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おすすめ映画『抱擁』(2002/ニール・ラビュート監督)感想‣詩人と進歩的な女性との刹那的だが身を焦がすようなロマンス!?

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『抱擁』のあらすじ概要

100年前ヴィクトリア朝時代の著名な詩人2人の禁断とされた秘められた恋愛と、それを一通の恋文から解き明かしていく中で恋に落ちる現代の研究者2人の恋愛を併行して描く文芸ラブロマンス。イギリスの権威あるブッカー賞を受賞した小説が映画化されたもの。

19世紀の桂冠詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュ。奔放な生き方でスキャンダラスな女流詩人として知られるクルスタベル・ラモット。同時代に生きた彼ら二人は、言葉を交わしたことすらないとされていました。現在、アッシュのアメリカ人青年研究者ローランドは、彼の蔵書の中から1通の美しい直筆のラブレターを発見し、その相手がラモットだったに違いないという確証に迫ります…

監督は「ベティ・サイズモア」のニール・ラビュート。主演は「恋に落ちたシェイクスピア」のグウィネス・パルトロウと、「エリン・ブロコビッチ」のアーロン・エッカート。

 

2002年製作/102分/アメリカ
原題:Possession

 

ロッテントマト支持率:63%

 

Tim HillによるPixabayからの画像

『抱擁』のスタッフとキャストについて

ニール・ラビュート監督:ミシガン州ウェインで生まれる。アーロン・エッカートをよく起用するが、大学時代に出会った友人同士だという。

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グウィネス・パルトロウ(モード・ベイリー):カリフォルニア州ロサンゼルス出身。1995年公開の『セブン』にブラッド・ピットの妻役で出演し一躍注目を集める。

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アーロン・エッカート(ローランド・ミッチェル):2000年公開の『エリン・ブロコビッチ』でジュリア・ロバーツの恋人役を演じて注目を集める/図書館の詩人アッシュの蔵書の中から直筆と思われるタブレターを”盗み”出すことから、思わぬ物語の展開が待ち受けています。

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ジェニファー・イーリー(クリスタベル・ラモット):1995年、高視聴率を記録したBBCのテレビ・ミニシリーズ『高慢と偏見』に主人公エリザベス・ベネットを演じて、世界的にも知られるようになっています/同性愛の恋人(女)がいたにも関わらず詩人アッシュと熱烈な恋に落ちてしまいます。

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PeterによるPixabayからの画像

『抱擁』ネタバレ感想・見どころ

本作品『抱擁』はグウィネス・パルトロウ出演作品の一つなので視聴してみました。文芸ラブロマンスは最近ほとんど見る機会がなかったので、個人的には新鮮味を感じる事が出来ました。(正直ちょっと苦しい…)

100年も昔の恋人同士のラブレターを図書館の蔵書のなかから、偶然に発見するところからストーリーが始まります。それも便箋2枚分もあるようなびっしり書き込まれた直筆の大変貴重なもの。遺品が歴史的な研究資料とされるのは、著名人として仕方の無い事かもしれませんが、後世の人が好奇心によって根掘り葉掘り詮索する”材料”とされてしまうのは、微妙な問題でもあります。本人たちにすれば秘しておきたい内容も明らかになってしまう事はちょっとヤダなぁと思っているに違いありません。二人だけの”秘密”として永遠にお墓の下にしまって置きたい事もあったと思うのですが…(不粋な意見です…)

それはさておき、若い研究者二人が100年前の恋人たちと同じ足跡を辿るうちに、いつの間にか自分達も恋に落ちていきます。しかも全く同じ旅の道程、宿泊先の部屋(そのまま残されているというのもヨーロッパならではの堅牢な石造りの建築物の御蔭)を、時空を超えて舞台とするというのも何となく不思議な気がしました。但し、二組の恋人たちのお互いが魅かれ合う力は多少の濃淡があるように描かれていきます。やきもきさせられる部分が多過ぎの感もありました…

グウィネス・パルトロウの美貌と演技はとても素晴らしく、見惚れていました。一方、ラモット役のジェニファー・イーリーもとても柔和さ漂よう魅力的な存在感は圧巻でした。本作品『抱擁』を見た大きな収穫の一つです。ジェニファーの出演作品は非常に多く、結構見ている作品もありました。最近の『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』にも出演しています。しかし、以前はそれ程注目して見ていなかったのが少し残念です。これからは彼女の出演作品をじっくり注目して見ていこうと思いました。

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