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『フランソワ・オゾン監督』おすすめ映画ランキング(最近見た10作品限定)

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現代のフランス人映画監督の中でも、日本では特に人気の高いフランソワ・オゾン監督の作品10作について、好み順にご紹介させて頂きます。それぞれの作品毎に作風が異なるケースも多いです。また、新作も次々精力的に発表されているので、劇場公開が大変楽しみです。(「苦い涙」は見忘れましたが、まだ上映中の映画館があるので、急いで見に行こうと思います…)

第一位『スイミング・プール』(2003)

新作の筆が振るわないイギリスの人気ミステリー小説作家、サラは、出版社の社長ジョンの勧めで、彼が所有する南仏プロヴァンス、山中リュベロンにあるプール付きの高級別荘にやってきます。静かな土地と自然に囲まれ、執筆活動を始めるサラでしたが、そこにジョンの娘と名乗る若い女性ジュリーが突然現れます。夜な夜な違う男を連れ込むジュリーに当初は辟易したサラでしたが、彼女の奔放な魅力に注目し、ジュリーを題材にした物語を書こうとしますが…

おすすめ映画『スイミング・プール』(2003/フランソワ・オゾン監督)感想‣フランソワ・オゾンの新旧のミューズの大競演!

第二位『婚約者の友人』(2017)

フランソワ・オゾン監督が、エルンスト・ルビッチ監督作「私の殺した男」の原作としても知られるモウリス・ロスタンの戯曲を大胆に翻案してオリジナルストーリーとして昇華させ、モノクロとカラーを織り交ぜた美しい映像で描いたミステリードラマ。

1919年、ドイツ。婚約者フランツをフランスとの戦いで亡くし、身寄りの無いアンナは、フランツの両親と共に悲嘆に暮れる日々を送っていました。ある日、アンナは見知らぬ男がフランツの墓に花を手向けて泣いているところを目撃します。アドリアンと名乗るその男は戦前のパリの留学先でフランツと知り合ったと話し、彼が語るフランツとの友情に、アンナもフランツの両親も癒やされていきます。

おすすめ映画『婚約者の友人』(2017/フランソワ・オゾン監督)感想‣戦争を背景にしたオゾン流ミステリーと恋愛ドラマ、衝撃の真実に堪えられるか?

第三位『8人の女たち』(2002)

舞台は50年代のフランス。クリスマス・イブの朝、クリスマスのために集まる家族と、忙しく働く使用人。雪のため密室となった大邸宅で、彼女たちの目の前で主人が何者かにより殺害された死体が発見されます。邸宅にいるのは8人の女たちのみ。果たして犯人は誰なのか。誰が犯人か互いに探り出すうち、隠されていたそれぞれ個人の秘密が次々と明らかになっていきます…

フランソワ・オゾン監督の本作はフランス映画界が誇る新旧8人の名女優の豪華共演も話題のミュージカル映画。17年生まれの「うたかたの恋」のダニエル・ダリューから、79年生まれの新星リュデビーヌ・サニエまで、全員に歌って踊るシーンがある大サービスぶり。

おすすめミュージカル映画『8人の女たち』(2002/フランソワ・オゾン監督)感想‣カトリーヌ・ドヌーヴら8名の女優が歌って踊る”ミステリー”!

第四位『危険なプロット』(2012)

フランソワ・オゾン監督が、文才あふれる少年と彼に翻弄される国語教師が繰り広げる心理戦を描いた作品。かつて作家を目指していた高校教師ジェルマンは、生徒たちの作文を採点している最中、男子生徒クロードが書いた文章に目を留まります。それは、あるクラスメイトとその家族を皮肉につづった作文でした。それは、数学が苦手なクラスメイトのラファに勉強を教えるため、彼の家に行った際に見聞きした家族の様子が細かく書かれていました。

クロードの感情あふれる文章に危うさを感じながらも、その才能にひきつけられたジェルマンは、クロードに小説の書き方を指導していきますが……スペインの戯曲を元に、舞台をフランスの高校に移して映画化。かつて作家を目指していた国語教師のジェルマンが、生徒クロードが友人ラファ一家について書いた作文から文才を見い出していくうちに、クロードとラファ一家の関係が思いもよらぬ方向に展開していきます…

おすすめ映画『危険なプロット』(2012/フランソワ・オゾン監督)感想‣スリリングな心理戦を繰り広げるサスペンスタッチのドラマ。

第五位『彼は秘密の女ともだち』(2014)

平凡な主婦が「特別な女ともだち」との出会いを通して、偽りなき自分を受け入れ、自分らしく人生を歩む勇気を問い掛けるハートフルドラマ。

27歳の若さで亡くなった、親友のローラを亡くした主婦クレールは、悲しみに暮れながらも残された夫ダビッドと幼いひとり娘リュシーを守ることを誓います。ある日、2人の様子を見ようと家を訪れたクレールは、そこで亡き妻の服を着て女装して娘をあやすダビッドの姿を目撃し、衝撃を受けます。女性の服を着たいというダビッドの告白に最初は戸惑いを隠しきれないクレールでしたが、いつしか彼を女性として受け入れるようになり、新しい女ともだちの”ビルジニア”としてとても奇妙な絆を深めていきます。そしてクレール自身もまた、ビルジニアの影響で自分らしく生きることの素晴らしさに気づいていきます。

おすすめ映画『彼は秘密の女ともだち』(2014/フランソワ・オゾン監督)感想‣偽りなき自分を受け入れ自分らしく人生を歩む勇気!

第六位『Summer of 85』(2020)

若かりし日に読み、その後の人生に影響を受けたというエイダン・チェンバーズの小説「おれの墓で踊れ」(監督自身に『いつか長編映画を監督する日がきたら、その第一作目はこの小説だ』と言わしめた程衝撃を受けた作品)を映画化し、16歳と18歳の少年の人生を変えた、忘れられないひと夏の恋物語を鮮やかに映し出す青春映画。

鮮やかな海辺の風景と、80年代の懐かしいメロディーに包まれた世界が再現されています。映画を象徴する重要なシーンで流れる、1975年にロッド・スチュワートがリリースした「Sailing」のリズムと歌詞が作品のイメージに合致するとして、こちらもオゾンたっての希望により採用されたそうです。突然ヘッドフォンから聞こえて来る素晴らしい曲にハッとさせられますが、その場の雰囲気とは’アンマッチ’、将来の彼ら二人の間の不協和音を暗示しているよう!

1985年の夏フランス・ノルマンディーの海辺の町(ル・トレポール)が舞台。セーリングを楽しもうとヨットで沖に出た16歳のアレックスは突然の嵐に見舞われ転覆してしまいます。たまたま傍をヨットで通り掛かった18歳のダヴィドに救出される。その後2人は友情を深め、それはやがて恋愛感情へと発展、アレックスにとっては、それは初めての恋となりました。

おすすめ映画『Summer of 85』(2020/フランソワ・オゾン監督)感想‣忘れられないあの夏のメモリー!

第七位『しあわせの雨傘』(2010)

フランソワ・オゾン監督とカトリーヌ・ドヌーブが再びタッグを組んだコメディ。1970年代の後半、セレブ主婦のスザンヌは、毎朝のジョギングが日課の幸せなブルジョワ妻でした。雨傘工場を経営する亭主関白な夫ロベールと優雅で退屈な毎日を送っていましたた。ある日、心臓発作で倒れ療養する夫ロベールに代わり、スザンヌが工場の運営を任されることになります。彼女は主婦ならではの感性を駆使するとともに、子ども、昔の恋人、工場の従業員たちの協力を得て予想外の本能が目覚め、傾きかけていた工場を見事に立て直していきますが……。

おすすめ映画『しあわせの雨傘』(2010/フランソワ・オゾン監督)感想‣退屈な日々を過ごしていた主婦が、ある切っ掛けで生きがいをみつけ、自立していく姿を描く!

第八位『グレース・オブ・ゴッド』(2020)

フランスで実際に起こった神父による児童への性的虐待事件を描き、第69回ベルリン国際映画祭で審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞した作品。オゾン監督は、これまでの特徴的なスタイリッシュな映像表現や、ウィットに富んだストーリーテリングを今作ではすべて封印しています。スキャンダラスな表現ではなく、被害者の心情に寄り添いながら、繰り返されてはならない権力者による罪を真摯に告発し、見る人々に、鑑賞後に深く考えさせられる内容になっています。

妻と子どもたちとともにリヨンに暮らすアレクサンドルは、幼少期にプレナ神父から性的虐待を受けた過去を抱えていた。アレクサンドルは、プレナ神父が現在も子どもたちに聖書を教えていることを知り憤り、家族を守るために過去の出来事の告発を決意します。

おすすめ映画|『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』(2020/フランソワ・オゾン監督)カトリック教会の神父による子供たちへの性的虐待事件!

第九位『すべてうまく行きますように』(2021)

脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、尊厳死を望む父親に翻弄される娘の葛藤、人生の意味や家族の愛を描いた人間ドラマ。

ユーモアと好奇心にあふれ、生きることを愛してきた85歳の男性アンドレ。脳卒中で倒れ身体の自由がきかなくなった彼は、その現実を受け入れられず安楽死を望むようになります。人生を終わらせるのを手伝ってほしいと頼まれた娘エマニュエルは、父の気が変わることを願いながらも、合法的な安楽死を支援するスイスの協会と連絡をとります。父はリハビリによって徐々に回復し、孫の発表会やお気に入りのレストランへ出かけ、一瞬生きる喜びを取り戻したように見えたのですが…父の固い決断を尊重しようとする娘たちの姿を描く。

劇場公開中おすすめ映画『すべてうまくいきますように』(2021/フランソワ・オゾン監督)感想‣愛する人の死を、自分の手で導かなくてはいけなくなったらどうする――という現実を直視する!

第十位『エンジェル』(2007)

20世紀初頭のイギリスが舞台(英語劇)。幼い頃から上流階級の生活を夢見てきた食料品店の娘エンジェルは、食料品店を営む母と二人暮らしの夢見がちな少女で学校にあわず、家にこもって小説を書いて出版者に送りつけていました。彼女は、豊かな想像力と文才を生かして16歳という若さで作家デビューを果たします。瞬く間に富と名声を手に入れ、幼いころからあこがれていた豪邸“パラダイス”を購入し、ぜいたくで華美な暮らしを始めます。そんな中、彼女は画家のエスメと恋に落ちますがその先には思いがけない運命が待ち受けていました……。

原作は英国の作家エリザベス・テイラーの同名長編小説。

おすすめ映画『エンジェル』(2007/フランソワ・オゾン監督)感想‣オゾン監督が、初めて全編英語で撮り上げた時代劇

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