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おすすめ映画『エレジー』(2007/イザベル・コイシェ監督)感想‣ペネロペ・クルス主演大人のラブストーリー!

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『エレジー』のあらすじ概要

「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェ監督が、アメリカ文学の巨匠フィリップ・ロスの短編「ダイング・アニマル」を原作に描く大人のラブストーリー。

快楽主義を説く初老の大学教授デイヴィッドは自らのクラスで美しいコンスエラに出会う。 30歳という歳の差を越えて二人は愛し合うようになります。デイヴィッドは今までの自分の美学に反しコンスエラに夢中になっていきます。やがて彼はコンスエラの元恋人たちに嫉妬をし始めます。それはエスカレートして、まだ若い彼女が他の男を見つけて自分の元から去っていくのではないかという不安と焦りに陥っていきます…。後半はやや予想もしえなかった展開に驚かされる事になります…

主演は「バニラ・スカイ」「ボルベール/帰郷」のペネロペ・クルス、「ガンジー」「シンドラーのリスト」のベン・キングズレー。共演にデニス・ホッパー、ピーター・サースガードら。

2007年製作/112分/アメリカ
原題:Elegy

ロッテントマト批評家支持率:75%

『エレジー』のスタッフとキャストについて

イザベル・コイシェ監督:バルセロナ大学では18世紀と19世紀の歴史を専攻し、歴史学の学位を取得。大学卒業後にはテレビ広告やミュージックビデオの監督を務め、手がけたスポット広告がいくつかの賞を受賞しています。

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ペネロペ・クルス(学生コンスエラ・カスティーリョ):美貌の女子大生、高校卒業後法律事務所で働くが大学に入学し美術学を専攻する。

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ベン・キングズレー(デイヴィッド・ケペシュ大学教授):TV番組に出演、評論を有名雑誌に掲載するなど名前の知られた文学者。

伝記映画「ガンジー」(82)でインドの独立運動の指導者であるマハトマ・ガンジーを演じ、アカデミー主演男優賞をはじめ数多くの賞を受賞しています。

60歳近い初老の大学教授ながら教え子のコンステラに一目惚れしてしまう。将来的に彼女との関係をどうしたらいいのか自分自身考えられない。独占欲がつよく彼女の過去(と将来)の男性関係に嫉妬を感じている。

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デニス・ホッパー(ジョージ・オハーン、デイヴィッドの僚友):デイヴィッドは自身のプライベートの話を包み隠さず打ち明けられる無二の親友。

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ピーター・サースガード(ケニー・ケペシュ医師/デイヴィッドの息子):愛人との問題を父親に相談来る。

パトリシア・クラークソン(キャロライン):元教え子の実業家、ディヴィッドの恋人。

『エレジー』のネタバレ感想・見どころ

大変身勝手な老教授と教え子との恋。随分羨ましい話だなぁと嫉妬しながら見ていました。お相手はスペインを代表する大女優ペネロペ・クルスです。一夜限りの関係ではなく、2年間も続いたというから驚きです。男女の仲というのは第三者には全く分からないものです…

それにこのデイヴィット教授は極めて嫉妬深い立ちで、自分の事はさて置いて、コンスエラの過去の男性経験の内容を事細かく聞き出し自分ひとり歯軋りをしています。こうする事にどんな意味があるのか私は全く理解不能です…更に驚いたことに、コンスエラがいつの日か自分の元から去り、若い男性の元に走る事をとても恐れていました。独占欲の化身のような男で、このような寛容さの欠如した男性を好む女性が本当にいるのか疑問に思いました。

コンスエラに呼ばれて彼女の家族とのクリスマスパーティ、大学卒業パーティーなどは一切出席を拒否、顔を出そうともしません。両親や親戚の目に触れる事を極度に恐れています。踏ん切りが悪いにもほどがあります。心のどこかに「後ろめたさ」があったのかもしれません。デイヴィッドはバツイチですが、不倫をしている訳でもないのに、堂々とパーティーに顔を出す資格はあったと思います。

後半、2年位音信不通になります。しかし、突然の連絡を受け喜んだのも束の間、彼女が結婚の知らせでもして来たのではないかと怯えていました。イザベル・コイシェ監督、原作者フィリップ・ロスの意図は初老の男の情けないみっともなさを包み隠す事表現する事が真の目的であるかのように感じられました。

その意味では、世の男性誰もが多少持っている自分勝手な醜い”独占欲”、愛する人を失う事に対する”恐怖感”を包み隠さずものの見事に曝け出している(それも分別盛りの男性が)”傑作”ではないかと感じました。

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