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現代を代表する名優「フランシス・マクド―マンド」おすすめの出演映画10作品(➢最近見た映画、見直した映画限定。順不同)

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絶対見逃せない映画 おすすめ
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『ノマドランド』の演技で3度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞しており、大記録の4度目の受賞に王手が掛かっています。どの作品で獲得するのか期待が高まります。また、映画だけでなくテレビや舞台でも活躍しており、これまでにアカデミー賞、エミー賞、トニー賞を受賞し、演劇の三冠王を達成しています。最近見た映画を中心に10作品をご紹介します。もし、まだ御覧になっていない作品がありましたら、次回観賞の参考にしてみてください。

『ノマドランド』(2020/クロエ・ジャオ監督)

2008年、アメリカの大手証券会社の破綻に端を発する未曾有の経済危機が全世界を襲った。その影響は現役世代だけではなく、リタイア世代にも容赦なく降りかかり、多くの高齢者が家を手放すことになった。家を失った彼/彼女らは自家用車で寝泊まりし、働く口を求めて全米各地を動き回っていたという状況が本作品の背景にあります。

ネバダ州の鉱山関連・企業城下町エンパイアで、臨時教員として働いていた60代の女性ファーンは、リーマンショックによる企業倒産の影響で、長年住み慣れた家(社宅)を失ってしまう。キャンピングカーに最低限の家財道具を積み込んだ彼女は、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩きながら、不安定な車上生活を重ねて、その過程でファーンは同じ境遇の人々と交流を深めていくのだった。

毎日を懸命に乗り越えながら、行く先々で出会うノマドたちと心の交流を重ね、誇りを持って自由を謳歌し生きる彼女の旅は続いていく。

映画『ノマドランド』(感想)行く先々で出会うノマドたちと心の交流を重ね、誇りを持って自由を謳歌する生き方を描く

『ファーゴ』(1996/コーエン兄弟監督)

コーエン兄弟によるブラックユーモアを各所にちりばめた、代表作にして大ヒット作品、異色のクライムサスペンス。

1987年厚い雪に覆われるミネソタ州ファーゴで起きた狂言誘拐事件が発端。しかしながら、実際の事件はミネソタ州ブレナードで起きます。多額の借金を抱える自動車ディーラーのジェリーは、妻ジーンを偽装誘拐して彼女の裕福な父親から8万㌦の身代金を騙し取ろうと企てます。ところが誘拐を請け負った何とも怪しげな2人組の男が警官と目撃者の3名を射殺してしまったことから、事件は思わぬ方向へ発展していくことになります。

おすすめ映画|『ファーゴ』(1996/コーエン兄弟監督)サスペンス映画

『真実の行方』(1996/グレゴリー・ホブリット監督)

冬のシカゴ。大司教ラシュマンが自宅で全身をナイフで数十か所刺されて惨殺されます。事件直後、現場から血まみれで逃亡した聖歌隊所属の19歳の青年アーロン(エドワード・ノートン)が逮捕されます。マスコミに注目されて華々しく活躍する弁護士マーティン(リチャード・ギア)は事件を知るや、自ら彼の弁護を無償で引き受けます。アーロンは数年前、路頭に迷っていたところを殺害された大司教に拾われて以来、ミサの手伝いをする侍者として仕えてきました。彼はマーティンに、父親も同然の大司教を殺すはずはないと訴えます。アーロンは事件当日、何者かが現場にいたようだと言いいますが、彼の記憶はそこで途絶えていました。

おすすめ映画|『真実の行方』(1996/グレゴリー・ホブリット監督)

『スタンドアップ』(2005/二キ・カーロ監督)

舞台は80年末のアメリカ。男女平等と法律の名のもと、ようやく男性ばかりの職場にも女性が入り始めてきた時代。シングルマザーのジョージー(シャーリーズ・セロン)は夫の暴力から逃れて故郷ミネソタの炭鉱の町に戻った子持ちの女性役。

ジョージ―には誰の子供か分からない上の男の子がいる為、周囲の人々や家族からも煙たがられる存在でした。そんな中、家族3人で暮す為、彼女は給料条件の良い炭鉱で働き始めますが、男社会である炭鉱の仕事に女が働くのは男達にとっては面白くなく、男達はジョージーに対して犯罪に近い悪質で、執拗な嫌がらせを始め、彼女を追い出そうとします。耐えかねたジョージーは、世界で初めてのセクシャルハラスメント訴訟を起こすことを決意します。

おすすめ映画感想|『スタンドアップ』(2005/二キ・カーロ監督)鉱山という「男社会」でセクハラ問題に立ち上がったひとりの女性を描く!

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021/ウェス・アンダーソン監督)

「グランド・ブダペスト・ホテル」「犬ヶ島」のウェス・アンダーソン監督が、20世紀フランスの架空の街にある米国新聞社の支局で働く個性豊かな編集者たちの活躍を描いた長編第10作目。様々な国を舞台にしたコスモポリタンな作風が特徴であり、本作は雑誌The New Yorker誌への賛辞とともに、フランスとその文化に対する敬意と愛情が満ち溢れていました。

国際問題からアート、ファッション、グルメに至るまで深く切り込んだ記事で人気を集めるフレンチ・ディスパッチ誌。編集長アーサー・ハウイッツァー・Jr.のもとには、向こう見ずな自転車レポーターのサゼラック、批評家で編年史家のベレンセン、孤高のエッセイストのクレメンツら、ひと癖もふた癖もある才能豊かなジャーナリストたちが揃っていました。

ところがある日、編集長が仕事中に急死し、遺言によって廃刊が決定してしまう。何が飛び出すか分からない追悼号にして最終号が如何に作られていくか…

公開中 おすすめ新作映画感想|『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021/ウェス・アンダーソン監督)3つの記事をオムニバス形式で描いた物語

『きっと ここが帰る場所』(2011/パオロ・ソレンティーノ監督)

名優ショーン・ペンが今は引きこもりの、嘗てのロックのスーパースター扮し、亡き父の思いをたどってアメリカ横断の旅に出る姿を描くコメディ・ドラマ。

人気絶頂の最中に表舞台を去り、アイルランド・ダブリンの広大な邸宅で、今でも現役当時のままの派手なメイクとファッションを身に纏ってはいるものの、妻と共に穏やかな日々を過ごしていたロックスターのシャイアンのもとに、故郷アメリカから30年以上も会っていない父親が危篤との報せが届きます。

飛行機嫌いなシャイアンは船でニューヨークに戻りますが父親の臨終には間に合わず、ユダヤ人だった父が元ナチス親衛隊の男で、自分を辱めたナチスのSS隊員アロイス・ランゲを執拗に探し続けていたことを知ると、父にかわって男を探す旅に出ます。

映画『きっと ここが帰る場所』(感想)引きこもりの元ロック界のスーパースターが、父の思いを辿りアメリカ縦断の旅へ!?

『恋愛適齢期』(2003/ナンシー・マイヤーズ監督)

若い女性との恋愛遍歴を重ねる中年男性プレイボーイが、交際相手の母親に心惹かれてしまいます。そんな自分にとまどう熟年男女の大人のラブ・コメディ。主人公は主演、助演合わせて3度のオスカー受賞歴を持つ名優ジャック・ニコルソン。彼が恋する同世代の女性役のダイアン・キートンは、本作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞、オスカーでも同賞にノミネートされています。監督は「ホリデイ」「マイ・インターン」等でも大人の恋愛をコミカルに描いたナンシー・メイヤーズ。

映画『恋愛適齢期』(2003/ナンシー・マイヤーズ監督)感想‣ 熟年男女の恋愛をテーマにした爆笑!?ロマンチック・ コメディ

『スリー・ビルボード』(2017/マーティン・マクドナー監督)

米ミズーリ州の架空の片田舎の町エビングで、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、事件後7カ月間過ぎたにもかかわらず、犯人を逮捕できない地元の警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な3枚の広告看板を設置します。そこには「娘はレイプされて焼き殺された」「未だに犯人が捕まらない」「どうして、ウィロビー署長?」というメッセージを張り出しました。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなっていきます。

そして事態は思わぬ方向へと展開していきます。娘のために孤独に奮闘する母親ミルドレッドをフランシス・マクドーマンドが熱演、自身2度目のアカデミー主演女優賞を受賞。警察署長役のウッディ・ハレルソンと差別主義者の警察官役のサム・ロックウェルがともにアカデミー助演男優賞候補となり、ロックウェルが受賞。監督は「セブン・サイコパス」「ヒットマンズ・レクイエム」のマーティン・マクドナー。

映画『スリー・ビルボード』(2017/マーティン・マクドナー監督)感想‣娘を殺されて行き場のない大きな怒りを抱える母親の姿をリアルに描く!

『ムーンライズ・キングダム』(2012/ウェス・アンダーソン監督)

「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ダージリン急行」のかなりユニークな登場人物が繰り広げる物語に定評のあるウェス・アンダーソン監督が、1960年代の米東海岸ニューイングランド島を舞台に、教会で「ノアの箱船」のお芝居が上演された時に出会ったサムとスージーは、一年間の文通を通じて恋心を深め、遂に台風が島を襲う三日前に駆け落ちを敢行したことから始まる騒動を、独特のユーモアとカラフルな色彩で描いた異色のコメディ映画。

周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、ボーイスカウト活動を突然抜け出し、駆け落ちすることを決意します。キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた二人でしたが、島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけられることになります。小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていきます。やがて、両親、警部らに取り押さえられるのですが、少年サムの里親が逃亡した彼を里子として再び受け入れる事を拒否したことから、さらに二人の運命が変わっていきます…

映画『ムーンライズ・キングダム』(2012/ウェス・アンダーソン監督)感想‣ユニークな登場人物が繰り広げるとても純真な世界を体験!

『プロミスト・ランド』(2012/ガス・バン・サント監督)

不況にあえぐ農場主から新たなエネルギー源として注目を浴びるシェールガス(広大なアメリカの大地に眠るシェールガスは、国家の経済や財政に多大な恩恵をもたらす天然エネルギーですが、水質汚染など)環境面の弊害が懸念されています。土地の下に眠るシェールガスの掘削権を安値で手に入れるエネルギー会社グローバル・クロスパワー・ソリューションズのエリート社員が、ペンシルベニア州のある田舎町で遭遇した出来事を通じて、自分自身の大きな人生の決断を迫られる姿を描いています。一方、頻繁に挿入される田舎町の牧歌的な生活風景、水と緑に恵まれた自然や動物たちの姿など健やかな自然風景を存分に堪能できるのも魅力となっています。

農場以外は何もない田舎町のマッキンリーに、大手エネルギー会社の幹部候補スティーヴがやってきます。マッキンリーには良質なシェールガスが埋まっており、相場よりも安値でその掘削権を手に入れるため同地に赴いたスティーヴは、町を掌握するための賄賂も仕込み、2人は住民の家を一軒一軒まわって契約を結んでゆく、いつも通りの仕事を進めていました。しかし、予期せぬ障害が立ちはだかったことをきっかけに、スティーヴは自身の仕事への信念や情熱が揺るがされていくことになります。

映画『プロミスト・ランド』(2012/ガス・バン・サント監督)感想‣米国で問題となっているシェールガスの採掘をめぐる環境問題を取り上げ、人間の真価を問う!

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