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映画『アルバート氏の人生』(2011/ロドリゴ・ガルシア監督)感想‣大女優グレン・クローズが男装して、ミア・ワシコウスカにまさかの求婚!

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映画『アルバート氏の人生』のあらすじ・概要

「彼女を見ればわかること」「美しい人」のロドリゴ・ガルシア監督が、自由を得るために男性として生きなければならなかったひとりの女性の姿を描いたドラマ。主演のグレン・クローズは2011年・第24回東京国際映画祭の最優秀女優賞受賞(映画祭上映タイトル「アルバート・ノッブス」)、第84回米アカデミー主演女優賞にノミネートされた作品です。

独身の女性が自立して生きることがまだ許されていなかった19世紀アイルランドのダブリンが舞台、飢饉と疫病に見舞われ、多くの人々の暮らしは貧しさに喘いでいました。人付き合いを避けて静かに暮らす内気なホテルのレストランで住み込みで働く執事アルバートは、貧しく孤独な生活から逃れるため、性別を偽り男性として生きる道を選んだ女性でした。しかし、ある日、ハンサムなペンキ屋のヒューバートと出会ったことから、アルバートは自らを偽り続けて生きることに悩み始めることになります…

共演に「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ、「キック・アス」のアーロン・ジョンソン、「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」のジャネット・マクティアら。

映画『アルバート氏の人生』のスタッフとキャストについて

ロドリゴ・ガルシア監督

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グレン・クローズ(女性が男装しているホテルの執事アルバート・ノッブス):主演、製作、共同脚本を兼任。スクリーンデビュー作「ガープの世界」(82)で、実際には5歳年下のロビン・ウィリアムズの母親役を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされています。Netflixオリジナル映画「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」(21)でもアカデミー助演女優賞にノミネートされ、通算8度目のオスカーノミネートを果たす/本作品では、撮影中は、ヘアとメイクを施すのに、毎朝2時間半かかった。でもそのプロセスも、役に入っていく上で助けになったとう。

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ミア・ワシコウスカ(同僚のメイド/ヘレン・ドーズ):

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アーロン・テイラー=ジョンソン(他のホテルを解雇されたポーターのジョー・マッキンス):大ヒット作「キック・アス」(10)の主人公役で世界的にさらに知られるようになった。「ノクターナル・アニマルズ」(16)、「GODZILLA ゴジラ」(14)、「TENET テネット」(20)、「ブレット・トレイン」(22)などに有名作品に次々出演しています/ちょっと粗暴な青年、ヘレンと恋仲に落ちるが彼自身はアメリカ行きを切望している。

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ジャネット・マクティア(ペンキ屋/ヒューバート・ペイジ):彼も実際は女性ながら、男装してペンキ屋稼業を続けている、家にはキャサリーンという妻がいる/2003年にはロンドンのグローブ座にて『じゃじゃ馬ならし』の舞台に立ち、金を持っている女だったら誰とでも結婚するという粗野な男・ペトルーチオを見事に演じて話題になっています。

Franz P. SauerteigによるPixabayからの画像

映画『アルバート氏の人生』のネタバレ感想

(ネタバレあり)ひとりの女性が働く為には性別を男と偽らなければ働けない時代があった事に衝撃を受けました。アルバートは高級ホテルのレストランの給仕長(執事)として長年働きながらも、注意の人間からは女であることをひたすら隠し通して生きて来たことに驚きました。また、ホテルの修繕の為に呼ばれた”ペンキ屋”を住み込みの執事の部屋を相部屋として提供するホテルの意向にも驚き。まぁ働く人間に対してはそのような処遇が当たり前の時代だったのかもしれません。

ペンキ屋はアルバートが女であることに気が付きます。更に驚いた事にペンキ屋ヒューバートも女であることを打ち明けます。この映画は一体どうなっているだ?と驚く事ばかりでした。さらに、ヒューバートにはキャサリーンという”妻”がいて、”夫婦円満”の家庭を築いていました。

一方、同じ職場でウェイトレスとして働く美貌の若い女性ヘレンは粗暴な青年ジョーと恋に陥ります。それを薄薄勘づきながら、アルバートはなんとヘレンへの横恋慕で、大事に蓄えた有り金をせっせと貢ぎ、何とか彼女の気を引こうとします(裏では恋人ジョーのずる賢い入知恵があるのですが)。正直この摩訶不思議なストーリーの驚きの展開に、わたしの旧式の頭脳は、理解力がフリーズしてしまいました…

ミア・ワシコウスカ出演映画という事で鑑賞してみました。19世紀アイルランドの世相を反映した作品とはいえ、アルバートの不幸な最期といい、ヘレンの扱われ方も社会の冷たい風当たりは余りにも過酷でした。

最後にペンキ屋ヒューバートが現れヘレンに暖かい手を差し伸べるシーンで終演します。ほんのちょっと救われた気がします…

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