『ヤング≒アダルト』のあらすじと概要
「JUNO ジュノ」の監督ジェイソン・ライトマン＆脚本家ディアブロ・コーディのコンビが、主演にアカデミー賞女優シャーリーズ・セロンを迎え、再タッグを組んだコメディドラマ。児童小説家のメイビスは、夫と離婚後すぐに故郷ミネソタに帰ってくる。そこで、かつての恋人バディに再会し復縁しようとするが、バディにはすでに妻子がいてひと波乱…共演は「ウォッチメン」のパトリック・ウィルソン。
2011年製作／90分／アメリカ
原題：Young Adult
『ヤング≒アダルト』のスタッフとキャストについて
ジェイソン・ライントマン監督：監督作品第2作『JUNO/ジュノ』は2007年のトロント国際映画祭でプレミア上映されて高い反響を得ています。同年12月に公開された。同作は批評家に絶賛され、同年のアカデミー賞では作品賞などの候補となり、ライトマン自身も監督賞で名が挙がっています。
シャーリーズ・セロン（メイビス・ゲイリー）：37歳、バツイチ。都会のミネアポリスでヤングアダルト小説の作家として暮らしています）大人になり切れない身勝手なヒロインを好演。本作はジェイソン・ライトマン監督に自ら出演を志願したという。ファストフードを食べることで癒される性格。
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パットン・オズワルト（マット・フリーハウフ）：メイビスの高校時代の同級生、以前ロッカーが隣同士だった為憧れていた。足が不自由。オタク。周囲からはゲイと呼ばれているが、実際そうではないらしい…
パトリック・ウィルソン（バディ・スレイド）：メイビスの高校時代の元カレ／ミュージカル映画「オペラ座の怪人」（04）のラウル役でブレイク。DCコミックス原作のスーパーヒーロー映画「アクアマン」（18）では、主人公の異母弟である悪役オーシャンマスターを演じています。
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『ヤング≒アダルト』のネタバレ感想・見どころ
（ネタバレご注意！）
ヒューマン・コメディというよりは見方によってはホラー映画ほどの恐ろしさもありました。こんな美しい女性（しかも、シャーリーズ・セロン）に妻子がいるのに、押し掛けられ突如復縁を迫られたら…大人になり切れてない悲劇のヒロインのストーリーです。結婚して子供が生まれたばかりの元カレの家に押しかけ（否、招待され…）酔った勢いで親戚・友人らの前で過去のあれこれを暴露する女！余りにも恐ろし過ぎる”現場”は凍り付いていました。その後パーティーに集まった人々はどうやって安静を取り戻したのかちょっと想像も出来ません…バディ夫婦の今後の仲の少々心配になりました。
ヒロイン・メイビス役をシャーリーズ・セロン自ら手を上げ監督に出演依頼をしたほど惚れ込んだ作品と聞き、驚きました。大都会に住み、名の売れたヤングアダルト向け小説家でありながら、私生活は酒に溺れるバツイチ。男の出入りも結構多く、余り満ち足りた生活を送っている様には見えませんでした。
ひょんな事から、高校時代まで暮していたミネソタ州の田舎町に住む”元カレ（パトリック・ウィルソン）”から生まれたばかりの子供の命名パーティーへの出席依頼が届きます。メイビスは不動産探しにたまたま故郷に立ち寄った振りをして、元カレと再会を果たします。当然ながら元カレは彼女に全く関心を示す素振りが有りません。しかし、彼女は何を勘違いしたのか、彼女も彼を未だに思い続けてるように、当然彼も彼女を思い続けているに違いないと確信していました。この妄想は、恐らく高校時代、ずば抜けた美貌で町一番の人気者であったという自惚れから、「誰もがわたしの事を好きになる」に違い無いという思い込みを未だに持ち続けているところに大きな問題がありました。
そんな彼女は、キレキレの髪型・ファッションに身を固め会いに行きます。しかし、元カレからきっぱりと拒絶された為、理性を失い”トンデモ事件”を引き起こしています。多分、心の底にいつも燻っていた、わだかまりを一挙にぶちまけてしまいました…そんな様子を元カレバディはかんかんに怒り出す事は無く（あまりに大人過ぎる対応…）、憐みの表情を浮かべていた事はせめてもの慰めかも知れません（わたしが同じ立場だったら、パティ―会場から叩き出していましたが…）
この後の展開は一体全体どうなるのか心配になりました。
しかし、もう一人の同級生マットと驚きの一夜を過ごした翌朝、キッチンで彼の妹とバッタリ対面！気まずい様子もなく、妹から「あなたはこの町の皆から憧れの的…」のような言葉を掛けられた事から、一発逆転、起死回生！３７才から彼女の人生、どん底からの再スタートを決意します。この驚きの展開にはびっくり仰天しました。シナリオのマジックにすっかりやられてしまいました…
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