させピンチを脱出することになります。
意外にあっさりと最強最悪、無敵のトライポッドを倒す事が出来たので、少々拍子抜けの感は否めません。それはさて置き…転倒したトライポッドの搭乗口の扉が開くと、中から無傷ながら弱り切った宇宙人が出てくるシーンがあります。彼らは、どうやら地球に一般に存在する「バクテリア」に対する耐性がなく、感染して死に至り絶滅してしまいます。竜頭蛇尾という言葉がありますが、本作品に関してはあれ程恐怖感を与えられたにもかかわらず、余りにも呆気ない幕切れに、拍子抜けしました。正直もう一工夫欲しいのではと感じました。
なお、本作品はスピルバーグ映画史上最高額の製作費1億3300万ドル（約138億円）をかけた超大型作品ですが、企画から公開までわずか１年という短期間で製作されたものです。しかしながら、全世界で６億ドル超を稼ぎ出す超ビッグヒットとなったのはスピルバーグ監督、トム・クルーズへの期待が大きい事に他なりません。
コメント