>

映画『アンソニーのハッピー・モーテル』(1996/ウェス・アンダーソン監督)感想‣アメリカでカルト的な人気を持つ、風変わりなクライム・コメディ

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
Jody DavisによるPixabayからの画像
スポンサーリンク

映画『アンソニーのハッピー・モーテル』のあらすじ概要

「天才マックスの世界」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の鬼才ウェス・アンダーソンが、盟友オーウェン&ルーク・ウィルソン兄弟主演で手がけた記念すべき長編デビュー作。ウェス・アンダーソンが自ら撮った短編映画『Bottle Rocket』(94)を劇場用にセルフリメイクした作品。ウィルソン兄弟が泥棒を演じ、俳優としての商業映画デビュー作ともなっています。

アリゾナ州の精神病院から退院したばかりの青年アンソニーは、彼が”脱走”してきたと信じ込む少々ネジの外れた相棒で変わり者の親友ディグナンが企てた強盗計画を手伝うハメになります。手始めに、まずは郊外の本屋を襲撃してモーテルに潜伏しますが、アンソニーは従業員のイネスにひと目惚れしてしまいます。今度は増えた仲間と一緒に兵器工場兼冷凍倉庫の金庫を狙います。しかし度重なるドジで計画は大失敗、ディグナンは刑務所に送られる事に・・・

1996年製作/94分/アメリカ
原題:Bottle Rocket

JamesDeMersによるPixabayからの画像

映画『アンソニーのハッピー・モーテル』のスタッフとキャストについて

ウェス・アンダーソン監督・脚本:テキサス大学在学中に、オーウェン・ウィルソンと出会い、共同で映画を制作。オーウェンとその兄ルーク・ウィルソンと作った短編「Bottle Rocket(原題)」がサンダンス映画祭で注目を浴び、それを長編にした本作「アンソニーのハッピー・モーテル」(96・日本劇場未公開)で本格的に監督デビューしています。

おすすめ映画感想|『犬ヶ島』(2018/ウェス・アンダーソン監督)「犬インフルエンザ」の蔓延によって離島に隔離された愛犬を探す少年と犬たちの冒険

ルーク・ウィルソン(アンソニー・アダムス):コメディ映画の話題作「チャーリーズ・エンジェル」シリーズ(00、03)や「キューティ・ブロンド」シリーズ(01、03)に出演。ウェス・アンダーソン監督と再び組んだ「ロイヤル・テネンバウムズ」(01)では再び兄オーウェンと共演しています。

オ―ウェン・ウィルソン(ディグナン):変わった鼻の形をしており、高校時代にフットボールで怪我をしたのが原因らしいが、本人はそれについてあまり語りたがらないという…

非常に動物好きで、『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の撮影中は、登場する犬たちの面倒の大半を引き受けたという

ロバート・マスグレープ(ボブ・メイプルソープ):

 

Yan CabreraによるPixabayからの画像

映画『アンソニーのハッピー・モーテル』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り・ご注意!】

短髪の非常に珍しいオ―ウェン・ウィルソンは初見。まだ20台後半という若々しさに溢れている驚きの映像は必見です。弟ルークとの共演作、ライアン・ゴスリング似で、兄オ―ウェンよりも男前だと感じました。本作は「カルト的な人気を得た」作品という評判もありますが、わたし自身は正直そこまで作品の素晴らしさについては認識することは出来ませんでした。しかし、ウェス・アンダーソン監督の後の作品で魅力を発揮する映画の「味わい」の片鱗のようなものは感じる事が出来ました・・・

本作品の面白さは、あり得ない程脇の甘い強盗団一味が大きなヤマを狙うのはいいのですが、予想通り見事に失敗するというオチも何も無い平凡なストーリー展開の”可笑しさ”にあると思います。似た様にかなり緩い泥棒映画も無い事は無いのですが、ちょっと思い出したのが

おすすめ映画|『ローガン・ラッキー』(2017/スティーブン・ソダーバーグ監督)アメリカ最大のモーターカーイベント、NASCARレースを舞台とする

ダニエル・クレイグが金庫破りの達人役で出演しています。一生懸命やっているにもかかわらず、見ている方はハラハラドキドキの連続で、スクリーンの前で応援したのを覚えています。しっかり、最後には大ドンデン返しが付いていましたが…

本編は如何かというと、少なくとも10か所を下回らない、失敗・小さなミスの積み重ねは見事!共犯者は目立った黄色いツナギ服を着たまま、現場から逃走していました。捕まらなかった様です。結局現行犯逮捕されたディグナン+心臓発作で倒れたひとりだけが捕まり、刑務所で服役している様子が映し出されて終わります。非常に摩訶不思議な”魅力を秘めた”映画としか解釈のしようがありません!!(一寸苦しいかも…)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました