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映画『ア・フュー・グッドメン』(1992/ロブ・ライナー監督)感想‣アーロン・ソーキンの舞台劇をR・ライナーがオールスター・キャストで映画化

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映画『ア・フュー・グッドメン』のあらすじ概要

キューバ米海軍基地で起った不審な殺人事件の真相を探る若き弁護士の姿を中心に、軍隊内の組織悪を暴く過程での、登場人物たちの人間的成長を描くドラマ。監督は「ミザリー」のロブ・ライナー。

基地内で海兵隊員サンティアゴが何者かに襲われ就寝中に襲われて死亡します。犯人は同部隊のダウニー一等兵(ジェームズ・マーシャル)とドーソン兵長(ウォルフガング・ボディソン)でした。検察官ロス大尉(ケヴィン・ベーコン)は、2人を殺人罪で起訴します。事件の背景にコードR(規律を乱す者への暴力的制裁)の存在を感じた内部調査部のギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)は、被告の弁護を申し出ますが、ハーバード出身で法廷経験のないキャフィー中尉(トム・クルーズ)が任命されます。キャフィーは偉大な弁護士だった父の影を意識するあまり、担当した事件はすべて検察側との事前取引で処理してきた男であり、法廷にたった経験は一度もありませんでした。

1992年製作/アメリカ
原題:A Few Good Men

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映画『ア・フュー・グッドメン』のスタッフとキャストについて

ロブ・ライナー監督:86年に監督した「スタンド・バイ・ミー」が大ヒットし、一躍人気監督となった。その後も「恋人たちの予感」(89)や、スティーブン・キング原作のサイコスリラー「ミザリー」(90)などを手掛ける。

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トム・クルーズ(ダニエル・キャフィ中尉/弁護士):少年時代はアメリカ、カナダを転々とし、聖職者を志す。2022年には出世作「トップガン」の約36年ぶりとなる続編「トップガン マーヴェリック」が公開されています/有名弁護士であった父親の元に生まれたハーバード大卒の法務官。

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ジャック・ニコルソン(ネイサン・R・ジェセップ大佐/キューバ米国グアンタナモ基地司令官):ロジャー・コーマン製作総指揮の「The Cry Baby Killer(原題)」(58)でスクリーンデビュー。以降、コーマン関連の作品に多数出演しています/軍の規律を第一とする信条を貫く軍人。兵士一個人ではなく、国を守る軍隊「組織」を第一として考えている。

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デミ・ムーア(ジョアン・ギャロウェイ少佐/海軍法務官):モデルからのし上がり、81年「恋人たちの選択」でスクリーンデビューを果たす。以降、アイドル女優として「セント・エルモス・ファイアー」などに出演しています。

ケビン・ベーコン(ジャック・ロス大尉/検察官):1978年「アニマル・ハウス」の端役で映画デビュー。

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映画『ア・フュー・グッドメン』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

毎度のことながら、後半の法廷の場面で、証人として召喚されたジェセップ大佐役のジャック・ニコルソンの名演技(怪演)には凍り付きそうになる程圧倒されました。一方、相対するトム・クルーズは撮影当時30才前後という若さ乍ら、大俳優相手に一歩も引けを取る事無く、『若造』とか詰られようが何されようが正々堂々、巧みな弁舌を繰り広げ(半ば恫喝に近く迫力満点)大佐からまんまと奇跡的な証言を引き出すという凄腕弁護士振りを見事に披露しています…

ジェセップ大佐の言い分もまるっきり分からないでは無いです。軍隊内の落ちこぼれに対する通称「コードR」(CODE RED規律を乱す者への暴力的制裁)を遂行を命じていた事を隠し続けていましたが、法廷では命じていた事を証言してしまいました。しかし、焼きを入れる程度で済めばいいのかもしれませんが、殺人となれば話はちょっと違うとは思いますが…

軍隊内の規律と一般民衆の規律の「基準」大きくズレているので、権力を盲信するジェセップ大佐の行動が、一方的に100%間違いであるとも決めつけられない点もあると思います。(勿論、指示したコードRの内容にも寄りますが…)この部分は、少しだけ後味の悪さ(違和感)が残る映画かなぁと感じがしています。

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